原作漫画版については、ヴァンガード漫画版を参照。
概要
イメージせよ!勝利の道を!
カードファイト!!ヴァンガードとは、ブシロードのトレーディングカードゲーム。通称:ヴァンガード。
「ブシロード史上最大の作戦」として、2011年1月8日のテレビアニメの放送開始から現在に至るまで長期にわたって各種メディアミックスを積極的に集中展開している。
2021年2月26日に10周年を迎え、同社のTCG全体としてもヴァイスシュヴァルツと同じく長く続いている古参である。
原作者には、漫画版の作者でもある伊藤彰も関わっている。
TCGのイメージキャラクターには開始当初からBREAKERZのDAIGOが起用されており、CMにメインで出演している。但し、2016年12月から2018年3月まではフューチャーカードバディファイトとのトレードで新日本プロレスのオカダ・カズチカが一時就任していた。
放送中のアニメ作品に合わせて、タイトルは『カードファイト!!ヴァンガードG』→『カードファイト!!ヴァンガード』(Vシリーズ)→『カードファイト!!ヴァンガードoverDress』と何度か変わっていったが、現在は『カードファイト!!ヴァンガード』に戻っている。
アニメや漫画が先行して展開されているが、ヴァンガードは、あくまでもTCGをメインとするメディアミックス、いわゆる「TCG販促」ありきのコンテンツである。 そのため、アニメや漫画には登場しないカードも多数存在する。
それ故にアニメや漫画には、実在のパック商品やデッキセットの名前が出されたりするのもその為(もちろん例外もある)。
様々な媒体で物語が展開されており、アニメ・漫画で同じキャラクターが登場しても、世界観や設定が異なる点があったり、漫画をはじめとする紙媒体のみでアニメなどの映像媒体がないオリジナル作品も多く存在する。
ここから始めるには、集めたカードでデッキを構築し、自分の分身と共にファイトして行く。アニメや漫画さながらの白熱したカードバトルを楽しむのもヴァンガードの魅力の一つ。
近年では同じブシロード系コンテンツで競合相手だった『フューチャーカードバディファイト』や『ラクエンロジック』などが次々と展開終了している中で、(ブシロードにとっては)版権作品ものやスポーツ系などのコラボ以外では数少ないオリジナルのTCGタイトルとして現在も君臨し続けている。
海外展開にあまり推進していないためか、ポケモンカードゲームや遊戯王OCGに比べて欧米知名度はそこまで高いと言えない部分がある。しかし、実際には知名度が低いかと思われがちでそうというわけでもなく、公式曰く日本を含め61の国や地域で販売されており、アジア圏(韓国やタイなど)ではそれなりの人気を得ている(因みに欧州向けのものでは英語版を除くとイタリア語版のみ)。
プロデューサーの森慶太はgamebizとのインタビューで、海外のパートナー企業や支社を訪問した際に日本版をそのまま海外へ販売していることが挙げられおり、「現地の言語版だけが遊ばれていると思ったが、実際は両方だった」と語っており(この件に関してはヴァンガードに限った事ではない)、更には「今後の展開ではグローバルで展開・販売することを前提にする」と語っている。近年では「overDress」シリーズの開始に伴い、中国やマレーシア、インドネシアといったアジア圏で現地語版を発売するなど、ある程度海外展開の力を入れている。
昨今の状況
他方で、ショップに限りがあるためユーザーの参入を狭めているという、(リアルやネット問わず)他の日本製TCGに比べて悪循環に陥る難点を抱えている。
特にGシリーズから新シリーズ(Vシリーズ)に移行した2018年頃から歪みが見え始め、2018年5月からのスタンダード(後のVスタンダード)の導入を期に全カードプールがリセットという異例な事態によりユーザーだけではなくショップにも取り扱いを含め信頼度に賛否が分かれ、その後2021年(Dシリーズ)の2度目のスタン落ちでも状況は変わらないどころか、店舗の信用を失ったことで、大半のユーザーが移行できずに離れてしまった。
加えて、TCGの売上落ち込みやショップでの取り扱いが狭まれているといった厳しい苦境が続いており、現在の定期的なカードプールの拡張はDスタンダード中心となっている。2019年冬にリリースされたアプリゲーム「ヴァンガードZERO」も3年半でサービス終了と長く続かずに終わっている。
しかし、アニメを始めとするメディアミックスにおいては、10周年を期に見直しが行われ、2021年からの「overDress」シリーズでは、分割クールで新シーズンを不定期に放送するというスタイルに刷新。掲載誌とのタイアップに関してもこれまで掲載していた月刊ブシロードに代わり、新たにコロコロコミックとのタイアップも行われるようになっている。
TCG版においても、前述の試みにより新規ユーザーが再び増え始めるなど、全盛期とは比べられないものの、状況は少しずつ持ち直している。
旧世代も新規層も継続して大会参加できるようにするために「新旧同時並行で追加を継続する」という展開は取られている一方で、主流の大会レギュレーションが国家体制になってから旧来(Vシリーズ以前)のカードはほぼ姿を消しており、シリーズ開始から続いていたクランも主流ではなくなっている。これはユーザーが減っていることや、環境インフレの問題とデッキの調整が難しいことが要因と言える。
また少子高齢化の影響や低年齢層プレイヤーの低下が足を引っ張っているのも課題である。取り扱い店舗が少ないのもルールが難解であるのもユーザーを狭めている理由になっているため、バディファイトのように将来は商品展開・サポート終了になってもおかしくない状況にあるが、アニメの好調ぶりやアジアを中心とする海外でも多くのユーザーがいることから、シリーズ展開終了などの恐れは今の所なく、現在でもブシロードの主要コンテンツとして発揮し展開が続いている。
