「手モ足モ、全身バラバラニ切リ裂イテヤルゾ!!」
「オレガ全テヲ斬ッテヤル!!」
概要
白馬のキャベンディッシュのもうひとつの人格で、凶悪な笑みを浮かべた怪人。
キャベンディッシュは夢遊症(眠っている間無意識に体が動いてしまう状態)で、眠っている間にだけこの「ハクバ」が目覚めるのである。
一応しゃべれるがマトモな会話はほとんどできず、バルトロメオからも「まるで別人」と呼ばれるほどに雰囲気が変わる。
ちなみにキャベンディッシュの一人称は「ぼく」だがハクバの一人称は「オレ」になっている。(平仮名の「おれ」を用いるキャラが殆どなワンピースにおいて片仮名は珍しい)
キャベンディッシュと同一人物であるため、偉大なる航路"新世界"にて七武海ドフラミンゴが君臨する王国ドレスローザのメラメラの実争奪闘技大会に参加する海賊として登場した。
プロフィール
能力
元々剣術の天才と称されるキャベンディッシュすら遥かにしのぐ高速の剣技を得意とし、バルトロメオでも何があったかほとんどわからない程のスピードを誇る。
単純な戦闘力はキャベンディッシュを遥かに凌駕するとされるが、その強さの実態は壮絶なスピードに任せた野獣の如き速攻と奇襲であるため、スピードを活かせない相手との戦いは非常に苦手。
必然的に行動が単調になりがちなので搦め手にも脆い。
性格
その凶悪な笑みに違わず極めて残忍な人斬り狂。
基本的に誰かを斬ることしか考えておらず、一度表に出れば即座に周囲の目標に問答無用で攻撃を仕掛け、キャベンディッシュが味方と認識している相手にすら容赦なく襲い掛かる。
キャベンディッシュが裏の異名である「ロンメルのカマイタチ」を付けられる要因となったロンメル王国での連続通り魔事件は、暴走したハクバによる犯行である。
そのスピードと無駄口を一切叩くことなくとりあえず斬りに行く容赦の無さも相俟って、まず話し合いなどが通じる相手ではない(初めて言葉を発したのもニコ・ロビンに拘束されてから)。
活躍
初登場のドレスローザ編ではコロシアムのDブロックで突然キャベンディッシュと入れ替わり、圧倒的な実力でDブロックの選手を一人でほぼ全滅に追いやった。
だが最後に斬りかかったレベッカには攻撃を見切られて防がれてしまい、直後に再び眠りについた(=キャベンディッシュが普通に眠った状態に戻った)ことで完全に気を失い敗退となった。
その後、同編終盤の幹部同士による決戦の最中、キャベンディッシュが眠ったために再び表に現れる。
グラディウスに加勢しようとしたデリンジャーに奇襲を仕掛け、ズタズタに斬り刻んで撃破するも暴走する刃は留まることを知らず、バルトロメオやロビンにも襲い掛かろうとした。
しかしバリアを破るには至らず、さらに能力の相性の悪さから彼女のハナハナの能力によって拘束されてしまう。
拘束中に目を覚ましたキャベンディッシュによって一時的に人格の主導権を奪い返されるも、逆に抑え込もうと抵抗して人格が目まぐるしく入れ替わったことでさながら一人漫才のような状態に。
その後人格が半々に発現したような状態に陥ったが、そのせいか一時的にキャベンディッシュの人格のままハクバのスピードを活かすことに成功、結果的にグラディウスの攻撃を避け、彼にトドメを刺す上で自身のスピードをキャベンディッシュに利用されてしまう形となった。
ちなみにこの時一瞬だけハクバとキャベンディッシュが同時にしゃべっており、アニメ版ではその箇所が二重になっている。
ドフラミンゴ討伐後、傷付いた海賊たちは半壊したドレスローザ王宮の一角で雑魚寝することになったのだが、前述の件でハクバの危険性を身を以て体験したバルトロメオの一存でキャベンディッシュは身体に鎖を巻き付けられる形で眠る羽目になった。そして就寝中は懸念通りハクバが目覚めていた(アニメでの描写)。