概要
CV:松本さち
2002年12月13日発売のニンテンドーゲームキューブ用ソフト『ゼルダの伝説 風のタクト』の主人公であり、同作のリンク。
プロロ島に平和に暮らしていた12歳の少年で、妹のアリルがテトラと間違えて怪鳥ジークロックに拐われてしまう。リンクはテトラ海賊一行と共に、妹を取り戻しに旅立つのであった。
ガノンドロフを打ち倒して以降、一度はプロロ島に戻るが、「新生ハイラル王国」の拠点を探しに再び大海原へ行くことに。
因みに別名は「風の勇者」であるが、この呼称はある人物が後に名付けたものである。
人物像
性格面
他のリンク同様喋らないが、流石年相応と言うべきか、顔で何かを物語っているかの如く表情が豊かな少年。
タウラ島の夜に開催されるオークションで、島民たちによる価格の提示時での表情の変化が激しい程。
選択肢の内容によれば、年下の子どもたちにかくれんぼの勝負を申し込まれた際に「『よし、勝負だ!』or『あっちいけ』」や、幸せ教室のマリー先生の依頼に対して「『ひきうけた!』or『さよなら、おばさん』」など、サバサバしたやんちゃな性格かとうかがえる。
特に、タウラ島の一人の少女による金庫泥棒の現行時での選択肢は一見の価値あり。
ただ、やんちゃな性格だけではなく、下記のように心優しい面もある。
- 見ず知らずの女の子がジークロックに空から森に落とされたのを目撃した時には、慌てて森に駆けつけようとした。
- 妹のアリルが拐われたのを祖母が知って落ち込んでいた時、動揺していた。
- 迷子になっていたマコレと共に、禁断の森から森の島へ帰還する際に、彼が落ちないように掲げていた
- 慌てている様子も無いため、無意識だと思われる。
家族関係
作中で明らかになっているのは、妹と祖母と三人暮らしをしており、両親は不明。その為、祖母に親代わりとして面倒を見てもらっている。
妹とは、望遠鏡を一日だけ貸す形で授かったり、『ゼルダ無双』でゴシップストーンを通じて会話したり、自身の自慢されたりしている。
祖母とは、冒険に出掛けている間、心配のあまりに寝込んでしまい、妖精の力で体調を回復させた際に安堵な表情を見せたりと、家族関係は良好のようである。
その他
- 『風のタクト』で日常的に高見台などや『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』のタイトル画面で船首に乗って海を楽しそうに眺めており、海の向こうにかなり興味があった模様。
- 好物は兄妹共に祖母の手作り特製スープ。
- ストーリーの中盤で祖母が寝込んでしまっており、妖精を連れていくと体調が回復する。その時に初めて入手出来るアイテム。
- スープを使い込んだ且つあきビンがある時に話しかければ再度入手可能。
- 効果は「体力・魔力共に全回復、ダメージ受けるまで攻撃力が2倍になる」というもの。
- 因みに、このスープを飲む時は嬉しそうな顔を浮かべるが、チュチュゼリーやボコババのタネで作ったクスリを飲む時は嫌そうな顔になる(しかも味はあまり良くない模様)。
『風のタクト』での活躍
プロロ島で妹のアリルと祖母と三人暮らしをしていたごく普通の少年。
12歳の誕生日を迎え、島の風習として緑の服を着させられる。アリルから宝物の望遠鏡を一日だけ貸す形で授かり、望遠鏡を覗き込むと、女の子テトラが大きな怪鳥ジークロックに拐われ、島の森に落ちてしまったのを目撃してしまう。森には木で遮られていた為、剣術を修得し、慌てて森に向かってテトラを助けにいく。
無事救助でき、森から出ると、森に繋ぐ橋の向こうでアリルが迎えに来ていたが、ジークロックがテトラと間違えてアリルを拐ってしまうことに。アリルを助けるべく、ジークロックの拠点である魔獣島までテトラに頼んで船を乗せてもらう(当初は断られたが、たまたま通りかかっていたオドリーが説得し、納得されたかたちである)。
そのことが冒険に出ることの発端となった。
魔獣島へ着き、妹に一度は再会したものの、ジークロックに見つかってしまい、親玉ガノンドロフの命令により、海へ放り投げられてしまう。
海に捨てられた彼を救ったのは喋る赤い船の赤獅子の王。ガノンドロフを打ち倒し、妹を救うために、自分がするべきことを案内してもらい、タクト(指揮棒)を授かる。
3体の精霊から神珠を受け取りに様々な島を巡るが、うち2体の精霊とその身内がガノンドロフの手下たちによって巻き込まれ、島民たちとの協力により無事解決し、信頼と神珠を得ていく。
