コホリント島
こほりんとしま
そこは一度入ると出られない、不思議な島。
ゲームボーイ及びNintendo Switch専用ゲーム『ゼルダの伝説 夢をみる島』の舞台。
一見すると何の変哲もない南の島に見えるが、なぜかリンクはここを出る事ができない。その理由はゲームを進めていくうちに明かされることとなる。
名称はSwitch版より。
- メーベの村
物語の始まりなる場所。道具屋やミニゲーム屋などがあり、プレイヤーの拠点となる。マリンやタリンなど多くの住民たちが暮らしている。
なお、『ブレスオブザワイルド』には「メーベ草原」「メーベの町跡」が存在する。『厄災の黙示録』では「ハイラル平原の戦い」で町に入ることもできる。また牧場があり、経験値アップ料理の材料を売ってくれる。
- トロンボ海岸
メーベの村の南にある海岸。マリンがリンクを見つけた場所。ウニやタコの魔物が徘徊している。プレイヤーは最初にここを訪れ、失くした剣を探す必要がある。
- ふしぎの森
メーベの村の北に広がる森。中に入るとBGMが変化する。内部はモリブリンが大量発生していて非常に危険。妖精の泉があるため体力の回復が可能。よく勘違いされるが「迷いの森」ではない。
- ゴポンガの沼
ふしぎの森の北東にある沼地。サメの姿をした魔物が徘徊しており、剣ではビクともしない巨大な花が点在する。
- コホリント平原
ふしぎの森を東に抜けた先に広がる平原。魔女やきまぐれトレーシーが住居を構える。またモリブリンのアジトも存在する。
- タバールの林
コホリント平原の更に東に位置する枯れた林。カラスの姿をした魔物が襲い掛かってくる。
- 墓地
タバールの林から南下した先にある墓地。オバケやゾンビが徘徊している。DX版以降は隠しダンジョンが追加された。
- ウクク草原
メーベの村の東に広がる草原。危険な魔物が多数徘徊している。
- アナボコ畑
ウクク草原を南下した先にある畑。草で隠れて見えないが落とし穴だらけのため非常に危険。近くには王子リチャードの別荘がある。
- 貝がらの館
ウクク草原の東にある謎の館。各地で手に入るヒミツの貝がらを持っていくとステキなプレゼントと交換してくる。Switch版では貝がらの数が増えているため、より多くの貝がらを手に入れないとアイテムが手に入らない。また貝がらのある場所では音を鳴らす「貝がらセンサー」はプレゼントに追加された。
- カナレットの城
ウクク草原の北東にある、王子リチャードが住んでいた城。現在は魔物に乗っ取られた兵士たちが徘徊しており、入り口も閉ざされている。
- マーサの入り江
トロンボ海岸を東に行った先にある入り江。無人となったバラックや人魚像がある。この人魚像はとある人魚をモデルにしており、入り江の岩場にはその人魚の姿が見られる。
- どうぶつ村
マーサの入り江の東にある村。人語を解する動物たちが暮らしている。メーベの村とは姉妹都市の関係で交流も活発。
- ヤーナ砂漠
どうぶつ村の東に位置する小さな砂漠。危険な魔物が徘徊しており、カフィを守る中ボスがいる。
- 南の神殿
どうぶつ村の北に位置する神殿。東と西の二つに分かれている。触れると襲い掛かってくる石像がいる。
- 急流すべり
南の神殿の北にある大きな河川。ここではルピーやアイテムを集めるミニゲームが楽しめる「イカダ屋」があり、クリアすると南の神殿の近くまで辿り着くこととなる。
- タルタル高地
急流すべりの北に位置する高地。急流すべりのミニゲームをするためにはここから立ち入らなければならない。モリブリンたちのアジトもあり、その近くにはDX版では写真屋が、Switch版ではダンペイの小屋がある(後述)。
- 写真屋
DX版のみ登場。ネズミの姿をした写真屋さんがおり、特定の場所に行くとリンクの写真を撮ってくれる。
- ダンペイの小屋
Switch版のみ登場。自分でダンジョンを作成できる「パネルダンジョン」に挑戦できる。パネルダンジョンの宝箱には大小のルピーがランダムで手に入り、お金稼ぎには最適。
- タルタル山脈
コホリント島の最北に位置する広大な山脈。中に入るとBGMが変化する。マップの広さはコホリントでも群を抜き、東と西にはそれぞれダンジョンが存在する。
- タマランチ山
タルタル山脈の中央部から突き出た、島で最も高い場所。風のさかなが眠るという巨大なタマゴが鎮座する。
- テールのほらあな
最初のダンジョン。メーベの村の入り口から南西に位置する。しっぽの形をしている。
- ツボのどうくつ
第二のダンジョン。島の北西に広がるゴポンガの沼にある洞窟。入り口は花で覆われている。壷の形をしている。
- カギの穴ぐら
