概要
新導クロノや安城トコハと同じ中学校に通う2年生(同学年でクラスは別)。
名家である綺場財閥の御曹司。
普段は社交的で穏やかな人物だが、それらは綺場家の人間としての誇りと責任から形成されたものであり、その内面はトコハに勝るとも劣らぬ負けず嫌い。御曹司として何不自由のない豊かな環境で生まれ育つも、綺場家の名を汚さぬようにそれに甘んじることなく日々努力を続ける努力家でもある。
フェンシングや英会話など様々な習い事に通う傍ら、両親に変わり企業や資産家との会合に参加するなど、中学生とは思えぬ忙しい日々を送っている。
成績優秀でスポーツも万能。ヴァンガードの腕も一流で、カードキャピタルを始めとする様々なショップで実践経験を積みながら書籍やネットなどの媒体を利用し最新の戦法や対戦相手の過去の戦績を調べるなど研究熱心でもある。
眉目秀麗で女性の取り巻きが多数おり、誰とも平等に接するので男性にも人気者。
どこへ行っても年齢関係無く女性にモテるため、一度それを利用してクエストの人集めを行ったがかえってモミクチャにされてしまったことも。
一方で、御曹司として育ったため何かと一般常識の欠いた世間知らずな面があり、電車の切符を買うのに手間取ったり、オニギリの具の定番を「キャビア」と答えたりと、一般人とはどこか価値観がズレている。
チーム・トライスリーとして
偶然同じクエストを受けて鉢合わせたクロノにファイトで敗北して以降、彼に興味を示すようになり、その後に行われたドラゴンエンパイア支部主催のクイズ大会では、「クロノには負けられない」と張り切っていたが、取り巻きの女子達のせいで怪我をした少年リョウタに自分のことを語り、「絶対優勝する」と約束し、結果クロノと僅かの差で見事優勝を果たす。しかし途中で彼に助けられてしまったため、借りができてしまった。(因みにこの回は全くヴァンガードファイトしてない)
以降もクロノをファイターとしてライバル視するようになり、彼がユーロリーグの実力者であるハイメ・アルカラスとファイトする機会を得、あまつさえ勝利してしまった時には心の底から悔しがっていた。その一方で、ときにはカードキャピタル2号店でトコハや他の仲間も交えて一晩中遊んだり、ドラエン支部主催のイベントで屋台を出したりと親交を深めていく。
後に全国大会の地区予選出場のためにクロノ、トコハと共に半ば成り行きでチームを組むことになるが、価値観の相違から言い争いが絶えず、チームとしての団結力は最悪と言っていいレベルだった。
しかし、葛木カムイの挑発に乗って本気でチームを組むと決めて以降は少しずつではあるがチームとしての意識が生まれつつある。
とある小さな大会に参加した際、クロノがチーム・トリックトリックのイカサマを糾弾しようとして逆に大会運営妨害の罪を着せられファイターズ資格を剥奪されそうになるが、自分自身のファイターズ資格を賭けてトリックトリックのイカサマを暴き、ペナルティ軽減に貢献した。クロノがポイント剥奪処分になって以降もトコハと協力して短期的集中プランを組み立て、移動用に自身の車を貸すなどで彼をサポートする。
地区予選では順当に勝ち進むものの、ベスト16まで絞られた決勝トーナメントの初戦でユナイテッドサンクチュアリ支部出身の実力派チーム・ディマイズと対戦することになる。1勝1敗の難しい局面に立たされ、先の経緯で事前の情報収集が疎かになってしまったこともあり、自身の実力に疑問を抱いていたところを、対戦相手の東雲ショウマに試合前に偶然接触。彼の服にコーヒーを溢してしまい、それを謝罪する形で一時会話することになるが、ショウマは既に自身のことを下調べ済みであり、さらに試合中はチームメイトのクロノの名前が引き合いに出され、クロノと自身のヴァンガードとの向き合い方の差を指摘される。実力でも情報収集でも大きな差をつけられ敗北を喫し、トライスリーは地区予選敗退となる。
敗退後、クロノが意気消沈する二人を励ます為に不器用ながらも色々と奔走するも「自身のヴァンガードとの向き合い方は失礼」だと判断し、ヴァンガードをやめることを決意。しかし、これに納得のいかないクロノからファイトを申し込まれ、彼から「一度負けたぐらいで逃げた弱虫野郎」等と叱責される。これに激怒する形で、これまで内に秘めていたクロノに対する嫉妬や激情を吐露しながら「神聖竜セイントブロー・ドラゴン」の一撃で勝利。前回負けてしまった時のリベンジを果たし幼少時の様にはしゃいでいた。
(因みに、この回でクロノは彼の家に不法侵入している。今回ばかりは冤罪ではなく立派な犯罪行為になるので良い子は真似してはいけない。)
後日クロノとトコハに謝罪し、改めてヴァンガードと向き合うことを決意しチームに復帰した。
この一件でチームメイトとの結束はいっそう深まり、今までお互い苗字だった呼称がこの回以降は名前で呼び合うようになる。
全国大会からしばらく後、ユナサン支部でとある大会が開催される。優勝者には刈谷スギルの入院で空席となったディマイズへの新規参入と挑戦権を得られることを知り、地区大会でのリベンジを行おうと提案する。
その他の交友関係
基本的に岩倉という執事と行動を共にしている。
