概要
長い歴史を持つ『ゼルダの伝説』シリーズで主人公を務めるリンクだが、作品によって別人、あるいは異なる容姿で登場している。
こちらの記事では「ゼルダ史」に基づいて出演作や作品ごとの設定について詳しく説明する。
(そのため、作品発売順で確認したい場合は「リンク(ゼルダの伝説)」の記事を参照することを推奨。)
各時代のリンク
ゼルダシリーズの各作品における主人公であるリンクは、服装や容貌は似通っているものの基本的にはそれぞれの作品で別人である。よく見ると髪の分け目や服装に違いがある。
彼はいかなる時代においても巨悪と戦う運命にあり、とある時代におけるリンクが亡くなろうとも彼の子孫や生まれ変わりにその運命は受け継がれ、新たな主人公として物語を紡いでいく。このように子孫や生まれ変わりが代々ゼルダシリーズの主人公となるため彼らの容貌は似通っている。
また、同じ時代のリンクがそのまま主役を務めている作品もあり、いくつかの作品のリンクは同一人物である。
『時のオカリナ』以降、大人の姿のときは両耳にイヤリングをするようになった。
これらの設定はそこまで深く考えていなかったらしく、時のオカリナ発売当時の宮本は「時のオカリナ、初代ゼルダの伝説/リンクの冒険、神々のトライフォースの順で話が繋がる」「ディスクシステム版に登場したリンクの父が時オカのリンクなのか疑問だった」と語る。
伝承の時代
スカイウォードソード
俗称『大空の勇者』
※時系列で最初の勇者
魔族によって地上が支配され、人々が空の国で暮らしていた時代。
魔族長ギラヒムに攫われた幼馴染のゼルダを救うために、剣の精霊ファイと共に立ち上がる。
この戦いが後のリンクと魔族の因縁の戦いの始まりとされている。
個別記事はこちら⇒リンク(スカイウォードソード)
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ふしぎのぼうし
風の魔神グフーとフォーソードの最初の物語。
全ては彗星のように現れ、武術大会を制したグフーの登場から始まった。
ふしぎのぼうしエゼロと共に、グフーの野望を止めるために冒険する。
この作品ではリンクが帽子とお話しできる。
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4つの剣
グフーの復活とフォーソードで4人に分身したリンクの物語。
グフーに攫われたゼルダ姫を救うための4人の旅。
協力もすれば仲間割れもする。
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時のオカリナ
俗称『時の勇者』
闇の王ガノン誕生の秘密が語られる物語。
不思議な夢を見たリンクはデクの樹にその宿命を告げられ、妖精ナビィと共にコキリの森を後にする。
詳しくはこちら。⇒リンク(時のオカリナ)
上記の『時のオカリナ』のリンクは退魔の剣マスターソードの力によって七年の時間を行き来しており、
七年の時間旅行による変化から以降のゼルダシリーズの時系列が分岐する。
- ①リンクが帰還した歴史(勇気のトライフォースを持つリンクがクーデターを阻止した時代)
- ②リンクが勝利した歴史(知恵のトライフォースを持つゼルダが地上に残された時代)
- ③リンクが敗北した歴史(力のトライフォースを持つガノンドロフが勝利した時代)
以降のシリーズではこの3つの時代に枝分かれすることになる。
①リンクが帰還した歴史
勇気のトライフォースを持つこどもリンクがガノンドロフのクーデターを未然に阻止した歴史。
こどもリンクはエンディングで別れた相棒ナビィを探す旅に出る。
↓ (時のオカリナからの分岐)
ムジュラの仮面
※『時の勇者』
伝説の地ハイラルより姿を消した『時のオカリナ』の子供リンク。
その彼が迷い込んだタルミナという地の物語。
スタルキッドに愛馬エポナを奪われ仮面の呪いをかけられたリンクは、呪いを解くために妖精チャットと共に奔走する。
↓ (数百年後)
トワイライトプリンセス
※時の勇者の子孫
俗称『黄昏の勇者』
影の世界へ葬られたガノンドロフの復活の物語。
僣王ザントの呪いでオオカミに変えられてしまったりと受難が絶えないが、黄昏の姫君ミドナと共に影の世界を魔族から取り戻すべく立ち向かう。
番外編として『リンクのボウガントレーニング』というシューティングゲームも発売された。
個別記事はこちら⇒リンク(トワイライトプリンセス)
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4つの剣+
4つの剣とはあるが時系列においてトワイライトプリンセスの数年後の物語である。突如現れたシャドウリンクに拐われたゼルダ姫と6人の巫女を救うため、4人のリンクがハイラル中を冒険し、再び復活した風の魔人グフーとその裏に潜む闇の王を倒す物語。
②リンクが勝利した歴史
知恵のトライフォースを持つゼルダ姫だけが地上に残された歴史。