TCG
(詳細なルールについては公式ポータルサイト(リンク)やカードファイト!! ヴァンガード Wikiなどを参照のこと)
惑星「クレイ」に降り立った霊体であるプレイヤー(ヴァンガードファイター)は自らクレイの住人に憑依(=ライド)してヴァンガードとなり、使役(=コール)した者達と共に戦い、相手のヴァンガードに攻撃して6点のダメージを与えることが主目的となる。
今までのTCGとは特徴的なのは実際のファイトと通じて、カードのキャラクターとカードの使用者のキャラクターになりきれるイメージを重要視している。なりきりTCGとしての側面が強い。
本作のカードのデザインは、(裏面のロゴは初代からそのままであるものの)新シリーズの移行時や大会のレギュレーション更新(いわゆるスタン落ち)の際に刷新が行われる(ただし、古いデザインのカードもその後も不定期に追加されることがある)。
現在の大会レギュレーションは以下の通りに分かれている。
- スタンダード overDressシリーズ(VG-D)のカードのみが使用可能。2021年4月より実装。
- Vスタンダード Vシリーズ(VG-V)のカードのみが使用可能。2021年3月まではこちらがスタンダードであった。
- Pスタンダード すべてのカードが使用可能。
- Gスタンダード 2018年5月から同年9月まで実装されていたレギュレーション。初代シリーズ(VG)とGシリーズ(VG-G)のカードが使用可能。10月からPスタンダードに完全移行され廃止。
主な用語
基本用語
ユニットカード
本ゲームで使われるカードに描かれたキャラクターの呼称、またはフィールドに出ているカード。「ノーマルユニット」と「トリガーユニット」、Gシリーズ初出の「Gユニット」の3種類が存在している。
オーダーカード
2020年3月より新たに導入された、シリーズ初の魔法やアイテム等を表すカード。同名のカードは4枚までメインデッキに含めることが可能。自分のターンのメインフェイズ中に使用できる「ノーマルオーダー」と「トリガーオーダー」、相手の攻撃をガードする時に使える「ブリッツオーダー」、メインフェイズ中に手札からプレイし、使用処理が実行される「セットオーダー」の4種類が存在する。
新たなカードを上に重ねてヴァンガードを昇級させること。
原則的に一つ上(または同一)のグレードのカードでなければならない。
またブースターパック第5弾からは特定のユニットの上にパワーアップした特定ユニットに再ライドしパワーアップするクロスライドが新しく加わった。
更にトライアルデッキ「聖域の解放者」と「帝国の抹消者」またはブースター第10弾からは、4ダメージ以降でグレード3にライドすると強力な効果を得ることが出来るブレイクライド!が追加された。
※イラストはイメージです。
コール
ヴァンガードと共に戦うリアガード、または相手の攻撃(アタック)から彼らを守るガーディアンを呼び出すこと。特に言及がなければ前者の意味であることが多い。
どちらの場合も、ヴァンガードよりグレードが大きいカードはコールできない。
カードの能力によるコールはスペリオルコールと呼び、ヴァンガードのグレード制限を受けない。
退却
フィールド上のカード(ユニット)がドロップゾーンに移動すること。いわゆる破壊。
スタンド/レスト
そのユニットが行動可能/行動不能であることを表す状態。
クラン/国家
カードの属する組織/国家。所属するクラン/国家が同一であることを要求される場面は多いため、原則的に一つのクラン/国家に絞ってデッキが組まれる。
極稀に、2つのクランを混ぜて使うデッキもある。
クランの背景色を見ることでどこかの国家(例えるとクランがロイヤルパラディンなら、国家はユナイテッド・サンクチュアリ、背景色は黄)に属しているのかが判別できる。Gシリーズ以降のカードには右側に国旗(フラッグ)がつくようになった。
2021年度よりユニットカードの構築区分が国家体制に切り替わったが、従来のクラン体制も存続している。
デッキ構築が可能なクラン(コラボタイトル除く)は全部で24種、国家は全部で6種まで存在している。
グレード
カードの等級。原則として0から4まであり、グレードの高いカードほど強力だが、
各グレードごとに違った特殊能力と役割があり、実際のデッキ構築では基本的に高グレードほど枚数が少なくなる。
パワー
カードの戦闘力。攻撃力であり防御力でもある。
攻撃時にパワーを上げる手段はかなり多いので、素のパワーが高いカードはどちらかと言うと場に出た時の防御に強い。
ガーディアンとして使う場合はシールドという別の防御力を使うことになる。
ソウル
ヴァンガードの下に置かれたカード。能力が発動する条件やコストとして使われる。
特定の行動に加え、ライドすると自動的にそれまでのヴァンガードがソウルに加わる。
山札の上のカードをソウルに置く効果はソウルチャージ、ソウルをドロップゾーンに送るコスト効果はソウルブラストと呼ぶ。
第10弾から、特定の名称やクランのユニットのみソウルブラストのコストに使用できる(エススペシャルソウルブラスト)ユニットがいる。
ダメージゾーン
ヴァンガードが受けたダメージとして山札からカードを置く場所。枚数=ダメージ量で6枚になると負け。
ダメージゾーンのカードを裏返すコストとその発動効果をカウンターブラストと呼ぶ。
バーストデッキ、ブースターパック第10弾から特定のクランや名称でだけカウンターブラストのコストに使える(エススペシャルカウンターブラスト)ユニットが登場した。