物腰柔らかな老紳士だが、「坊ちゃま」であるシオンの学校や塾・会合の会場への送り迎えの他、フェンシングの自主練習の対戦相手、紅茶の準備、庭木の手入れなど様々な仕事をそつなくこなしている。また、かつては「首都高の狼」と呼ばれたと自負するほどドラテクに自身があったり、木の上に隠れていたクロノの背後に音もなく忍び寄ったりと、その経歴に謎が多い(ただしヴァンガードとは全く関係ない)。
立場上、同じ年頃の親しい友人を作れないシオンを内心心配している節があり、そのためか彼の友人となったクロノたちには好意的に接しており、クロノが綺場家に侵入した際は、彼とシオンが二人きりで面会できる段取りを整え警備を解除させるなどの助力を行った。
また、同じく烏森家の御曹司である烏森ユウヤとは幼少期からの付き合いだが、自身がヴァンガードを始めたことで長らく疎遠になっていた。後にユウヤが「仮面ゴースト」を名乗り幼いファイターを狙い勝負を挑み、カードを巻き上げているという事実を突き止め、その行為を止めさせるために不利な条件で対戦。結果勝利するものの、そのヴァンガードに対する歪んだ価値観から決別。以降、長らく登場しなかったがユナサン支部にてドッグトレーナー(ファイター育成の教官)となっているところを偶然発見。罠にハメられる形で強制的にファイトすることになり「装置の誤動作」と称し自身にしか物理ダメージが反映されないシステムで再び不公平な条件での対戦を強いられる。
綺場家の継承とその後
「ギアーズクライシス編」では引き続きトライスリーのメンバーとして登場。
メガラニカ支部Gクエストでの勝利を貢献し順風満帆。
その翌日、自分の誕生日に綺場家の継承者の儀式を行い、正式に綺場家の継承者に認識される。
伝統の剣「光輝の剣フィデス」を父から授かり正式に綺場の継承者として大きく成長、綺場家は安泰になるはずだった。
ところがエース・コーポレーションに買収、そして叔父のウツギのスパイ行動による伝統の剣「光輝の剣フィデス」の奪取が発生した。
シオンは単独で、元凶である「エース」と会社を賭けたシールドファイトに挑んだ。
しかし、引きが悪すぎたパックの内容、エースが仕込んだ罠である人質となっていた筈のウツギはエースと裏で取引しており、その上エースの演技による精神攻撃、さらには軽率すぎたシオンの行動と惨状を全国の経済界に晒され、このファイトが政財界にも悪影響を及ぼし、その結果綺場家はエースコーポレーションに買収そして家も財力も失い家族と散り散りとなってしまった。
しかし、エースがカードゲームで大事な綺場家の命運をかけるのはどうかという発言も正論ではある。
家と会社を失った彼は再建を図るために、家族とは別に一人でエースを追うがなかなか成果が出ない。
エースの行方を追いながらGクエストとこなし、チーム内で明るく振舞っていたが金に気を遣う毎日や慣れない一人暮らし、更には自分のせいで会社が潰れ家族に迷惑をかけた罪悪感により精神は窮地に追い詰められていた。
そんな失意の中、ある日コインランドリーで櫂トシキに出会い、勝つまでファイトに挑む圧倒的な強さを前にしてシオン自身が今置かれている状況と現実の厳しさに重ね合わせて精神が折れそうになったとき、櫂は彼に「イメージしろ」と答える。(普通の人から見たら理解が結構難しい。)
彼とのファイトで何かをつかみ取り、そのアドバイスに導かれるかのごとく彼は目の前の現実に改めて向き合い櫂が置いていったコートを羽織るようになった。
この回以降、今まで着ていた服装はしなくなった。
そのせいか性格は以前と変わっていないが、あれ以降彼はエースの手がかりを見つけるために、不良のアジトに乗り込んでエースの場所を聞きに行ったり夜の街でケンカを吹っかける等、積極的になっていく。
スターゲート支部で因縁の櫂とファイトするも、敗北してしまう。
エースの正体を知り、因縁の相手と出会いながらもスペシャルステージの櫂とのファイトでは白星を得る。
エースの悪事を許し、審判の時、東雲ショウマとのファイトで「光輝の剣フィデス」を覚醒、ショウマを庇う際に大怪我を負うが無事に帰還、綺場家の奪還に成功した。
ヴァンガードNEXT
ヴァンガードを究めようと福原高校に進学。だがヴァンガード部が廃部寸前だった為、理事会に直談判し、U-20の優勝を条件に存続を許される。
かなりの修羅場をくぐったおかげで腹黒くなっている。
デッキ・戦略
使用クランはロイヤルパラディン。
切り札である「青天の騎士 アルトマイル」とは幼少期に運命的な出会いをしており、彼がヴァンガードを始める大きなきっかけとなったカードでもある。
フェンシングを習っているためなのか、たまにファイト中にフェンシングの動作や掛け声が混じる事もある。
グレード2のユニットを中心として展開力が高く安定した戦い方をする。
なお上記のようにトリガーが出ずらい状況やトリガーを無駄打ちしすぎたにもかかわらず勝つことがあるため引きの弱さがあっても実力は本物である。
2期で櫂と出会って以降、三和とのファイトから「ファイナルターン」や、櫂と2戦目とのファイトからはスタンドアップ時に「ザ」と宣言するようになった。
それと同時に彼にふさわしい能力「勇敢(ブレイブ)」のユニットを使用したワイルドな攻めを見せる。
手札が3枚以下だと強力な効果が発動するため今の彼の状況と心情をうまくイメージに組み込んでいる。
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