曖昧さ回避
- TCG『カードファイト!!ヴァンガード』に登場するカード。→幸運の運び手エポナ
- ゲーム『イースオリジン』の登場人物。→エポナ(Ys)
- ローマ神話の女神。→エポナ(ローマ神話)
- ケルト神話の女神。→エポナ(ケルト神話)
概要
登場する馬に決まった名前がつけられていない場合も「エポナ」と呼び習わされる。
詳細はシリーズごとに異なるが、外見はいずれも、鮮やかな栗色の毛に白いたてがみと尾が美しい、尾花栗毛の牝馬である。品種のモデルはヨーロッパ原産のクライスデール種とされる。
初出は『ゼルダの伝説 時のオカリナ』。ゲーム内でリンクが騎乗する馬の名前として登場、ハイラル王国一の駿馬として描かれた。
初めはロンロン牧場で飼育されている仔馬であり、牧場の一人娘・マロンに可愛がられ、まだリンクが乗ることは出来ないが、7年の時を経ると立派な一頭の馬へと成長している。
その名馬ぶりから、7年後に牧場主のタロンを追い出して新たな牧場主となっているインゴーによってガノンドロフへと献上されそうになっていた。
馬による賭けレースも商売として行っていたインゴーであるが、エポナに乗ったリンクに敗北。
インゴーにはエポナを手懐け、乗りこなしていることが信じられなかった。
それもそのはず、エポナは幼い頃からマロンが歌い続けてくれた「エポナの歌」を知っている特定の人物以外には決して懐くことのない暴れ馬であったからである。
リンクは7年前、牧場の娘であるマロンからエポナの歌を教わっていたためにエポナを乗りこなすことが出来ていた。
逆上したインゴーはエポナを賭けたレースの再戦を申し込んだが、これにも敗北。
こうしてエポナはリンクの馬として活躍するようになった。
以降インゴーも大人しくなって牧場は再び平和になり、マロンら牧場関係者も、エポナがリンクに乗って貰えることを喜んでいる。
『ゼルダ』シリーズと『マリオ』シリーズの生みの親である宮本茂氏が大の馬好きでこだわりがあったため、3Dゲームに乗馬を取り入れたいという話は『マリオ64』の頃からあり、時のオカリナで念願叶い実現した。
当時3Dゲーム内の広い平原での自由な乗馬の実現はゲーム界においても画期的であり、時のオカリナの高い評価にも一役買った。
宮本氏から「馬がピョーンと跳ぶ所を下からのアングルで見たい」というカメラワークの注文があり、西部劇さながらの牧場から脱出するシーンのムービーや、壊れたつり橋を跳び越えるムービーが作られた。
また宮本氏が「難しい操作は要らない」と言ったため馬もオートジャンプシステムで自動で跳べるようになったが、宮本氏が「ただ馬に乗って走りまわるだけだとゲームとして面白くないからアクションを入れたい」と言った事でさらに、ニンジンのアイコンでムチを打って速く走りニンジンを使い果たすとしばらくムチが打てず柵が跳べなくなってしまうというニンジンシステムが作られた。
「せっかく馬に乗れるんだから流鏑馬と一騎打ちもできるようにもしたい」という希望のうち、時のオカリナで実現できなかった一騎打ちは後の『トワイライトプリンセス』で実現した。
続編である『ムジュラの仮面』にも登場。
前述のエポナは時のオカリナでの「7年後の世界」でロンロン牧場から譲り受けたものだが、
こちらは「7年前の世界」でロンロン牧場から借りた仔馬であり、仔馬の姿のまま騎乗できる。
ゲーム序盤にてリンクとはぐれてしまい、ロマニー牧場で保護されているところへ再会する。
『ふしぎの木の実』ではリンクが乗馬するシーンがあるがエポナとは明言されていない(マロンが登場したり、茶色の肌に白い毛並みなど似てはいる)。
コミカライズ版ではプイーニという名前の子馬に乗る。
『トワイライトプリンセス』では牧童であるリンクの愛馬として最初から登場。
リンクの幼馴染であるイリアがエポナについてメスである旨を発言しており、ウルフリンクでエポナに話しかけると女性の口調で話していることが分かる。
『ブレスオブザワイルド』及び続編『ティアーズオブザキングダム』では、特定のamiiboを読み込ませることでゲーム中に登場し、持ち馬として登録し乗ることができる。
ステータスはじょうぶさ・がんばり・スピード共に☆4と突出した能力は無いものの高水準。ただしティアーズオブサキングダムではひっぱりハーネスを装着できないという欠点がある。
作中では伝説の馬として伝えられており、登録の際に馬宿の人が驚く様子が見られる。
他の作品に登場するエポナもメスであるかどうかは明言されていない。「エポナ」という名前はケルト神話、ローマ神話における、馬やロバ、ラバなどの女神に付けられる名前で、『レ・ミゼラブル』の準ヒロイン・エポニーヌの語源であるため、メスであると見なすのが妥当であろう。
名前は時のオカリナでエポナの作成を担当した小泉氏がケルト神話から引用し命名した。
漫画では
姫川明著『時のオカリナ』に登場。リンクとは子供時代に一度出会っており、背中に乗せてゴロンシティへ連れて行ってくれた。しかしこの時点では仲間にならない。
7年後。牧場主となったインゴーからガノンドロフに献上される予定であり、カカリコ村に一時預けられていた。
そんな時、カカリコ村にやって来たリンクはエポナと再会を果たす。インパから戦いの手ほどきを受けていたが、その最中に井戸からダークリンクが出現。闇の馬を生み出しリンクに襲い掛かるが、リンクもまたエポナに騎乗することで騎馬戦を展開する。
偽物と本物、どちらが勝つかなどわかり切っており、勝負はリンクとエポナが制した。
かなり間を開けたがトワイライトプリンセスのコミカライズ化に際して登場。
3巻ではオルディン大橋にてキングブルブリンとの騎馬戦に参戦。キングブルブリンの形相に怯えた結果、リンクが体勢を崩して橋から落ちそうになる。しかしキングブルブリンに蹴りを入れてリンクを救った。
11巻(最終巻)ではテルマの酒場に繋がれていたが、イリアによって解放されリンクの助けになってほしいと頼まれる。
エポナは城下町を駆け最後の戦いの場に駆け付けた。
登場作品
モンスターハンターストーリーズ - モデリングはキリンのものを流用している。
余談
時のオカリナ百科のスタッフたちは以下のやり取りをしている。
S「ところでエポナはオスかメスかってどう思います?」
H「エポナはオスだ」
N「メスだ」
H「Nの言いたいことはわかる。気性難、性悪女を御する感じが、こなしてるぜって思うんだろ。エポナは相棒だと思うんだよ。だから男。映画を見ても男の相棒は男。だからオスじゃなきゃいけない!」
S「僕は名前から女だと思っていたんだけど、Hの話を聞いて男じゃなきゃいけないって。ダイゴロン刀の美学に通じるんですよね」
一同「ナンじゃそりゃ~!」
当時のスタッフたちの間ではオスという意見が強かったようだ。