「いかにもワシが長老であり
7賢者のしそんの1人
サハスラーラじゃ」
概要
神々のトライフォースにおけるカカリコ村の長老。実はインパよりも先に“カカリコ村の長”という立場で登場している。
妻と暮らしていたが、司祭アグニムが七賢者の娘たちを集め始めた頃に家を出てしまい、現在は東の神殿近郊の平屋に居を構えている。
人物
封印戦争にてガノンを闇世界に閉じ込めた賢者の末裔とされている。ただしアグニムに拉致された娘たちのどれがサハスラーラの親族かは不明。
村の少年にだけ自分の所在を伝えており、少年がリンクに教える時に「悪いやつらには内緒だよ」と言っていたことからアグニムから身を隠すために村を離れたようだ。このことから危機を察知をする能力が高いことが窺える。
親族
- 妻
同じく年老いた妻がカカリコ村で暮らしている。事情は特に話していないようだが、妻の方も出て行ったことは気にしていないようだ。賢者の子孫の妻というだけあってハイリア人の遺産であるマスターソードのこともある程度は知っている。
- 賢者の末裔
娘か孫かはたまた遠縁かは不明だがアグニムによって闇世界に生贄として捧げられている。
アグニムが生贄を集め始めた頃にサハスラーラが村を離れたので、娘を拉致されたのが理由の可能性がある。
特に闇の神殿に囚われていた娘は、各地のダンジョンの位置を教えるなどサハスラーラと役回りが同じである。
小説版に登場する孫。オリジナルキャラクター。
- アジナ
古代の石盤に登場する弟。グラフィックはサハスラーラのものが流用されている。
ゲームでは
神々のトライフォース
初登場作品。カカリコ村の長老だったがアグニムがイケニエを集め始めた頃に妻と別居する。東の神殿付近に居を構え、接触して来たリンクにマスターソードを手に入れるには3つのダンジョンにある紋章を集めるようアドバイスした。
リンクが闇世界に来てしまった時はテレパシーで現状を伝え、これからのことをアドバイスしている。
古代の石盤
ガノンが復活したことを察知するが、リンクは旅に出ているためマスターソードの使い手は不在だった。サハスラーラはリンクを探し出すためにハイラルを出てしまっているため登場せず、代わりに弟のアジナがゼルダ姫に協力した。
神々のトライフォース2
前作同様カカリコ村の長老として登場。ただし前作から数百年経過しているため同一人物ではない。
役割もほとんど同じだが、新たに弟子としてアスファルが登場する。
メディアミックスでは
PROLOGUE OF ZELDA
「私は長老サハスラーラ 行け! 勇者よ!!」
長身で口髭をたくわえた老人になっている。終盤に登場し、リンクにマスターソードを手に入れるための3つの紋章の在り処を伝えた。
坂岡のぼる「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」
「おお、これはまさしくゆう気のもん章。お前をしん用しよう。のこりのもん章も手に入れるのだ」
原作通りの役回りで登場。マスターソードを探すリンクに、まずは東の神殿の紋章を取って来るように告げた。リンクが最初の紋章を手にすると驚きを見せ、残りの紋章の在り処も伝えた。
本多将「オープニングストーリー」
「あ、こら 話はおわっとらん!!」
当初は主人公をゼルダ姫の誘拐犯だと疑っていたが、身元を証明されたことでアグニムに立ち向かおうとしていることを信用する。そしてマスターソードが迷いの森にあることを教えるが、さっさと旅立とうとするリンクに「話は終わっていない」と呼び止めた。
ゼルダの伝説_神々のトライフォース(ゲームブック)
「ふふ、そうだな。まだ、おまえを勇者と呼ぶのは早すぎた。伝説の剣さえ、まだ、おまえを認めてはいないのにな」
ゲームとは容姿が異なり、メイン画像のような姿をしている。
飄々とした性格に変えられており、リンクをおちょくってはムキにならせ、上手いことおつかいに行かせている。実力は非常に高く、ハイラルでも最強クラスの剣士である。
トゥルーエンドでは、おじさんに尻餅をつかせたリンクを見て「世代が変わるのはちょっと寂しい。わしはまだ負けん」と杖を手に勝負を挑む。勝敗は描かれなかったがリンクには「さすがに手強い……」と言われている。
ゼルダの伝説②_神々のトライフォース
「我ら剣士の翼がマスターソードの在処を発見して久しい。ハイリアの血を引く勇者だけがその手にできるという退魔の剣である。アグニムの野望はその剣にて、たやすくついえるであろう」
