概要
光を嫌う盗賊。
元々は光の世界にいた盗賊だったが欲望からトライフォースを求め、ガノンの魔力により魔界と化した聖地でモンスターと成り果てた者の一人。光の世界には、かつて使っていた隠れ家が残っている(カカリコ村にある長老サハスラーラの家の西にある緑色の屋根の建物)。
闇の世界にある“はぐれ者の村”を根城としており、その地下にあるダンジョンが決戦場所となる。順当にストーリーを進めれば闇の世界では4番目に挑むダンジョンとなる。
ボス部屋を訪れても狭い部屋には誰もおらず、別の部屋には何故かクリスタルの中に封印されているはずの七賢者の子孫の娘が囚われている。
助け出すと外に連れてってほしいとお願いされるが、外に出ると何故か娘は姿を消してしまう。
実はこの娘はブラインドが化けた偽物で、本物はクリスタルに幽閉されていた。リンクの目を誤魔化していたがボス部屋で嫌いな光を浴びて正体を現し戦うことになる。
恐怖のボス戦
最初はふらふらとしながら目からレーザーを飛ばすだけだが、しばらく攻撃するとまさかの頭が外れて飛び回り、外れた頭と本体の新たに出てきた頭の両方の攻撃を回避しながら戦うことになる。
さらに攻撃するとまた頭が外れて飛び回り、今度は飛び回る2つの頭とまた出てきた本体の頭の三つの攻撃を回避しながら戦うことになる。もう画面がシューティングゲームみたいに三つの頭の攻撃で埋まってる……。
流石に三つめの頭でブラインドに攻撃を続けるといい加減に倒れてボス戦終了になる。これ以上はもう無理。
以降の作品のブラインド
『神々のトライフォース2』のダンジョンのひとつ「はぐれ者のアジト」に「スタルブラインド」という名のボスが登場。
いかにも彼(?)を意識した風貌だが、関係があるのかは不明。
さすがに初代のように頭部を2つも3つも飛ばしてきたりはしないが、ダメージがある程度蓄積すると胴体と頭部を分離させてそれぞれが同時攻撃を仕掛けてくるため、なかなか侮れない敵である。
また、このダンジョン内にも女性(女盗賊)が囚われの身となっており、『神々のトライフォース』をプレイ経験のある人に「コイツがこのダンジョンのボスだろう」とミスリードさせるような要素もある。
実際にはこの女性は、スタルブラインドの秘密を知ってしまったがために監禁されていた普通の人間であり、初代プレイ経験のあるプレイヤーの(良い意味での)ミスリードを誘う存在である。
なお、スタルブラインド撃破後、この女性はリンクに“秘密”を教えてどこかへ去っていく。
後に少し離れたとある洞窟に行くと、人目を避けて隠れ住んでいる彼女と再会できる。話しかけると世話になった礼として洞窟内の宝箱の中身(100ルピー)を譲ってくれる。
この時の彼女いわく「……ミンナニ ナイショダヨ」とのこと。
メディアミックスでは
原作での印象が強かったのか台詞付きの悪役として登場することが多い。
ゲームブック『ゼルダの伝説_神々のトライフォース』
原作通りの役回りで登場。巨大な化け猫になっており、衣装は娘に化けていた時のスカート姿。
選択肢を誤ると少女の変装を見破れず、具合の悪い振りをした少女に背中を斬り付けられてハートを失う。選択肢でマジカルミラーを使えば太陽光が偶然跳ね返ってブランドが苦しみ正体を現す。
光の世界にいた頃は大盗賊として名を馳せており、リンクも「あのブラインド」と口にするほどの有名人。盗賊たちを率いる親分であったが、5年前に黄金の力を探すべく旅に出て音信不通となっていた。
今でも手下には慕われて心配されており、ルート次第では彼に関する話を聞くことが出来る。
実は闇の世界に乗り込みガノンからトライフォースを奪うも逃げ帰ることができず、配下の魔物にされてしまっていた。リンクに倒された時にはそんな自分を情けないと卑下するが、堂々と戦ったことで死の間際に自信を取り戻す。
漫画版神々のトライフォース(かぢばあたる)
2巻に登場。アグニムの配下で、手柄を独り占めしようとするなど功名心が強い。容姿は人型の魔物でぼろ切れのようなローブ(というよりはシャツ)を纏っている。
原作通り賢者の娘に化けて牢屋の中に閉じ込められた振りをしていた。リンクたちにウソの情報を与え、ハイラルにはもう戻れないと思わせ仲間割れを引き起こさせる等、盗賊らしい騙し方をしていた。
リンクたちが険悪な雰囲気になったところで調子づいて正体を現すが、むしろ激怒状態だったリンクに投げ飛ばされ呆気なく敗北した。
しかし意識を失う寸前、ガノンを模したレプリカモンスターをけしかけた。以後は登場しないため生死は不明。
ゲームブック『ゼルダの伝説』
女性に化けている時に日光で正体を暴かれたため怪物の姿になった時もロングスカート姿だった。そこはシリアスさを重視したのか全体に影が掛かっているため殆どシルエットのみ。リンクと接戦を繰り広げ、分身で苦戦させるも本体を見破られ敗北した。
姫川明著『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』
正体はケンカばかりしている3兄弟とされている。頭が三つなのはこれが理由。モノローグで登場しただけなので戦闘シーンはない。
余談
思い返せばブラインドって本当に女の子だったのだろうか?ボス戦ではモンスターの姿になるものの、よくよく考えるとブラインドの性別についてはゲーム中で一度も出てこない。
ガノンに支配された聖地へ入り込んだ者はその者の心を映した姿へと変わってしまう。男であれ女であれ、清き心であれ醜き心であれ、その心に応じた姿へと変えてしまう。
ちなみに、この時ブラインドが化けていた女の子は、このダンジョンに囚われていた賢者と同じ姿である。
性別についてはともかく、賢者の救出を妨害するために化けていたのは間違いないであろう。
『神々のトライフォース』はオリジナルのスーパーファミコン版と『神々のトライフォース&4つの剣』とで作中の文章が変化している部分があるが、ブラインドも光を浴びて正体を現す際の台詞が微妙に違いがある。
- スーパーファミコン版
『ぎぃやぁぁぁ~!
ま、まぶしい~っ!』
- 『神々のトライフォース&4つの剣』
『ギィゲエェエェ~ッ!
ま、まぶしい~っ!』