あらいぐまラスカル
あらいぐまらすかる
原作者のスターリング・ノースの少年時代を描いた実話とされる。
この作品の人気によって「あらいぐま」という動物の知名度は上がったが、アニメでの作画はレッサーパンダに近いものである。
近年ではデフォルメされたデザインでキャラクターグッズやLINEスタンプが展開されており、様々なアニメ作品とのコラボが行われている。また、アニメ最終話に登場したメスのアライグマのグッズも発売されており、新たに「リリィ」と命名されている。
2024年には、なんと『青鬼オンライン』とのコラボが行われた。
主人公のスターリングは森へ釣りに出かけた際、猟師があらいぐまを仕留める瞬間を目撃する。
そのあらいぐまに生後まもない子供がいることに気づき、家に連れ帰って「ラスカル」と名付ける。
スターリングはラスカルを大切に育て可愛がるが、やがてラスカルは近所の畑を荒らすようになって……
スターリングの父
- オスカー・サンダーランド(CV:鹿又裕司)※『鹿股裕司』名義で出演。
スターリングの友人。
- アリス・スティーブンソン(CV:冨永みーな)※15~29話は『冨永美子』、30話以降は『冨永ミーナ』名義。
スターリングの友人。
アライグマとペット
あらいぐまは小さく可愛らしい容姿とは裏腹に気性が激しく飼育が大変な動物である。
「あらいぐまラスカル」の物語においても、あらいぐまと人間の共存の難しさが取り上げられている。
また、スターリングとラスカルの関係に憧れてペットとしてあらいぐまを飼いはじめた人が
山などに捨てて日本で野生化させたことが問題となり駆除活動が行われるという悲しいエピソードもある。
アライグマの前肢は「手」のように器用に用いられるため、脱走によって野生化した個体もいると考えられる。
『あらいぐまラスカル』の原作およびアニメ版でも、飼育によって舞台となる原産地である北米でも周囲との軋轢が起こるシーン、また飼育じたいの困難もきちんと描写されている。
が、日本での放送当時、まだ外来種問題への意識がまだ希薄であった。作品じたいに非はなくてもリテラシーを発揮する事自体が困難であったという背景もある。
一般販売が禁止される前には「猫ちゃんのようなものです」と安易に販売するペットショップも存在していた。
現在の日本ではアライグマは2005年に「特定外来生物」に指定されており飼育、および生体の移動は法律で禁じられている。
生態系への悪影響や、感染症・寄生虫を運ぶ問題、作物被害、その活動において家屋などを損壊する事などから駆除がされており、捕獲されたアライグマは(動物福祉の観点から)薬殺や二酸化炭素吸入による安楽死によって殺処分されている。
他の合法的に飼える種類でも言えることであるが、動物を飼いはじめる前には、きちんと飼育できるかどうかよく考えることが大切である。
2021年、東京オリンピックで。
スケートボートのストリート女子で金メダルを獲得した西矢椛(13)と銅メダルを獲得した中山楓奈(16)が試合中に「ラスカルの話をしていた」と語り話題となった。
始まりは中山が主題歌の「ロックリバーへ」を聞いていたことから。
制作会社の日本アニメーションは、同名のラッパーやユーチューバーいろいろな憶測の中で公式Twitterに『スケボーラスカル』 をツイート。競技終了から約2時間でのツイート投稿は、日常業務を全部後回しにし、本当にあらいぐまラスカルの話なのかという疑念も抱えつつ、「このタイミングを逃せない」という超特急進行でなされた。
翌日の生放送で『あらいぐまラスカル』と判明、改めて祝福したほかにもキッズステーション(中山がラスカルをキッズステーションで見たことから)や主題歌を担当した歌手の大杉久美子から祝福のコメントが寄せられた。
- OP「ロックリバーへ」
- ED「おいでラスカル」