ドロップゾーン
退却したり、捨てられたカードが置かれる場所。いわゆる墓地。
バインドゾーン
ドロップゾーンから除外された領域、干渉できない墓地。除外とは違う点はバインドゾーンのカードによって参考にするユニットがいる点である。
また裏側でバインドする「バニッシュデリート(裏でバインドする)」がありこちらも参考にするユニットがいる。
トリガー
ヴァンガードの最大の特徴とも言えるシステム。
50枚のデッキのうち16枚ちょうど(これより多くても少なくても駄目)を「トリガーユニット」にしなければならない。
トリガーユニットは全てグレード0である。カードの枠は黄色。
ヴァンガードのアタック時、またはダメージを受けた時に山札の一番上をめくり、それがトリガーユニットであればそのターンの間トリガーの効果を得られる。
(ただし、同じクランのヴァンガードorリアガードがいないと効果を得られなくなる)
ユニット1枚にパワー+5000する共通の効果に加え、与えるダメージ(クリティカル)を+1する「クリティカルトリガー(☆)」、リアガード1枚をスタンドする「スタンドトリガー(醒)」、カードを1枚引ける「ドロートリガー(引)」、相手とダメージが同じ若しくは多いとダメージを回復する「ヒールトリガー(治)」、前列すべてのユニットのパワーを上げる「フロントトリガー(前)」、パワー+1億でドライブチェックで出ると追加効果、ダメージチェックで出るとそのダメージを1度だけ無効化する「オーバートリガー(超)」の6種類が存在する。
上述した様にトリガーユニットは16枚ちょうどにしないといけないが、
その内ヒールトリガーは4枚以下、オーバートリガーは1枚だけと決められている以外は、トリガー内での組み合わせは1ユニット4枚以下という規定の範囲内で自由である(ただし、スタンダードレギュレーションでは「デッキにはそれぞれ合計8枚まで」の制限がある)。
2018年5月以降は、トリガーのバンプ値が+10000に変わり、ガード値が変動している。今までのトリガーと混ぜることはできるが旧トリガーには新トリガーのようにパワーが上がらない。
Gシリーズ関連
Gユニット
裏側が銀色(旧版のみ)のユニットカード。「ハーモニクス・メサイア(アップデート修正前の旧版)」を除きカードの枠が赤(Gガーディアンは緑)になっている。カードの等級は全てグレード4で統一されている。
通常のデッキには入れられずGゾーンというTCG用語のエクストラデッキに置く。
Gゾーンには16枚(初期は8枚)までGユニットが入れられる。
Vスタンダードにはこのタイプに該当するユニットカードは存在しない。(一部のGユニットのカードは別の形で登場している)
超越(ストライド)
ヴァンガードGのトライアルデッキ「覚醒の時空竜」と「明星の聖剣士」、ブースター第18弾(名義上では第1弾)「時空超越」から登場したメインステップ並びにギミック。
相手の自分のグレードが3である場合自分のライドステップ終了後手札からグレード3以上になるようにドロップゾーンに捨てGゾーン(エクストラデッキ)にあるGユニット(裏側が銀色のカード)に重ねてライドできる。Gユニットには+~の表記がされており超越されたユニット(ハーツ)はそのパワーを得ることができる。(双闘されている場合ハーツは2つになりパワーバンプは一体しか選べない)
そして強力な効果とドライブチェックが3回できる「トリプルドライブ!!!」ができるため逆転が可能。
究極超越(アルティメットストライド)
ヴァンガードGZで登場した超越能力を持つGユニットの強化版。種族が「ゼロスドラゴン」であるカードにのみ存在している。
表側のGゾーンが3枚以上でヴァンガードと同じユニットをコストにすることで超越でき、双闘している場合レギオンメイトがグレード2でも一枚で超越できる。
表記される国家とクランが当てはまれば(例えるとメガラニカの究極超越ユニットならばバミューダ△やグランブルー、アクアフォースのユニットが当てはまる)使えることができ、下手すれば一ユニットで使用可能なクランが5つ以上あるという汎用性の高さと、強力過ぎる効果が魅力的であるが、その代わり自らの未来であるGゾーンのカードがターン終了後、Gアシストのデメリット同様に全部表側で除外されるというデメリットも孕んでいる。
更に「ネオンギーゼ」のスキルでバインドゾーンに「ゼロスドラゴン」が5種類以上あると・・・?
Gガーディアン
カードの枠が緑色のGユニットが持つ能力。互いのグレードが3以上の時ガードフェイズでヒールトリガーを捨ててGゾーンからガーディアンとして登場する。
表側のGガーディアンが4枚あると使えないが一回の攻撃で何回でも出せる。
疑似カード
ゲーム中に何からの能力によって作成されるもの。
ゲーム中に作成して使用する場合は、ファイター同士の合意かつ明示的に理解を得た上で他の通常のカードとは区別できる「カード状の物」を代用とする。
トークン
リアガードサークルにコールする扱いで作成される。
チケット
新型のFVにライドした時、相手のヴァンガードがグレード1以上であればデッキ外から「クイックシールド・チケット」を1枚手札に加えることができ、「オーダーカード」の代用とする。使用後は「トークンカード」や「プロテクト・マーカー」と同様に消滅する。
クレスト
各種能力によって作成され、クレストゾーンに置かれる。
その他の用語
主なものだけを記載。
ペルソナブラスト
ブースター第5弾から新しく入った能力。
「同カードをドロップゾーンに置く」という厳しめのコストを持つが、その分強力な効果を使うことができる。
リミットブレイク!!
