ゼルダ姫(神々のトライフォース)
ぜるだひめ
ハイラル王国の王女。かつて闇の世界の扉を封印し、魔盗賊ガノンの野望を阻止した7賢者の末裔の1人。
神父など年上に対しては敬語を使うが、リンクに対してはタメ口で話す。
リンクのことは初めて会った時から伝説の勇者ではないかと思っており、終盤で助け出されたことで確信する。
本編開始前、ハイラル各地で災いが起こる。
疫病、かんばつ……魔法では解決出来ない事態に人々は苦しめられていた。
だがしかし、突如として現れた司祭アグニムの魔法によってそれらは鎮められる。
人々は彼を救世主として崇め、ハイラル王も感謝して城に招き入れる。
しかしアグニムの正体は、数世紀前に勃発した「封印戦争」の折に闇世界に閉じ込められた魔王ガノンの分身であった(アグニムにガノンが憑依している)。
国を任されるようになったアグニムは本性を現すと王を殺害し、兵士たちを洗脳し、ゼルダ姫を捕らえ、ハイラル城を乗っ取ってしまう。
アグニムは闇世界の扉を開くために7賢者の末裔を次々と生贄に捧げていった。ゼルダ姫の番が近づいた頃、彼女は助けを求めるテレパシーを送る。その声を聞いたリンクによって牢獄から救出され、神父の元へ匿われることに。
リンクは打倒アグニムを果たすべくマスターソードを手にするが、その時にはゼルダ姫は連れ戻されてしまっていた。リンクが駆け付けるも一歩間に合わず、生贄に捧げられてしまう(闇世界の各ダンジョンに封印されている)。
その後、ゼルダと末裔たちは各地のボスを倒したリンクによって無事救出された。ゼルダは賢者の末裔たちと力を合わせてガノンの塔の封印を解き、リンクを最後の決戦へと導く。
アグニムはリンクによって討たれ、黒幕であるガノンも後を追う形で敗れ去った。そしてトライフォースに触れたリンクの願いによりアグニムに殺された者たちは生き返りを果たし、今度こそハイラルに平和が戻ったのだった。
神トラの戦いから6年後を描いた続編。ゼルダ姫に初めてボイスが付いた。
別世界からハイラルに迷い込んだ主人公(光の勇者)と共に冒険に出る。
終盤では石盤の謎を解くことでラスボスが潜むガノンの塔までの道を切り開くという“知恵”ある者に相応しい活躍をした。
膨大なためこちらのまとめを参照。
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』のゼルダ姫と容姿が似ているがネックレス(数珠)の有無で判別できる。
『神々のトライフォース』のゼルダ姫はネックレスを付けているが、『神々のトライフォース2』の方は付けていない。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のゼルダ姫の外見は本作をモデルとしており、カラーリングは『神々のトライフォース2』の方を意識している。ちなみにボイスは『神々のトライフォース2』のゼルダ姫を演じた藤村歩が務める。
ゼルダ姫は『ゼルダの伝説』と『リンクの冒険』においてエンディングにしか登場せず、台詞もロクにないという扱いだった。しかし神々のトライフォースからはストーリー性を重視した内容となったことで出番が増え始め、台詞も大幅に増えた。
初代『ゼルダの伝説』や『リンクの冒険』のメディアミックスでは、作品ごとにゼルダ姫の容姿が変えられていることが多かった。お姫様=金髪ロングというイメージがあったのかこの髪型のゼルダ姫を描く作者も少なくなく、本作においてついに金髪ロングのゼルダ姫が登場した次第である。
また、リンクとゼルダが両想い・恋仲になるというケースが見られたが、『神々のトライフォース』のメディアミックスにおいては明確に結ばれたケースがない。多くがリンクの片思いで終わってしまっている。
特に本作から遠い未来を描いたリルトの誓いではリンクは独身を貫き、ゼルダは誰かと子を成して子孫を残している(ナイト一族はリンクで最後と言われており、リンクは子孫を残していない)。
例外として絵本「リンクの大冒険」ではエンディングにてリンクの頬にキスをしているなど好意が窺える。ちなみに絵本ということでリンクがショタになっているので、まさかのおねショタである。
後に発売された姫川明の神トラコミカライズでは両想いに近い関係性になっているが、オリジナルキャラクターのガンティの存在があるので三角関係である。