概要
1969年2月27日生まれ。愛知県出身。
1992年に『B.C.サイエンス』で第4回ビッグルーキー大賞(エニックス主催)佳作を受賞。
初期は主にゼルダの伝説シリーズなどゲーム作品のコミカライズを手掛けていた。後期になるとオリジナル作品にシフトしていった。現在は大阪企業家ミュージアムでパネル展示による自伝マンガを執筆。
高校2年生の時に漫画を描き始め、卒業後半年で上京。アルバイトの傍ら投稿してデビューする。
しかし西野公平の下でアシスタントからやり直し、デビューのし直しをした。
作風
熱血バトル要素が多く、恋愛・友情によるドラマを描いている。
戦闘面に関しても丁寧な肉弾戦の描写を心がけている他、古代魔術など今で言うライトノベルのお約束も使っていた。後者に関しては時代を先取りした作風と言える。
作品
- ゼルダの伝説 夢をみる島(月刊Gファンタジー、全2巻)※初のコミックス化作品。
- 戦国エース(コミックゲーメスト、全1巻)※夢をみる島と同時進行で連載された。
- ゼルダの伝説 神々のトライフォース(月刊Gファンタジー、全3巻)※夢をみる島の完結後、続けて連載された。主人公も同一。
- エラガバルス(読み切り版)
- エラガバルス(月刊Gファンタジー、全10話)※初のオリジナル連載。コミックス化はされていない。
- スターオーシャン そして時の彼方へ(月刊少年ガンガン、全1巻)
- レジェンド オブ ドラグーン(ファミ通ブロス、全1巻)
- ローレンツの落とし子(ファミ通ブロス、読みきり作品)
- アニムンサクシス(ファミ通ブロス、原案:霧岳朔夜、全3巻)
- Wind -a breath of heart-(電撃G's magazine、全1巻)
- 御剣ハルカ危機一髪!(コミックヴァルキリー、全2巻)※ゲームブック形式。ZENピクチャーズによって2008年に実写化されている。
- Fly High!~琉球コラソン物語~(コミックチャンプルー、全2巻)
- 楽しい卓球部(ピッコマ連載、全2巻)
- まんが めざせっ!総合診療専門医
余談
ゲームのコミカライズを複数手掛けていたが、当時は「オリジナルを描きたい」という思いが強く、編集にたびたび訴えていたという。神々のトライフォースの連載が終わった後、念願のオリジナル作品として「エラガバルス」を連載したが、こちらは10話で終わってしまいコミックス化はしていない。
初のオリジナル連載ということで思い入れがあったのか同人誌で11話目を出している(ただし未完)。
性描写のない熱血バトルな作風だが「御剣ハルカ危機一髪!」のみ例外となる(メイン画像の人物が御剣ハルカ)。
コミックヴァルキリーはいわゆるリョナや服ビリなどヒロピンを扱ったものであり、編集から声を掛けられた段階ではそのことを知らなかったという。
このため御剣ハルカは、バトル要素がありながらもパンチラや百合などの要素がふんだんに盛り込まれている。
楽しい卓球部も女の子たちをメインとしているが、こちらは友情や宿敵などの要素はあれど性描写は一切ない。
バトル描写は現代の武術を参考にしており、これは上記の御剣ハルカやゼルダの伝説のリンクにも見られる。
ゼルダの伝説のコミカライズは神々のトライフォースと夢をみる島を手掛けており、両方合わせると全5巻となる。これは当時のゼルダのメディアミックスの中でも最長の巻数であり、この記録は姫川明の漫画版トワイライトプリンセスが刊行されるまで破られなかった(主人公を同一人物と見た場合の巻数。ゼルダシリーズ全体のコミカライズ数ならばとっくに姫川が上回っている)。
特に神トラコミカライズは全3巻と長く、スピンオフのリルトの誓いを除けば神トラの中でも最長の巻数である。それだけに独自設定が多く、これらは本家ゼルダの伝説に多数逆輸入されている。
(「不死身の肉体を持つガノンを倒せないため封印戦争時代に封印した」「ガノンとまったく同じ容姿の偽者」など)
当時のゼルダの伝説はストーリー性が薄く、かぢばはどのように物語を展開しようか悩みながらプレイしたとの事。夢をみる島はともかく神々のトライフォースは、ストーリーを考えるのに難儀したと語る。
ドット絵から背景を起こすのは難しかったので任天堂側に資料を求めたが一つももらえなかったという。
関連タグ
ゼルダの伝説 神々のトライフォース 夢をみる島 スターオーシャン レジェンドオブドラグーン