トライアルデッキ「銀狼の爪撃」と「雷竜の鳴動」、ブースターでは第6弾から新しく入った能力。
ダメージゾーンのカードが特定の数になると効果を発動させることが出来る。
またリミットブレイクを無視できるカードがある。
呪縛(ロック)/デリート
トライアルデッキでは「侵略の星輝兵」、ブースターでは第12弾から新しく入った、リアガード妨害能力(デリートは「凶星の根絶者」及び「ネオンメサイア」から初出)。基本的にリンクジョーカーに所属するユニット(及び「Я」の文字が入ったユニット)が有する能力である。
この状態になった裏返しのリアガードのユニットは移動やリアガードの張替えができず、効果の対象もしくはユニットの効果の発動もできなくなる。
呪縛(ロック)されたユニットの持ち主のターン終了時、もしくは特定の効果を使った場合スタンド状態で元に戻る。これを解呪(アンロック)という。
ヴァンガード妨害版のデリートも存在するが、こちらは、パワー0・テキスト効果なしの扱いにさせるという違いが有り、デリートされた状態でもヴァンガードの行動はできる。
双闘(レギオン)
トライアルデッキ「希望の探索者」と「友情の喧嘩屋」、ブースターからは「竜剣双闘」から出たギミック。
互いのグレードが3以上の時ドロップゾーンのユニットを4枚戻しデッキからヴァンガードの双闘対象となるユニット(通称:メイト)を一枚選びヴァンガードの隣につなげる。
ヴァンガードとメイトのパワーを加算できるため高パワーの攻撃が可能であり、しかも双闘起動時ドロップゾーンのトリガーを戻すことができるため長期戦にも耐えるメリットがある。
イマジナリーギフト
2018年度から導入されたシステム。グレード3以上(一部除く)にライドした祝福を込めてつけられた惑星クレイの加護。逆三角形の紋章が目印。
クランによって3つのタイプが分かれており、新たな前列リアガードを作る即効性の「アクセル」、ヴァンガードとリアガードにパワーを上げまくるバランス型の「フォース」、ギフト獲得時手札に加わり『手札一枚捨てることで、ヒットされない』の効果を持つガーディアンユニットになる防御型の「プロテクト」が存在している。
ペルソナライド
2021年度より新たに導入された特殊アイコン。上述のイマジナリーギフトのようにグレード3以上のカードが有する能力である(例外もある)。
ペルソナライドアイコンを持つヴァンガードと同じカード名のヴァンガードにライドした時、その能力が発動し、1枚ドローした後、そのターン中に前列にいるユニット全てのパワーが+10000となる。
テレビアニメ
アニメは、2011年1月からテレビ東京系列(ほか)にて放送されている。
2011年版
「カードファイト!!ヴァンガード(第1期)」(2011年1月8日 - 2012年3月31日)全65話。
記念すべき最初のアニメ作品。テレビ愛知制作・テレビ東京系で毎週土曜日8:00(系列外ローカル局では時差又は遅れネット)。
また、日本国内でもBSジャパン(現:BSテレ東)で2012年1月より毎週朝11:00にて英語吹き替え版の放送が行われていた。
「カードファイト!!ヴァンガード アジアサーキット編」(2012年4月8日 - 2013年1月2日)全39話。
「カードファイト!!ヴァンガード リンクジョーカー編」(2013年1月13日 - 2014年3月2日)全59話。
「カードファイト!!ヴァンガード レギオンメイト編」(2014年3月9日 - 10月19日)全33話。
「劇場版カードファイト!!ヴァンガード ネオンメサイア」(2014年9月13日公開)
カードファイト!!ヴァンガードGシリーズ
「カードファイト!!ヴァンガード』の数年後を舞台とし、主人公が先導アイチから新導クロノに変更されたシリーズ。
「カードファイト!!ヴァンガードG」(2014年10月26日 - 2015年10月4日)全48話。
「カードファイト!!ヴァンガードG ギアースクライシス編」(2015年10月11日 - 2016年4月10日)全26話。
「カードファイト!!ヴァンガードG ストライドゲート編」(2016年4月17日 - 9月25日)全24話。
「カードファイト!!ヴァンガードGNEXT」(2016年10月2日 - 2017年10月1日)全52話。
「カードファイト!!ヴァンガードGZ」(2017年10月8日 - 2018年4月1日)全24話。
2018年版シリーズ(Vシリーズ)
原作漫画版のストーリーをベースとしたシリーズ。
漫画版のアニメ化という位置付けだが、厳密には漫画版の世界観にアニオリの要素を加えたリブートであり、2011年版とは繋がっていない。
「カードファイト!!ヴァンガード(中学生編・高校生編)」(2018年5月5日 - 2019年5月4日)全52話。
「カードファイト!! ヴァンガード(続・高校生編)」(2019年5月11日 - 8月10日)全14話。
「カードファイト!! ヴァンガード(新右衛門編)」(2019年8月24日 - 2020年3月28日)全31話。
「カードファイト!!ヴァンガード外伝イフ-if-」(2020年5月30日 - 11月28日)全25話。
overDressシリーズ(Dシリーズ)
従来のシリーズから登場キャラクターを刷新した新シリーズ。世界観もこれまでのシリーズとは繋がりはない。
また、分割クール体制が採られている。
「カードファイト!!ヴァンガードoverDress」(2021年)
「カードファイト!!ヴァンガードwill+Dress」(2022年〜2023年)
「カードファイト!!ヴァンガードDivinez」(2024年〜)
その他
スタッフ
アニメ第1期のみを記述。
製作総指揮・原案 | 木谷高明 |
---|---|
原作 | ブシロード・伊藤彰 |
監督 | 辻初樹 |