3つの神珠を集め、姿を現した神の塔での試練を乗り越え、マスターソードを持つ資格を得て、いよいよガノンドロフが拠点とする魔獣島へ妹を助けに向かう。
『夢幻の砂時計』での活躍
『風のタクト』の続編であり、数ヵ月後の話。
テトラ海賊一行と航海していた海域で突如現れた幽霊船。
テトラが一人で乗り込むが、船から叫び声が聞こえる。リンクも乗り込もうとするが、海に落ちてしまった。
意識を取り戻すとメルカ島へ流れ着いていた。そこで精霊のシエラやラインバックたちと出会い、テトラを探す海の旅へ。
『4つの剣+』では
高いやぐらの上でテトラが望遠鏡を覗くと、島のあちこちに旗を持って合図を送る手下たち。
リンクが海賊たちを追いかけると、赤・青・紫のそれぞれの服を着た自分のそっくりな少年たちが目の前に姿を現われて驚いてしまう。
後ろから声を掛けられ振り向くと、声の主はテトラだった。
彼女より、これからリンクを一人前の海賊にする為に試験を行うこと、そしてそっくりな少年たちは自分の手下であり、彼らと競い合うことを告げられる。
サブモードである「ナビトラッカーズ」にて登場。こちらでは本編とは異なり、『風のタクト』の世界。
本編である「ハイラルアドベンチャー」の時系列が並行世界である『トワイライトプリンセス』より後の話の為、本編とは事実上の別次元の話である(『夢幻の砂時計』より先なのかは不明)。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
ファイターとしての詳細については、トゥーンリンク(ファイター)の記事を参照。
ここでは、簡略的な解説とファイターとは別枠としてのフィギュアやシールについてを記載する。
解説
第3作『大乱闘スマッシュブラザーズX』よりファイターとして参戦。
青年リンクとの区別の為か、「トゥーンリンク」という名義で参戦しており、この作品以降はその呼び方で定着されている。作品によって人物が変更されている青年リンクとは異なり、全ての作品においてこちらの人物で統一している。
正確にはマスターハンドに命を吹き込まれたフィギュアであり、本人ではない。
青年リンクとは、飛び道具や一部のワザは共通しているものの、火力や防御に関しては控えめ、身体が小さく攻撃が当たりにくい、移動速度が速いなどの相違点がある。
フィギュア
『大乱闘スマッシュブラザーズX』では海老の服を着ていた「普段着リンク」のフィギュアが存在する。
フィギュア名 | フィギュアの解説 |
---|---|
普段着リンク | 普段着姿のリンク。上はフロントとバックにエビが描かれた青のVネック長袖カットソー。下はオレンジの細身のパンツというコーディネート。自身が住むプロロ島の中でもかなりのファッションリーダー的存在と言えるだろう。おなじみの緑色の勇者の服に着替えるときはけっこう嫌々。 |
補足すると、このフィギュアのリンクは嫌そうな顔をしているが、『風のタクト』で彼の誕生日に島の風習として、おばあちゃんにお馴染みの緑の服に着替えるように差し出された際に、服が暑そうだから着替えるのを嫌がるのを再現したもの。
シール
『大乱闘スマッシュブラザーズX』では下記のシールが存在する。
※出典は全て『ゼルダの伝説 風のタクト』より。
- 赤獅子の王&リンク
性能:[爆発]攻撃↑20
専用シール:なし
- リンク
性能:[火炎]攻撃↑31
- リンク&子豚
性能:シールがでやすくなる↑40
専用シール:なし
ゼルダ無双ハイラルオールスターズ
性能や活躍などの詳細については、トゥーンリンク(ゼルダ無双)の記事を参照。
Nintendo 3DS専用ソフト『ゼルダ無双ハイラルオールスターズ』より参戦。ただし、「風のタクト編」は存在するものの、ストーリーには一切絡まない。
Wii U版と連動することで、そちらでも使用可能。
お馴染みの片手剣と、『大地の汽笛』のアイテムであるサンドロッドを武器としている。その為、総じて『風のタクト』・『夢幻の砂時計』(片手剣Lv.2の夢幻のつるぎ)・『大地の汽笛』の要素を統括した武器となっている。
また、ストーリーの都合の為か、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでも使用していたマスターソードは使用しない。
こちらのキャラ解説によると、おっちょこちょいな部分があるとのこと。
コミックス版
- 『ゼルダの伝説 風のタクト リンクの4コマ航海記』