設定が変わっており、カカリコ村の長にしてガノンの封印を守る組織・剣士の翼の創設者になっている。賢者の末裔でもなくなり、代わりにハイラル城下最強の剣士になった。前述の通り孫にはサハラがいる。
10代の頃からカカリコ村の剣士として賊と戦っていた。その後、思うところがあって秘密結社・剣士の翼を創設した。剣士の翼は王家に絶対の忠誠を誓い、伝説と共に生きることを喜びとする清澄なる一団である。
かつてマスターソードの使い手を生み出すべく息子(サハラの父親)を始めに組織の剣士たちを試練に挑ませたが、誰一人として成し遂げる者はいなかった。
そこでハイリア人の血を引く者を剣士として育てるという方針に変え、組織の一員にとある孤児を育てさせた。それがリンクの叔父アトラスと、ハイリア人の末裔リンクであった。
その最中、ガノンの復活を目論むアグニムによってハイラル城を乗っ取られてしまう。
サハスラーラはアトラスに命じてゼルダ姫の救出に向かわせる。アトラスは地下通路から城に侵入しようとしたが、アグニムが放っていたラネモーラと相討ちになる。残ったリンクも指名手配され追われる身となっていた。
そこでサハラを救助に向かわせリンクを保護。ガノンにまつわる様々な真実を伝えた。
リンクがマスターソードを引き抜いた際には、組織の皆が見守る中で自ら祝福の言葉を述べた。
終盤ではハイラル城の奪還に成功するが、リンクは闇の世界に叩き込まれ、サハラもアグニムとの戦闘で右足の神経を切断され再起不能になる。サハラはそのことを知らないため「足にマヒが残っている」ということにしていた。
サハラはリンクを助けに向かうと言い出し無理をしようとしたため強く止めに入る。これにより孫からは「全ての重荷をリンクに背負わせるのか! サハスラーラはリンクが勝ってもガノンが勝っても生き残る道を選んだコウモリだ!」と罵倒されてしまう(サハラも現状ではリンクに頼るしかないと分かっていたが、それでも黙っていられずに出た言葉である)。
その後、神父から闇の世界へ入る方法を聞き出したサハラは旅立ちの準備を始める。孫が生きて帰ることはないと悟ったサハスラーラは、サハラと無言で抱き合い別れの時を迎えた。
かぢばあたる「神々のトライフォース」
「左様 我らが先祖の施した封印という手段がこの現状を生み出したのなら
その禍根を断つのも我ら七賢者が血族の定めでありましょう」
2巻から現代の賢者(7人の娘たちの親や祖父)たちが登場している。サハスラーラの名前が出て来ないため誰なのかは不明。
ゼルダの伝説(ゲームブック)
「……そうじゃよ、リンク。勇者であるおまえが、トライフォースを取り戻すのじゃ……」
お助けキャラクターとしてたびたび登場する。リンクがゲームオーバーになってもワープや体力回復で助けてくれる。このためリンクが死亡しないのでゲームブックとしてはかなり優しい方である。
絵本「リンクの大冒険」
「よく やった、リンク。さあ、ゆうしゃにしか つかえない でんせつの けん マスターソードを 手に 入れて、おそろしい まものから ハイラルをまもるのじゃ」
序盤~中盤に登場。名前が「ちょうろう」になっている。
禿頭に長い口髭をしており、黒いローブを着ている。一見すると悪役に見えるが顔立ちは優しい。
リンクを勇者と見込んでムドラの書を渡し、マスターソードの謎が解けるように手助けをした。
姫川明「神々のトライフォース」
「しかし、それはまた偉大なる使命をになうことを意味する。おまえにその覚悟があるかな…?」
中盤に登場。一番最初のゲームブック版を意識しているのか容姿がよく似ている。
リンクに勇気の紋章を差し出し、ゼルダ姫を救う覚悟があるか問う。その答えに満足すると、リンクを「さすが七賢者を守って壊滅した騎士団(ガーディアン)の一族の末裔」と称えた。それを聞いていたガンティがリンクに襲い掛かろうとしたのを見抜き阻止している。
その際に杖から光の衝撃波を放ってガンティのナイフを落とした。
ちなみにサハスラーラはなぜかリンクの両親が封印戦争時代に活躍した騎士団(ガーディアン)の末裔だと知っていた。アグニムも長老を「あのおいぼれ」と口にしており、サハスラーラが双方と面識があるかのような演出がされている。
実はリンクの父親とアグニムは親友同士であり、サハスラーラは二人の師だった可能性がある(特にアグニムは魔術師を志していた。サハスラーラに師事した可能性は高い)。