概要
2008年に発売された、Wii用ゲーム。ジャンルはガンシューティング・TPS。
「ゼルダの伝説」シリーズからのスピンオフ作品としては珍しくタイトルにリンクが入っている(『リンクの冒険』以来、2作目)。
Wiiリモコンの周辺アクセサリーであるWiiザッパー同梱で発売された。
青年リンクが剣でも弓でもなくボウガンを持っているという点が特徴で、プレイヤーはWiiザッパーを使用していかに多くのターゲットを撃ち抜き、ハイスコアが取れるかを競う。
グラフィックやサウンド他、リソースは『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』からの流用で作成されている。ゼルダIPで銃のような周辺機器を使う点や、それまでシリーズでは持っていないボウガンというアイテムが登場する点などがしばしば話題になるが、この点についてはそもそも「トワプリのリソース流用で作れる作品が作りたい」「そろそろ大きい箱の商品をなにか出したい」という部分が先行した結果のようである。ボウガンなのは「リンクに銃を持たせるわけにはいかないから」という折衷案。
ゲームモードはスコアアタックとみんなであそぶ(マルチプレイ)、れんしゅうの3つ。スコアアタックは一切移動しない「ターゲットシューティング」、リンクを移動させながら的や敵を撃つ「レンジャー」、リンクの位置は固定だが視点移動が任意+360度から敵が襲ってくる「ディフェンス」の3種類ある。
ちなみにボウガンと題されてはいるが、ボルトは無限に発射することができる+発射レートの上限は非常に高いため、気合でトリガーを連打すれば凄まじい速度で撃ち続けることも可能である。発射されたボルトが重力や弾の影響を受ける、弾速などの要素もない。ガチ勢がプレイするとマシンガンばりの速度で敵をバシバシ撃ち倒していく点がしばしばネタにされる。
登場キャラクター
- リンク
一応、TPS視点で操作できるミッションがある。
ディフェンスステージでは馬車や規定位置に居るリンクが攻撃を受けないよう、押し寄せてくる敵を素早く撃ち抜いていくことになる。ダメージを受けてしまうと減点される。
- ニワトリ
シリーズおなじみ、撃つとペナルティがあるキャラクター。
本作では撃ってはいけない的と並んで、お邪魔キャラクター扱い。
- トワプリ雑魚キャラのみなさん
動く・攻撃してくるターゲットとして登場。ゲームシステムの変更に合わせて挙動が変更されているキャラも多い。
シリーズでもおなじみの中ボス。トワプリとは大幅にモーションが変わっている。
1面ボスからまさかの大出世しラスボスに。こちらもかなり大幅に内容がアレンジされており、雑魚召喚や口から火炎などを吐いて攻撃してくるのに対しプレイヤーは手を撃って破壊する→ダウンさせて頭を撃つという流れで対処することになる。手を撃たれた際のモーションなど、コミカルな面が強調されている。
余談
リンクの利き手・Wiiザッパーの正しい握り方
本作のベースになっている『トワイライトプリンセス』はゲームキューブ版ではリンクが左利き、Wii版ではリモコン操作に合わせて右利きに変更されていたという過渡期の作品である。パッケージイラストのリンクは左手でボウガンのトリガーを引き右手で後ろのフォアグリップを握っているがこれが左利き向けの構えなのか右利き向けの構えなのかは今ひとつ判然としない。
リンクルとの関係性
2014年にコーエーテクモゲームスから発売された『ゼルダ無双』の没キャラクターとして限定版同梱の資料集に掲載されていたキャラクター。
本編に類似キャラを出すかもしれないからという理由で当初は実現出来なかったが、後に発売された3DS版にて見た目や使用武器をアレンジする形で実現された…のだが、使用武器がボウガン(設定資料集では1丁→3DS版では2丁)であることから本作との関連性が話題になることがある。
なお、3DS版では本作のマシンガン状態リンク同様フルオート・バーストじみた射撃を見せている。
ボウガンの商標について
ボウガンの項目に詳しいが、元々この言葉は株式会社ボウガンの登録商標である。一般語として使用されてしまっていることから、同社は商標更新をしていない・商標権侵害を細かく訴える事もしていない…と近年では言われているが、本作発売に際して任天堂側から同社に対して何らかのアクションがあったのかどうかは不明だったりする。
関連項目・リンク
- 社長が訊く『リンクのボウガントレーニング+Wiiザッパー』
- 本作発売までの経緯が解説されている。