概要
ゼルダ姫が捕らわれている、最後のクリスタルを守護する世にも珍しき三つ首の、岩で覆われた巨大亀。
- 赤い頭は炎を吐き、
- 青い頭は氷を吐き、
- 真ん中の首は物凄い勢いで伸びて突進してくる。
戦闘の実質は三体の敵を相手にしているようなもので、最後のクリスタルを守護する終盤のボスだけあり非常に手ごわい。
かなり厳しい強敵なので腕に自信がなければ青いクスリなど回復アイテムの確保をしておく方がよい。
『古代の石盤』でも最後の守護者として対決することとなる。戦法は神トラと変わらない。
戦闘
前半戦
本体ともいえる真ん中の頭は非常に硬い岩のような外殻で守られていてそのままでは攻撃が通らないため、まずは赤青二つの頭を攻略することになる。
赤青二つの頭はそれぞれ炎と氷を吐き出して攻撃してくる。
それぞれの口元が輝いたときには、次に炎や氷が飛んでくる合図である。
これらの攻撃は吐き出した後しばらく残り続けリンクの行動を邪魔してくる。
特にやっかいなのは氷の方で、一度でも吐かれてしまうと当たった床が凍って滑りやすい状態に変わり、なんとボス戦終了まで永続する。
そして赤青の頭による攻撃の合間に、真ん中の頭はリンクめがけて突進してくる。
この突進は威力が青い服装備でもハート3つ分とそれまでのボスに比べかなり大きい。
こちらの移動を高度に制限し、自由に動けなくなっている間に高威力の突進攻撃をしかけてくる…というかなり凶悪なコンボである。
赤い頭はアイスロッドが、青い頭はファイアロッドが、それぞれ動きを止めることができる唯一の弱点となっている。
そしてロッドの攻撃によって動きが止まっている間(=頭の色がオレンジに変わっている間)に限り、剣での攻撃も有効になる。
ロッドだけを連発して頭を撃破することもできるが、それだと魔力の消耗が激しいため、ロッドで動きを封じている間に剣で斬りつける…というのが最もコスパの良い攻略法である。
しかし剣が効くことを知らないプレイヤーは意外に多く、ロッドでしか倒せないと誤解し魔力切れに陥り、薬を調達しに出直したという人も少なくない。
なお、それまでのシナリオ攻略で必ず入手しているファイアロッドと異なり、アイスロッドは攻略で必要なのはここだけで、入手も寄り道箇所での任意となっているという落とし穴がある。
一応序盤に「必ず入手しておくように」というメッセージが示されはするものの、うっかり入手を忘れたままこのボス戦に突入してしまうと絶対に倒せず、一旦引き返して取りにいくはめになる。
後半戦
赤い頭と青い頭を失うと、そのまま本体を保護していた甲羅と手足も壊れ、真ん中の首だった部分から尻尾にかけてが独立し、部屋を縦横無尽に這いまわる大蛇の形態となる。
この這い回り方は四方の壁の存在をものともせず、体を自在にねじ曲げながらリンクに三次元的に向かってくるという、他の敵とは一線を画する独特な挙動となっている。
ハート3つ分の攻撃力が巨体に似合わぬ素早さでひたすら追い回してくるという迫力満点の演出となっている。
(グラフィックの処理負荷が大きいのか、本体の一部が一瞬欠けたり点滅したりすることがある)
露出した黄色く波打つ腹部が弱点で、追尾から逃げつつここを狙えるように誘導して剣で攻撃していくことになる。
なお先述の通り前半戦で凍った床は後半戦でもそのままになっている。
ここでの戦いを有利にするためにも、できれば前半は青い頭に氷を一度も吐かせないまま倒したいところ。
なお神々のトライフォースのボスはマジックマントで攻撃を無効化することで有利に立ち回れるが、先述の通り前半戦で魔力切れになりやすく、この戦法はとりにくい。
ここで倒されると、再戦時は前半戦からやり直しとなる。
漫画版
かぢばあたるのコミカライズ版では終盤のボスとして登場。最後のクリスタルを守っており、リンク、ラスカ、アルジュナの同時攻撃でそれぞれの首を斬り落とされて敗北する。
かなりの巨体だが戦闘シーン自体は非常に短く、登場してからトドメを刺すシーンのみ描写された。
姫川明のコミカライズ版では三ッ首竜デクロックという名前で登場。外見も亀ではなく三つの首を持つネッシーみたいなものになっている。ガノンとの前哨戦として戦うこととなる。
正体は、オリジナルキャラクターのガンティがアグニムによって無理やり変身させられた姿。言葉は喋れないが自我は残っており、アグニムから強く命令されるまではリンクに襲い掛かろうとしなかった。
関連ボス
夢をみる島
夢をみる島における同名の最終ダンジョン「カメイワ」では門番として巨大な亀のボス“カメイワ”が登場する。
元はダンジョンの入り口を塞ぐただの岩だが、オカリナで「カエルのソウル」を演奏し命を吹き込むことで動き出す。
戦闘では首を伸ばして噛みついてくるが、所詮ダンジョンボスではないためGB版・GBC版では剣だけで簡単に倒せる。Switch版では少し強化されており、ダメージを与えるには爆弾で顔を覆う岩を壊す必要がある。
倒すと消滅し、ダンジョン内部に入れるようになる。
神々のトライフォース2
同じく「カメイワ」にてデグロックの代役に相当する巨大亀のボス、ボルガロックが登場。
炎に特化したファイアータートル。ぶっちゃけガメラ。
頭は一つだが前半戦は網の下から炎を噴きだすなど恐ろしい戦法を使う。
ここはアイスロッドの出番である。
後半戦では網の下から現れて素早い噛みつき攻撃を行う。首の長さは健在である。
また手足を引っ込めての噴射や回転攻撃など、やっぱりガメラ。
甲羅を破壊する必要はなく頭を狙えばダメージが通るので噛みつきに注意して斬りかかろう。
余談だが矢を放っても攻撃できるので接近戦が怖ければ飛び道具で倒すという手もある。
余談
- 『神々のトライフォース2』に登場するカメママも、やはりデザインがガメラへのオマージュになっている。