概要
CV:橘ひかり
「ゼルダの伝説 風のタクト」の登場人物。褐色の肌に長い耳、そして男勝りだが優しい性格の海賊のお頭。一人称は「私」(「夢幻の砂時計」では「アタシ」)。
ナッジ(おネエ口調の海賊)の話によると、海賊達は先代(テトラの母)に世話になったこともあって年下のテトラを姉御として慕っているらしい。
活躍
仲間と共に海を旅していたところを怪鳥ジークロックにさらわれ、リンクの住むプロロ島でその手から逃れ、森に落下・救出される。
その後、リンクの妹・アリルが怪鳥にさらわれてしまうが、実はテトラと同じく耳の長いアリルが彼女の代わりに(あるいは間違えて)さらわれてしまったこともあり、妹の救出を目的とするリンクと一時的に協力関係を結び、船に乗せる。リンクを怪鳥が根城としている魔獣島まで連れていき、投石器を使って彼を無事に潜入させた。このとき通信機の役割を果たす秘宝「海賊のお守り」を手渡している。
その後は逸れてしまったが、何度かリンクを手助けしている。リンクがプロロ島の「ジャブーのお宝」(=ネールの神珠)を手にできるように立ち回ったり、リンクの魔獣島再突入の際には、船で怪鳥ジークロックの気を引く役回りをし、その隙に部下と共にさらわれた女の子達を救出(報酬目当てのようだが)、さらにリンクとガノンドロフとの戦いにも加勢した。
物語中盤で、彼女の意外な真実が判明することとなるが…(ネタバレの為後述)。
他作品での登場
4つの剣+
本編には一切登場しないが、ナビトラッカーズのひとりとして登場している。
元気よくプレイヤーを(フルボイスで)応援する。放置するとくしゃみをしたり口笛を吹いたりする。
ちなみに、1P(緑色)以外のリンクは全て試験のためにリンクそっくりに変装させたテトラの手下という設定になっている。
夢幻の砂時計
時系列は「風のタクト」のすぐ後の設定のため同一人物。
新天地を見つけるために航海している最中幽霊線に遭遇、その際に何者かの攻撃を受けて、海賊仲間やリンクとはぐれてしまう。
ゼルダ無双
3DS版で追記参戦された。サーベルと片手銃で敵を一騎当千する。
条件次第で、wiiU版にも使えるようになる。
ファントムガノンが起こした異変によって風のタクトの世界とハイラルが融合してしまったため、異変の調査に来ていたリンクと共闘することとなる。闘いの最中、ジークロックに連れ去られてしまうがラナに助けられ、追ってきてリンクとも合流。更にハイラル王の協力を得てファントムガノンとの決戦に臨む。
漫画版
姫川明作の漫画版夢幻の砂時計に登場。前作である風のタクトの内容には一切触れないままストーリーが進行する。
相手がリンク(勇者)でも特別扱いせず新入りとして甲板掃除をさせるなどサバサバした性格で、リンクとは良くも悪くもケンカ友達と言った感じ(お互いさっぱりした気質なのでいがみ合ってはいない)。
第二話で早々に掴まってしまうため最終話まで出番がない。
関連イラスト
関連タグ
ゼルダの伝説 風のタクト 夢幻の砂時計 ゼルダ 女海賊 褐色肌
リンテト
朱羅:海賊の若き女頭繋がり。こちらも先代だった親の後を継いで頭になったという共通点を持つが、途中で仲間に裏切られてピンチになる等、テトラと比べると不遇と言える。
ネタバレ
※これより先、テトラに関する重大なネタバレが記載されている為閲覧注意!
テトラの正体
実は時のオカリナのゼルダの子孫で、知恵のトライフォースを受け継いだ当代のゼルダ姫。
海賊のお守りは、ハイラルの王家に伝わるゴシップストーンの欠片を加工した遺産であった。
とはいっても、そのことはハイラル王に知らされるまで知らずに育ってきた為、他シリーズのゼルダ姫とは違い姫らしさは感じさせない。
自身がゼルダ姫と知ってしばらくは、目まぐるしく変わった状況を整理できず、いつもの勝ち気な性格は鳴りを潜めたが、ガノンとの最終決戦時はいつもの勝ち気な姉御肌な性格を取り戻し、リンクとの連携でガノンとの戦いに決着をつけた。
『夢幻の砂時計』ではゼルダ姫という正体は判明しているものの、手下の海賊たちが「ゼルダ姫」と呼ぶのを嫌い、変わらず接するよう求めている。
時系列的にそこからおよそ100年後にあたる『大地の汽笛』では話の中にのみ登場。リンクとともに新天地に流れ着いた彼女達はそこに「新生ハイラル王国」を築いたという。
「新生ハイラル王国」の紋章は過去のハイラル王国と違いトライフォースは描かれておらず、新天地に遥か昔から祭られていた光の神の紋章、海賊だったテトラに由来するカトラス、そしてテトラたちが旅立つきっかけとなった赤獅子の王が描かれている。
スピンオフにあたる『ゼルダ無双』ではゼルダ姫が城に残ったままなので出会うことはなく、またテトラの正体に関しても触れられない。ただし一部の強攻撃がゼルダ姫と非常に似通っている。
なお、同作では『大地の汽笛』に登場したテトラの子孫に当たるゼルダ姫(=トゥーンゼルダ)についても登場するが、オリジナルキャストの大前茜氏が既に引退しているため橘氏が兼任している。
余談
神々のトライフォースから数百年後を描いた漫画『リルトの誓い』にはカリンというヒロインが登場する。
みなしごだったところをヘザラ村の長老に引き取られたが、実はゼルダ姫の子孫であり賢者の封印能力を受け継いでいる。その事実を知らなかったためか「ゼルダ」の名は継承していない(みなしごになった経緯は不明)。物語序盤にてその力に目を付けたラスボスが送り込んだ飛行型モンスターに拉致されてしまう。終盤ではラスボスに追い詰められた主人公を救うべく賢者の力に覚醒するが、機は熟したと見て再びラスボスに連れ去られてしまう。
「ゼルダの子孫だがその名を名乗っていない(特殊な力は継承している)」「物語の序盤に飛行型モンスターに拉致される」「物語の終盤に覚醒した直後、ラスボスに再び拉致される」という点がテトラと類似。