シリーズ構成 | 浦畑達彦 |
カードファイト構成 | 中村聡(遊宝洞) |
キャラクターデザイン | とみながまり |
美術監督 | 明石聖子 |
色彩設計 | 磯貝深雪 |
撮影監督 | 白尾仁志(RIDE 1 - RIDE 15) → 蒲原有子(RIDE 16 - ) |
編集 | 大竹弥生 |
音響監督 | 高寺たけし |
アニメーション制作 | トムス・エンタテインメント・スタジオさきまくら(RIDE 34 - ) |
制作 | テレビ愛知・創通・電通 |
主題歌(アニメ第1期)
オープニングテーマ
- 「Vanguard」 (第1話~第33話)
歌:JAM Project 作詞/作曲:影山ヒロノブ 編曲:安瀬聖
- 「Believe in my existence」(第34話~第65話)
歌:JAM Project 作詞:影山ヒロノブ 作曲:影山ヒロノブ・きただにひろし 編曲:安瀬聖
エンディングテーマ
- 「ダイヤモンドスター☆」 (第1話~第15話)
- 「Smash Up!!」(第16話~第25話)
- 「DREAM SHOOTER」(第26話~第38話)
歌:Sea☆A 作詞:こだまさおり 作曲:三浦誠司 編曲:高田暁
- 「Starting Again」(第39話~第52話)
作詞/歌:佐咲紗花 作曲/編曲:山元祐介
- 「泣き虫TREASURES」(第53話~第65話)
歌:ミルキィホームズ 作詞:こだまさおり 作曲/編曲:河田貴央
ストーリー
※2011年版第1期のみ記載。
今より少し未来の話――世界のカードゲーム人口は数億人を超え、生活の一部としてあたり前のものになっていた。
この物語の主人公「先導アイチ」はちょっと気弱でクラスでも目立たない中学三年生の男の子。
常に後ろ向きで目立たないように毎日を送っていたアイチだったが、一つだけ心の支えがあった。
それは子供の頃にもらったあるカードゲームのカード、「ブラスター・ブレード」。
そのカードがきっかけでカードファイトを始めた彼の日常は大きく変わり始める。
カードゲームの名前は「ヴァンガード」。
「惑星クレイ」と呼ばれる異世界を舞台としたヴァンガードは、
斬新なゲームシステムによって世界中で空前の大ブームを巻き起こしていた。
ヴァンガードの面白さに魅せられたアイチは、ヴァンガードファイト(対戦)を通して
「戸倉ミサキ」や「葛木カムイ」といった仲間たちや、沢山の好敵手(ライバル)たちと出会う。
彼らと切磋琢磨する中で、アイチは充実した日々を過ごし、成長していく。
そんなアイチには、心に決めた一つの目標がある。
それは「櫂トシキ」というヴァンガードファイターと再び闘うこと。
櫂トシキ…孤高で冷淡な性格の持ち主で、ヴァンガードにおいて圧倒的な強さを誇る高校生。
アイチがヴァンガードと出会うきっかけを作った人物でもある。
アイチにとって、櫂は自分を救ってくれ、ヴァンガードへと導いてくれた先導者(ヴァンガード)なのだ。
アイチはヴァンガードの腕を磨くため、今日も全力で走り続ける。
憧れの存在である櫂と闘い、認められるその時を夢見て―――!
(公式HP(リンク)より引用)
登場人物
無印シリーズのキャラのみ。
他は個別リンクへ参照。
先導アイチたちが率いるカードキャピタル代表チームの主要メンバー。
先導アイチ | 代永翼 | 本作の主人公。後江中学校に通う中学3年生(後に宮地学園高等部に進学)。櫂との再戦を夢見てファイトを重ね、日々成長していく。 |
---|---|---|
櫂トシキ | 佐藤拓也 | 本作のイメージの先導者で、もう一人の主人公とも言える人物。YKS。 |
葛木カムイ | 石川静 | クソガキ…もとい、エミ=女神な小学生→中学生。 |
戸倉ミサキ | 橘田いずみ | ヒロイン。カードキャピタルの女子高生店員。類稀な記憶力の持ち主 。 |
カードキャピタル常連
森川カツミ | 杉山紀彰 | 先導アイチのクラスメイト。マケミ。 |
---|---|---|
三和タイシ | 森久保祥太郎 | 櫂の同級生。 |
井崎ユウタ | 山口隆行 | 森川と同じく、アイチのクラスメイト 。 |
右野レイジ | 下屋則子 | 葛木カムイの舎弟(の眼鏡)。 |
左賀エイジ | 比嘉久美子 | 同様。 |
親族
先導エミ | 榎本温子 | アイチの妹。しっかり者。 |
---|---|---|
先導シズカ | 篠原恵美 | アイチ・エミの母親。 |
新田シン | 森嶋秀太 | ミサキの叔父で、ショップ・カードキャピタルの店長。本名は「新田新右衛門」。 |
店長代理(ちゃお) | 橘田いずみ | 同店の店長代理のネコ。 |
雀ヶ森レンが率いる「フーファイター」のトップメンバー。
雀ヶ森レン | 阿部敦 | フー・ファイターのリーダー。櫂トシキと因縁があり、アイチと同じPSYクオリアの持ち主。 |
---|---|---|
新城テツ | 稲田徹 | フーファイターNo.2の「将軍(ジェネラル)」 。 |
鳴海アサカ | 生天目仁美 | フーファイターNo.3の「暗殺者(アサシン)」でチームの紅一点。レンの事慕っている。 |
矢作キョウ | 渡辺明乃 | フーファイターNo.4の「壊し屋(クラッシャー)」。しかし、あるきっかけで、フーファイターから除名される。 |
雀ヶ森レン率いる「フーファイター」の中でFFAL4の次に強いチーム。
チーム男前(2018年版では「Nagisa with Others」)
カードショップ「男前」代表チームで全国大会出場経験もある強豪。
2018年版では、「ヴォヤージュ」代表チームとして登場している(ただし、ゴウキとナギサ以外はメンバーの構成が異なる)。
大文字ゴウキ | 伊藤健太郎 | 男前のリーダー。カムイがヴァンガードを始めるきっかけとなった人物でもある。シスコン。 |
