真の勇者とは、普通の民の千倍、万倍の重責をその背に負わなければならないのだ。
ここに来るまでの道のり。苦難。
打ち倒され歯がみしたひとつひとつそれらを内包し、そして立ち上がってこそ、
真の勇者たりえる。
概要
姫川明による『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』のコミカライズ作品。全11巻。コンセプトは「全てのキャラクターに光を当てる」。
『ゼルダの伝説』のメディアミックスでも最長の巻数を誇る。同時に姫川の連載作品でも最長のものとなった。
掲載紙の関係上、これまでの姫川ゼルダと比べるとダークな作風になっているのが特徴。独自の展開と設定によって原作とは異なる物語が繰り広げられる。
登場人物
主人公とヒロイン
主人公。トアル村の牧童という点は原作と同じだが、砂漠都市から流れて来たという設定になっている。本作ではミドナと恋仲になる。
ヒロインにしてリンクの相棒。ザントの呪いにより獣の姿に変えられ地位も奪われてしまう。リンクを利用してザントへの復讐を目論む。
ハイラルの王女。ミドナとは幼少期に交流があった。
サブキャラクター
詳細はリンク先を。
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- テルマ
城下町の酒場を営む中年女性。記憶を失ったイリアをウェイトレスとして引き取るなど面倒見のいい性格。
- シャッド
貧乏な考古学者の青年。イリアに一目惚れするが、彼女はリンクを好いていた。
そのこともありリンクには良い感情を抱いていなかった様子。エンディングでは決意を胸にイリアと再会する。
ザントに反抗するレジスタンスのリーダー格として登場。リンクと共に戦う場面がある。
- ラフレル
アッシュと共にレジスタンスの一員となった老齢の男。
影の世界を警戒し続けており、幼少期のゼルダとミドナの交流を妨害したことがある。
10巻ではミドナを信用出来ず抹殺を指示するが、リンクが庇ったこと、アッシュから指摘されたことで自分が影の世界に恐怖していたことを自覚し、改心した。
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- アニカ
オリジナルキャラクター。7巻に登場。ザントに滅ぼされた村の生き残り。
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- ダルバ
オリジナルキャラクター。リンクの親友でライバルでもあった青年。騎士を志しており勇敢な性格。
10巻終盤で再登場。最初は冗談めかしていたが、いつの間にかハイラルの勇者として大成していたリンクに嫉妬心を抱き悪態を吐いてしまう。リンクは望んでその立場になったわけじゃないと言い争いになってしまうが、リンクが最後の戦いに向かったと知って幼馴染3人で合流する。
- リオマ
オリジナルキャラクター。リンクの親友。小柄で柔らかい雰囲気を持った少年。3人の中では一番弱いが、それを自覚した上で剣を取っている。
- セウ
オリジナルキャラクター。リンクの親友。太っちょな体格をしており、大らかな性格。
敵勢力
ラスボスにして真の黒幕。ザントに力を与え傀儡とした。本作ではゼルダ姫に恋愛感情を抱き、執拗に仲間にしようとしている。
影の世界を乗っ取った新王。当初は黒幕と思われたがガノンドロフの傀儡に過ぎない。本作ではミドナに恋愛感情を抱き、呪いを掛けたのも愛情表現(独占欲)の表れだった。
ザントの先兵。トアル村を襲撃してリンクの右腕を切断したのを皮切りに幾度も激突を繰り広げる。本作ではイリアに恋愛感情を抱き、妻にしようとしていた。