第三のダンジョン。ウクク草原にある洞窟。鍵の形をしている。
- アングラーの滝ツボ
第四のダンジョン。タルタル山脈の南、タルタル高地の滝ツボの中にある洞窟。魚の形をしている。
- ナマズの大口
第五のダンジョン。マーサの入り江にある洞窟。ナマズのような形をしている。
- 顔の神殿
第六のダンジョン。南北2つの神殿からなる、コホリント島の古代遺跡。角が生えた顔の形をしている。南の神殿には島の真実を伝える壁画がある。北の神殿がメインダンジョンとなる。
- オオワシの塔
第七のダンジョン。タルタルさんみゃく東部にある高層の塔。手強い敵が多数おり、謎解きの手間は最難関。
- カメイワ
第八のダンジョン。タルタルさんみゃく西部にある洞窟。亀の形をしている。一層しかないが実質的なラストダンジョンのためマップの広さは最長。
- 聖なるタマゴ
ラストダンジョン。すべてのダンジョンをクリアしないと入れない。またラスボスと戦うためには聖なるタマゴの謎を解く必要がある。
- 服のダンジョン
DX版から追加された隠しダンジョン。ツボのどうくつをクリアしてから挑めるようになる。マリンなど誰かを連れている時は入れない。
どの様な理由があれ、コホリント島に一度でも足を踏み入れると、かぜのさかなが目覚めるまでコホリント島近海から出られないという、まるで箱庭の様な呪いに罹ってしまう。
しかも、最近コホリント島に攻め込んで来た魔物達によって、かぜのさかなの目覚めに必要なセイレーンの楽器をコホリント島各地に隠してしまった為、コホリント島からの脱出を更に困難にしている。
かぢばあたるのコミカライズ版では、イカダを作ったリンクが脱出を試みたが、どれだけ漕いでも島が遠ざからないという描写がされた。
実はこのコホリント島、あのスマブラよりももっと前に任天堂キャラクター(の一部)がクロスオーバー登場しており、主にマリオシリーズのキャラクターが多い。
リチャード王子は登場作品が『夢をみる島』とグラフィックがよく似た「カエルの為に鐘は鳴る」である。
また、どうぶつ村はある意味で将来、任天堂の新たな顔ぶれとなる『どうぶつの森』の登場を予言したといえる。
アドベンチャーモードにてコホリント島をモデルにした「コホリントマップ」が登場。BGMはタルタル山脈。ほぼ忠実に再現されており、マップの造形は本作にかなり近い。「悪夢(通行止め)」のある場所でセイレーンの楽器を奏でると、楽器に応じた特殊効果がマップ全体に発生する。中には一定時間ダメージを半減するものもあるので上手く活用するべし。
難易度は辛口と最高峰で、各キャラクターの最強武器が点在する。特にスタルキッドの最強武器とセイレーンの楽器がセットで手に入るので、しっかりとスタルキッドを鍛えていないとクリアは難しい。
ちなみに最初のステージをクリアするとマリンがプレイアブルキャラクターとして使用可能となる。他のステージと比べると比較的緩く、ゲームを始めたばかりの初心者でも問題なくクリアできる。マリンはかなりの強キャラなので育てておけばアドベンチャーモードの攻略には大いに役立つ。
すべての楽器を集めて悪夢のある場所で使用すればラスボスと戦えるようになるが、ここのラスボスはかなり強く、出撃メンバーもリンクとマリンのペアで固定されるため、どちらかをしっかり鍛えておかないと歯が立たない。
この先、ネタバレあり
コホリント島の正体は、かぜのさかなが見ていた夢であり、かぜのさかなが目覚めた時点でコホリント島は消滅する。
⋯しかし、かぜのさかなが目を覚ますことはなかった。
これは、かぜのさかなが今まで見て来た悪夢達がコホリント島の正体を知ってしまったことで、目覚め=コホリント島ひいては自分たちが消滅する運命であることを悟った彼らは、消滅を防ぐ為にかぜのさかなを目覚めないようにしたため。
それでもなお、かぜのさかなを目覚めさせようとする者(=内側からコホリント島を破壊する者)が現れた時に備えて、あたかもコホリント島を侵略しに来た魔物に化けることで、コホリント島の住人達を監視していた。
そこで、かぜのさかなの心の一部である「フクロウ」が、目覚めのためにコホリント島へ漂着したリンクを助言することで彼の冒険を導き、最後はリンクによって悪夢達が倒されたことにより目覚めのための障害がなくなったかぜのさかなは目を覚まし、コホリント島も消滅したのである。
伏線は登場人物達にも張られており、本来は相見える事がないはずの『ゼルダの伝説』以外の作品のキャラクターが初めて出てきた事と、夢にまつわる事では『スーパーマリオUSA』の舞台である「夢の国サブコン」のマムーがいる事である。
真の関連タグ