---|---|---|
大文字ナギサ | 広橋涼 | ゴウキの妹。カムイに想いを寄せている。 |
中津川ヒロシ | 鷹嘴翼 | アシンメトリー。 |
小松原カオル | 風間勇刀 | 「ジャパーン」 |
光定ケンジが率いる「ディメンジョンポリス」のカードで構成されたデッキを使用するチーム。
光定ケンジ | 赤羽根健治 | カエサルのリーダー。目立つことが苦手で頼りではないが、ファイトはレンよりも上。愛称は「皇帝」で歴史好き。 |
---|---|---|
臼井ユリ | 牧口真幸 | ガイの実姉。世話焼きな性格。 |
臼井ガイ | 佐藤せつじ | ユリの実弟。常に敬語。 |
フーファイターを除名されたキョウが、枇杷島と栄生らを用いて結成した新たなチーム。漫画版及び2018年版では未登場。
立凪財閥とウルトラレア
スイコ | 寺川愛美(愛美) | ウルトラレアの長女。BBA。 |
---|---|---|
コーリン | 三森すずこ | ウルトラレアの次女、ツンデレ。 |
レッカ | 南條愛乃 | ウルトラレアの三女。 |
立凪タクト | 高垣彩陽 | 立凪財閥の総帥で、神秘的な雰囲気を纏った少年。その目的とは…。 |
『アジアサーキット編』から登場。クリストファー・ロウが率いるグレートネイチャー使いのチーム。メンバー全員がシンガポール工科大学の現役大学生。
『アジアサーキット編』から登場。蒼龍レオンが率いるアクアフォース使いのチーム。
蒼龍レオン | 神原大地 | ドレッドノートのリーダー。アクアフォースの使い手である「蒼龍の民」一族の末裔。 |
---|---|---|
ジリアン・チェン | 植田佳奈 | チェン姉妹の双子の姉、ツリ目。 |
シャーリーン・チェン | 後藤沙緒里 | チェン姉妹の双子の妹、たれ目。 |
宮地学園の関係者
石田ナオキ | 奈良徹 | カードファイト部のメンバー。ブレイクタイム不良。 |
---|---|---|
小茂井シンゴ | 吉野裕行 | カードファイト部のメンバー。カリアゲメガネ。 |
四会アカリ | 矢作紗友里 | ミサキの友人。 |
内藤タテワキ | 千葉進歩 | 宮地学園生徒会長。 |
諏訪部イツキ | 間島淳司 | 宮地学園副生徒会長。 |
長代マキ | 上田麗奈 | 宮地学園生徒会書記。 |
那嘉神エル | 加瀬康之 | 超能力同好会部長、中二病。 |
飛田マイ | 大久保瑠美 | エミの友達。 |
『レギオンメイト編』から登場。オリビエ・ガイヤールが率いる謎のヴァンガードファイター集団。
オリビエ・ガイヤール | 濱健人 | カルトナイツのリーダー。通称「青き炎のガイヤール」。 |
---|---|---|
フィリップ・ネーヴ | 村上裕哉 | 通称「鋼のネーヴ」。スティールウォールプリズン。 |
ラティ・カーティ | 佐藤利奈 | 無冠の魔女、ぱんにゃららーが口癖。 |
ラウル・セラ | 興津和幸 | 南米のチャンピオン。 |
大会スタッフ
その他
マーク・ホワイティング | 阿部敦 | 日本の歴史が好きな後江中学校の外国人社会教師。通称「ロイド安藤」枠でござる。 |
---|---|---|
岸田オサム | 小西克幸 | 「攻撃ィー↑」 |
六月ジュン | 野島健児 | 裏ファイトのキング。 |
モレス・ペニーワース | 高橋英則 | セラの執事。 |
川並ミナミ | 勝杏里 | フーファイターの尖兵。元々漫画版のみのキャラクターだったが、後に2018年版アニメで登場。 |
浜音ヒロ | なし | メガネの少年。小説版のみ登場。 |
伊吹コウジ | 宮野真守 | 劇場版「ネオンメサイア」で登場。かつて小学時代の櫂と三和にヴァンガードを教えた先導者だったが…。 |
小説
角川つばさ文庫レーベルにて 2012年05月11日から2013年03月13日までに全3巻が発売された。
ストーリー
ヴァンガードが好きな少年・先導アイチは、ふとしたきっかけからカードショップ「カードキャピタル」のお手伝いをすることに。
そこで出会った謎の少年・浜音ヒロにヴァンガードを教えようとするアイチだったが――。
櫂トシキや戸倉ミサキなど人気な人物も総登場する、「カードファイト!! ヴァンガード」の新たなエピソードがここに開幕!
(公式HP(リンク)よりストーリー部分を引用、ふりがな消去)
テレビアニメ以外の関連番組
実写ドラマ「STAND UP! ヴァンガード!」
テレビ東京系6局にて2012年5月3日の08:30~10:00に放送された。
ストーリー
ハーバーダ大学の卒業とともに日本に帰国した自称天才・ダイゴは、これから日本を元気にしようと勝手に意気込んでいたところ、公園でいじめられている小学生・ヒロキを発見。心を閉ざしているヒロキが自分を求めていると勝手に確信したダイゴは、ヒロキ達が通う小学校の特命教師に勝手に就任、ヒロキを追いかけ勝手に自宅にまで上がり込む。
と、ヒロキの部屋の前に落ちていた1枚のカードゲーム―「カードファイト!! ヴァンガード」。いじめられっこのヒロキの唯一の誇りであり心の支えであるもの、それはヴァンガードなら誰にも負けないという自信だった。
「ヴァンガードは敵からどんな攻撃を受けても決して挫けず、心を奮い立たせて戦うんだ」
ダイゴはこのヒロキの言葉を聞き、ヒロキも心の中に勇気を持っている事を確信する。
そしてヒロキも、カードファイトでどんなにボロ負けになっても諦めないダイゴの姿を見て心を動かし始める。
ある日、ヒロキ達の住む来礼町でヴァンガードの大会が開催される事となった。
大会のポスターを眺めるヒロキに、出場するのかを問ういじめっ子・テル。
いじめっ子との対決、母への思い、父親への葛藤――全てを背負い、ヒロキはダイゴとともにカードファイトへと挑む!「STAND UP!ヴァンガード!」
登場人物