『時のオカリナ』でガノンドロフを倒した後に、リンクが【時の勇者】と語り継がれた新たな時代。
時の勇者本人は7年前の世界へと帰ってしまうため、以後この時系列には存在しない。
↓ (時のオカリナからの分岐)
風のタクト / 夢幻の砂時計
俗称『風の勇者』
生まれ変わりではなく勇者なき時代に生まれた新たな勇者の物語。
怪鳥ジークロックに妹のアリルを攫われたリンクは、彼女を救うべく海賊テトラの船で海に出る。
大魔王と勇者の一つの結末。
詳細はこちら⇒リンク(風のタクト)
↓ (約100年後)
大地の汽笛
俗称『大地の勇者』
風の勇者の生まれ変わりか子孫、もしくは赤の他人。
更に本作のリンクは勇者でなく見習い機関士という珍しい設定である。『神の汽車』を託されたリンクが王国の平和と魂だけになってしまったゼルダ姫の体を取り戻すべく奮闘していく。
③リンクが敗北した歴史
力のトライフォースを持つガノンドロフが勝利した歴史。
時の勇者がガノンに敗れ、全てのトライフォースがガノンの手に落ちてしまった時代。
残されたゼルダ姫は六賢者と力を合わせ、最後の手段としてトライフォースごとガノンを聖地に封印する。
魔族との封印戦争や勇気のトライフォースが失われたことによりハイラルは衰退の時代を迎えた。
↓ (時のオカリナからの分岐)
神々のトライフォース / 夢をみる島
俗称『最後の勇者』『夢見の勇者』
勇者の素質を受け継ぐナイトの一族でも一族最後の少年の物語。
かつてハイリアの王家を守護し、勇気の紋章を掲げる「ナイトの一族」の末裔。一族は封印戦争の際に殆どが滅んでしまったとされる。
司祭アグニムや聖地を魔界と変えた魔王ガノンとの戦いの後、旅の中で地図にない島コホリントへと流れ着く。
詳しくはこちら⇒リンク(神々のトライフォース)
↓ 「神々」での最終決戦から6年
古代の石盤
この時リンクは冒険の旅に出ているため、ハイラルには不在。
その代わりに、突如として現れた奇妙な服装をした「異なる世界」の少年/少女が危機に陥ったハイラルを救うべく活躍する。
↓
ふしぎの木の実 (大地)・(時空)
若き旅人が聖三角の試練により魔王と対峙した物語。
闇の将軍ゴルゴンと闇の司祭ベランの凶行を阻むも、その裏にはさらなる陰謀があった。
ツインローバの暗躍からホロドラムやラブレンヌを救い、儀式の失敗により理性のない魔獣として復活したガノンを退けた。
↓
神々のトライフォース2
『神々のトライフォース』より数百年後の世界。
謎の司祭ユガによってハイラルの人々が次々と絵画に変えられてしまう。
ハイラルと異世界ロウラルを行き来しながら、彼の野望を阻止することになる。
↓
トライフォース3銃士
※『神々のトライフォース2』リンクと同一人物
『神々のトライフォース2』から数年後の物語。
リンクが旅の途中で訪れたドレース王国で魔女・シスターレディに呪いをかけられたフリル姫を助けるため、3人1組のチームを組んで冒険を繰り広げる。
ちなみに本作は着せ替えが出来るので場合によってはカオス極まりない服装になる事も…。
↓ (ハイラル王国が小国に分裂するほどの時間が経ち、勇気のトライフォースが失われる)
↓
ゼルダの伝説
※シリーズ最初の物語
俗称『始まりの勇者』
勇気のトライフォースを失い小国と成り果てたハイラルの物語。
再びトライフォースを集め、魔王ガノンを打ち倒すために一人の若者が立ち上がる。
個別記事はこちら⇒リンク(初代ゼルダの伝説)
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リンクの冒険
※始まりの勇者
見事ガノンを討伐したリンク。だが、魔力により世界は荒廃し続けていた。
ハイラル復興へ向け、初代ゼルダ姫を復活させるために冒険する。
時代不確定
ゼルダ無双 厄災の黙示録→ブレスオブザワイルド→ティアーズオブザキングダム
俗称『息吹の勇者』
大厄災と呼ばれる災害により滅亡したハイラル王国にて、滅びの日まで戦い続けた近衛騎士の青年。『ブレスオブザワイルド』はその100年後の物語である。
厄災ガノンとの戦いで致命傷を受け、その傷を癒やして100年の眠りから目覚めたリンクは、かつての記憶を取り戻しながら世界を救うべくハイラルを駆ける。
また、100年前の戦いのifを描いた外伝『厄災の黙示録』、及び『ブレスオブザワイルド』から数年後にあたる直接の続編『ティアーズオブザキングダム』でも主人公として活躍する。
これらの作品は『時のオカリナ』以降のどの時系列であるとも明言されず、ハイラルの歴史における最後の物語であることのみが語られている。
また、名前は「リンク」で固定であり変更はできない。
個別記事はこちら⇒リンク(ブレスオブザワイルド)、リンク(ティアーズオブザキングダム)
ゼルダ無双(コーエーテクモゲームス)
詳細はこちら。⇒リンク(ゼルダ無双)/子供リンク/トゥーンリンク(ゼルダ無双)