- 著者:ÖYSTER(オイスター)
ゲームのストーリーを4コマ形式で描いているギャグ漫画。コミックでのストーリーは途中までのものとなっている。
基本的にリンクは喋らないが、稀に喋ることがある。結構天然な性格として描かれている他、表情で相手に気持ちを読み取られることも多々。
- 『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』
- 著者:姫川明
ゲームのストーリーを簡略的ではあるものの、全てコミカライズされたもの。
こちらのリンクは普通に喋っており、一人称は「おいら」。
余談
登場作品
「トゥーンリンク」としてお馴染みである彼だが、初登場作品の『風のタクト』(GC)以降、全ての任天堂のハード機器の作品にプレイアブルキャラとして登場している。
作品タイトル | 発売年月日 | 対応機種 | その他 |
---|---|---|---|
風のタクト | 2002年12月13日 | GC | |
4つの剣+ | 2004年3月18日 | GC / GBA | 「ナビトラッカーズ」ではオープニングムービーの他、GBAをケーブルで繋げてプレイするため、事実上GBAに登場している。 |
夢幻の砂時計 | 2007年6月23日 | DS | 『風のタクト』の続編。 |
大乱闘スマッシュブラザーズX | 2008年1月31日 | Wii | 最後の隠しキャラの一人。 |
風のタクトHD | 2013年9月26日 | WiiU | GC版をリマスターした作品。 |
大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS | 2014年9月13日 | 3DS | こちらでは最初から使用可能。 |
大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Wii_U | 2014年12月6日 | WiiU | 同上。 |
ゼルダ無双ハイラルオールスターズ | 2016年1月21日 | 3DS | WiiU版と連動することでそちらでも使用可能。 |
ゼルダ無双ハイラルオールスターズDX | 2018年3月22日 | Switch | 3DS版の移植作品であり完全版。 |
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL | 2018年12月7日 | Switch | 再び隠しキャラへ。初めてパッケージイラストにも登場。 |
機関士リンクとの関係
『大地の汽笛』
『夢幻の砂時計』の直後の時系列として『大地の汽笛』が存在し、下記の彼の知り合いたちの子孫が登場している。
- テトラ → ???(ネタバレ注意)
- ラインバック → ラインバック3世
- ゴンゾ → シロクニ
もう一人としてニコが登場しており、『大地の汽笛』のリンクと暮らしているが、血縁者か赤の他人なのかは不明である。
- 公式ブック「ハイラル・ヒストリア」によると、ラインバック3世やシロクニには「子孫」、ニコには「健在」と記載はあるが、あちらのリンクに関しては「そっくり」という記載でしかない。
『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』
本作で追加されたステージの「汽車」にて機関士リンクが登場し、操縦している。ただし、リンク系のファイターで対戦している場合、代わりに師匠のシロクニが操縦している。
その為、『風のタクト』と『大地の汽笛』のトゥーンリンク同士の共演は不可となる。
関連イラスト
『風のタクト』
『夢幻の砂時計』
『4つの剣+』(ナビトラッカーズ)
Newニンテンドー3DSのTVCMより。
着せ変えられる前の剣・盾・帽子のデザインを踏まえると、こちらの人物かと思われる(厳密にいうと『ふしぎのぼうし』のリンクも同様のデザインだが、あちらでは普通の帽子を被っていないという相違点がある)。
関連タグ
原作ゲーム『ゼルダの伝説』シリーズ
テトラ(ゼルダの伝説) / 赤獅子の王 / トゥーンゼルダ
『夢幻の砂時計』関連
外部出演
その他
スタルキッド:同じシリーズである『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』で登場する個体と同じ中の人繋がり。尚、『ゼルダ無双』では妹のアリルも含め、一人3役となった。