名前 | キャスト | 説明 |
---|---|---|
ダイゴ | DAIGO | ハーバーダ大学出身の超エリート。特命教師に勝手に就任 |
三浦ヒロキ | 相馬眞太 | 小学校5年生。無口、無気力のネクラでいじめられている |
南原テル | 内山遥城 | ヒロキのクラスの同級生。ヒロキをいじめている |
水原スミレ | 永野芽郁 | ヒロキのクラスの同級生で学級委員長。しっかり者 |
加賀美マリア | 三森すずこ | ヒロキの担任教師。教育熱心 |
三浦久美子 | 長澤奈央 | ヒロキの母親。二年前に病死。 |
里見英治 | 波岡一喜 | テルの家庭教師。勝利至上主義 |
三浦滋彦 | 金山一彦 | ヒロキの父親。仕事仕事の毎日 |
スタッフ
監督:元木隆史
監督:元木隆史
脚本:黒木久勝
カードファイト構成:中島大渡(ホロスエンタテインメント)
制作協力:楽映舎
制作:創通・電通・エースクルーエンタテインメント
製作・著作:ブシロード
音楽
メインテーマ
- 「脳内Survivor」
アーティスト:BREAKERZ 作詞:DAIGO 作曲:SHINPEI 編曲:BREAKERZ(ZAIN RECORDS/Being)
挿入曲
- 「CLIMBER×CLIMBER」
アーティスト:BREAKERZ 作詞:DAIGO 作曲:SHINPEI 編曲:BREAKERZ(ZAIN RECORDS/Being)
情報番組
商品紹介などの最新情報、出演者のヴァンガードファイトなどを放送・配信。ゲストが来ることもある。
ヴァンガードTV
放送先:BSジャパン(毎週日曜日10:00~)
放送期間:2011年1月9日 - 9月25日
配信先:ニコニコ動画(TOPリンク)の武士道通信 ブシロードチャンネル(リンク)(不定期・生放送配信)
出演:セイン・カミュ・寺川愛美・貴島康成・城田サクラ・大邑颯斗など
ヴァンガ道
放送先:TXN系6局&BSジャパン(第2期のみ)
放送時間:毎週日曜日10:00~(第1期)→毎週土曜日8:00〜
放送期間:2011年10月2日 - 2012年3月25日(第1期)/2013年4月6日 - 12月28日(第2期)
MC:橘田いずみ・DAIGO(BREAKERZ)・岡田圭右・セイン・カミュ(第1期のみ)・三森すずこなど
2011年9月までBSジャパンで放映されていた、ヴァンガードTVの後続番組。第1期と第2期に分かれて放送された。
ヴァンガードTV2
放送先:BSジャパン(毎週土曜日10:30~)
放送期間:2012年4月7日 - 2013年3月30日
「ヴァンガードTV」が帰ってきた形になる。
ヴァンガードTV TRY
放送先:TXN系6局&BSジャパン
放送時間:毎週月曜日17:30〜(地上波)/毎週土曜日10:30~(BS)
放送期間:2014年1月6日 - 10月18日
TXN系6局では、3月31日(第13回)に終了。それ以降はBSのみで継続。
ヴァンガードスタジアム
放送先:BSジャパン(毎週土曜日10:30~)
放送期間:2014年10月25日 - 2015年3月28日
サタデーヴァンガード1030
放送先:BSジャパン(毎週土曜日10:30~)
放送期間:2015年10月3日 - 2016年3月26日
ヴァンラジ
詳細はヴァンラジを参照。
メディアミックスにおける世界観
全シリーズ通して作中に登場するカードはTCG版のものがそのまま使用されているが、TCGの販促ありきのコンテンツの性質上、アニメや漫画の世界は基本的に独立した世界観を築いている為、それぞれの舞台や物語は繋がっているものとそうでないものが混在している。
2011年版・漫画版&2018年版の世界観
- 2011年版:第1期〜第4期→ネオンメサイア→ヴァンガードG(G1期〜GZ)
- 漫画版・2018年版:新右衛門編→中・高校生編→続・高校生編→外伝
この世界では「世界のカードゲーム人口が数億人を突破している」という点で、現実世界よりもカードゲーム(ヴァンガード)が大きく普及しており、現実では架空の世界である惑星クレイが「実在している」ことが言及されている世界観となる。
先導アイチを主人公とする時代の作品には過去と未来が存在するが、『新右衛門編』(過去)とヴァンガードGシリーズ(未来)はそれらの出来事をアニメオリジナルとして製作された作品となっている。
しかし、Gシリーズは2011年版の続編、『新右衛門編』は漫画版および2018年版の前日譚という見解が強く、シリーズ間に矛盾が多く見られる影響で物語に直接な接点はない(ただし『新右衛門編』の終盤ではGシリーズに該当する時間軸で、G1期の第1話が始まっていく予兆を示すと思わせる描写がある)。一部の登場人物の性格なども各シリーズで異なっている。
2018年版のベース元である漫画版とヴァンガードGの繋がりについては具体的な公式の発表はなく、漫画版の正式な続編である『ターナバウト』か『ストライドジェネレーション』に繋がる可能性もある。
Dシリーズの世界観
カードファイト!!ヴァンガードoverDressなどの世界観。
2011年版〜2018年版との決定的な違いは、「設定的に特定のキャラクターしか所持していなかったカードが一般的に普及している」、「現実のTCGでは必須とされるカードスリーブを使用する描写がなされている」等、現実世界に限りなく近い世界観となっている。
これまでのシリーズとは話が繋がらない為、「G」や「新右衛門編」のようにユニットが地球へ現出する事件は殆ど起こっていない。が、「Divinez」においてある存在が邪悪な敵を討つ為にクレイから来訪していたことが作中で判明し、この世界観でも(天体としての)惑星クレイが実在している可能性がある(その故にファイターたちの幻覚という形でクレイとシンクロするような描写がなされている)。
惑星クレイにおいては
カードゲーム中の架空世界である惑星クレイにおいては、アニメや漫画と異なり一貫して同じ世界観を共有している。
更に非常にややこしい話にはなるが、アニメのストーリーとクレイ側の背景ストーリーとは少なくともリンクしている模様で、ユニット設定や小説「惑星クレイ物語」等のクレイに纏わる事柄には(主に「聖竜紀」から「新聖紀」までの時代=2011年版の世界、「無神紀」および「天輪聖紀」の時代=Dシリーズの世界の間で)それぞれ繋がっていると思われる描写がある(ただし、実際にそうなっているのかは不明)。
クレイにおいてキーパーソンとなった「祈り聞く者」の分身となるヴァンガードユニットとその国家とクランが同様の顛末を辿る形で引き起こされている(つまり、クレイにおいて発生した事象と整合性を取るために地球のファイターたちにも「先導者」を通じて同様の状況をもたらす形で作用している)。
主な事例では、
- 3クランの消滅現象:クレイにおける三英雄の封印(「先導者」との関係の断絶、クランの無力化)。
- ファイター達のЯ化事件:虚無の化身・リンクジョーカーのクレイ侵攻に伴う星輝大戦(Я化現象)。
- 先導アイチに関する記憶抹消:ブラスター・ブレードのЯ化に伴う歴史改変。
- 明神リューズの暗躍によるユニット召喚:未来を巡るギアクロニクルの抗争による時空超越。
- 綺場家の家宝「光輝の剣 フィデス」:その剣の持ち主が弐神戦争後に地球へ渡りゼロスドラゴンを各地に封印したことが語られている。
といった点が挙げられる。
「天輪聖紀」において、「運命の修正力」がGシリーズと同等まで回復し、この原理を地球側から能動的に利用して暗躍するユニットの存在が明確にされており、実はGシリーズ以前の世界と同じだったと解釈する意見もあるが、アニメから見るに別の次元での地球(=Dシリーズの世界)である可能性が高く、結局交流があるとはいえ惑星クレイ側の地球については謎が多いままとなっている(クレイ側から見る限りだと地球は「別の宇宙に実在する異世界」という扱いの模様)。
その故に視聴者やファンの混乱を避ける為か、クレイの背景ストーリーにおいてアニメや漫画の世界における地球に纏わる事柄は全て伏せられている。
なお、原作漫画版/2018年版の世界における惑星クレイは2011年版やDシリーズの惑星クレイとはパラレルとされている。ただし、「解説!惑星クレイ史」においてジェネシスに属する「星詠」や「アカシックブック」などの一部の概念は、正史世界の惑星クレイにも存在していることが示唆されている。
他作品とのコラボ
他作品とのコラボは古くからあり、エトランジェと呼ばれるコラボカード(ただし単一デッキ構築はできない)が、雑誌の付録やイベント等で散発的に配布されており、現在の『タイトル』という定型は存在していなかった。
最初は『刀剣乱舞』から始まった企画であり(元々は2015年のエイプリルフールネタとしてコラボと思われたものが、実際に現実化したという形)、女性層の掘り起こしとしてリリースされた模様であるが(因みにブシロードはかつては女性向けTCG「アリスクロス」を発売していた)、それ以降はターゲット層を問わずに他作品とのコラボが継続されるようになる。ヴァイス(アニメ版及びガルパをカード化)やバディファイト(ガルパ☆ピコをカード化)で既にコラボした実績のある『BanG_Dream!』は意外的に遅めのコラボとなった。
しかし、基本的に積極的なコラボ展開を続けているヴァイスシュヴァルツやReバースと比べると、ヴァンガードにおいては他作品とのコラボをそれほど重要性していない為か、追加頻度はやや冷遇気味となっている。
単一のクラン(国家)としてカード化されているものは、刀剣乱舞、BanG_Dream!、モンスターストライク、SHAMAN_KING(2021年版)、終末のワルキューレ、ぶいすぽっ!、そしてコロコロの7種。後者2クランに関しては、本来のクランとは別の国家にも属しているものがある。
それ以外にも漫画のイラストレーターとのコラボしたカードが存在していたり、「女神再臨」収録の「ホロライブ」や「龍樹侵攻」収録の「すとぷり」などのように単発扱いで通常のブースターパック商品に収録されたケースもある(上述した「次元超躍」収録の「ぶいすぽっ!」は通常のブースターパック商品での単発収録にもかかわらず例外的に「タイトル」を冠して追加された)。
「英雄激突」ではあのアーケードゲーム界の名作『甲虫王者ムシキング』との超異例のコラボレーションが行われることに。刀剣乱舞同様、2023年のエイプリルフールネタとしてのコラボだったのが、こちらでも前述した通りに実際に現実化している。このカードでは、稼働当時のデザインをほぼ再現しており、実際にアーケードやスーパーコレクションに読み込ませる事が可能となっている(ただし非公式な遊び方であることに留意)。
2024年6月18日には、『オシャレ魔女ラブandベリー』とのコラボもアナウンスされた。こちらでは「天智覚命」で収録されている。
関連タグ
- BanG_Dream! - 同じブシロードが展開するメディアミックス作品の一つ。2020年7月に本作のタイトルブースターが発売された他、一部のバンドユニットが担当した楽曲がアニメシリーズの主題歌に起用されている。
- Occultic;Nine - 2016年秋アニメとして放送されたライトノベル作品。第3話にて名称が登場し、その後にもカードが登場する場面が存在する。こちらに関してはブシロード公認。
- DAIGO - TCG版のテレビCMでのイメージキャラクター。また、初期とG期ではテレビアニメにおいても本人役としてゲスト出演していた。
外部リンク
公式
非公式
カードファイト!! ヴァンガードとは (カードファイトヴァンガードとは) [単語記事] - ニコニコ大百科