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アルジュナ(ゼルダの伝説)

おうしつきしだんちょうあるじゅな

アルジュナ(ゼルダの伝説)とは、かぢばあたるの『神々のトライフォース』のコミカライズ版のオリジナルキャラクター(メイン画像左上の青年)。
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「始めから強い者は強者ではあるが勇者ではない

 己の弱さを知り認め それを乗り越えた者こそ勇者たりえる」


概要編集

王室付きの騎士。通称「団長」。本名で呼ばれたのはリンクから「団長ってアルジュナって名前なんだ」と言われた時のみ。

リンクの伯父ザンジとは騎士団長と剣術指南役という間柄から親交があった。その縁からリンクとも知り合いである。


アグニムの野望を見抜き、リンクの伯父ザンジと共に立ち向かうが敗北する。大怪我を負ったが復帰後はリンクの仲間になる。

メンバーの中でも精神的に大人のためリンクとラスカを諭したり励ましたりすることが多い。


王室騎士団長という地位からゼルダ姫の言動にツッコミを入れられるくらいには仲が良く、剣術指南役のザンジとも親交があった。ザンジ亡き後は忘れ形見であるリンクを見守る良き兄貴分となる。以後も猪突猛進気味なリンクとラスカを導くブレーンを務めた。


強敵と戦うたびに衣装や剣が破損するため外見が変わっていった。顔付きも当初は30代くらいだったが2巻から20代に見えるようになった。


性格編集

劇中において一番の人格者であり、精神的な意味でも最も大人びている。

王室の衛兵学校で教わった「世の中には不必要なものなど何一つない」を胸に刻み、“自分たちの技と力は、必要とするすべての人達のために”を信条としている。


子どもゆえに感情的になりやすいリンクとラスカを引っ張るブレーンとして活躍しており、二人もアルジュナには逆らうことはない。

当初は病み上がりのため十全に力を発揮出来ないことからラスカには自分より弱いと思われていたが、最終巻では見事なコンビを組んで各ダンジョンを攻略した。

目上の人間には基本的には敬語を使い、賢者の末裔に対してもそれは変わらない。

年下にはリンク君、ラスカ君と呼び、大人に対してはカニカさんという風に接する。


優しい男性のように思えるが決して甘くはなく、リンクとラスカが「才能“だけ”で強くなったので勇気と蛮勇をはき違えている(強敵との戦いにおける恐怖を味わったことがない)」と見抜き、ヘラの塔を二人だけで攻略させている。結果、デグテールとの死闘を通じてリンクは恐怖心を乗り越え、精神的に成長を果たした。

また協力者として近づいて来たカニカに関しても当初から疑いの目で見ていた。


実力編集

リンクには及ばないとされ、アルジュナもリンクとラスカの戦いぶりを目の当たりにして「子供とは思えない」と驚愕している。

戦績に関してもネームドの敵(ボス)を倒すシーンが終盤まで皆無であり、戦闘シーンもリンク、ラスカと比べると少なめ。

ただしリンクとラスカにも気がつかれずに尾行したり、雑魚相手には無双出来るくらいには強い。


基本的には長剣を両手持ちで立ち回るが、終盤では剣の柄で攻撃を弾いてから斬撃を見舞うという攻守に長けた技(片手での剣技)を見せている。

素手での実力も高く兵士程度では相手にもならない。

リンクでは追いつけないスピードで動けるラスカについて来れる(らしい)、ラスカの動きを目で終えるなど剣技以外の部分でも秀でている。


活躍編集

1巻編集

冒頭にてリンクの伯父ザンジと共にアグニムに挑むが敗北。しかしアグニムは魔力を使い果たしており、駆け付けたリンクに苦戦を感じたため撤退する。

ザンジは亡くなってしまったがアルジュナは重傷を負いながらも生存。隠し通路を使って教会まで非難した。


そこにはリンクとゼルダ姫がいた。アルジュナは一般人を巻き込むつもりはなかったが、ザンジを失ってはそうも言っていられないとリンクに封印戦争にまつわる話をする。そしてアグニムの目的がガノンの復活にあることも。

リンクは唯一の肉親であった伯父の死を嘆き悲しんでしまうが、アルジュナは「君の技はザンジ様の技。その技でアグニムを倒してこそ本懐。戦う理由なんてどうでもいいさ」と説き、リンクの心を救った。


リンクが眠った後、ゼルダ姫はアルジュナに不安を打ち明ける。


ゼルダ「良いのですか…? あのような子供を加えて…」

アルジュナ「子供? 姫様と同い年ですよ?」

ゼルダ「団長っ!!(きーっ)」

アルジュナ「確かにまだ子供ではありますが、その力はバカに出来ませんよ。何せ私より腕は立つのです(苦笑しながら)」

ゼルダ「騎士団長のあなたより!?」

アルジュナ「私どころか剣術指南のザンジ様(リンクのおじさん)より上手ですよ」

ゼルダ「信じられない…」

アルジュナ「いずれわかります」

ゼルダ「腕が立つのは良いですが…人前で涙を見せる男子はやはり信じられませんわ」

アルジュナ「そうでしょうか? 男子とて愛する者のために流す涙なら、尊いものだと私は信じています」


アルジュナはアグニムとの戦いで重傷を負っていたが、リンクとラスカがマスターソードを手にするべく最初の紋章を集めた後で復帰。

しかし病み上がりのため十全に力を発揮出来なかったようで、魔物を倒した数がリンク、ラスカより少なかった。このためラスカには「もっち頑張った方がいいね」と注意された。


二人の強さを認めていたアルジュナだが、同時に強敵との死線を越えたことがないとも見抜いていた。そこでヘラの塔に二人で向かわせ、結果的にデグテールとの死闘を通して成長を促すこととなった。

密かに尾行していたアルジュナは、二人を試すような真似をして済まないと詫びた後、


「絶体絶命のピンチと恐怖

 キミたちは自らの力でそれに打ち勝った!

 新たな勇者の誕生だ…!」


とリンクとラスカを讃えた。


いよいよマスターソードを引き抜きにと迷いの森に向かう一行だが、神父からの通信で教会を襲ったアグニムにゼルダ姫が拉致されたと知る。

そこで自分とラスカがハイラル城に殴り込みを掛け、その間にリンクがマスターソードを引き抜きに向かうという提案をする。

二人には嫌な顔をされたが、時間がないということで強く頼み込んで了承してもらった。


2巻編集

ハイラル城に乗り込むも中庭で兵士たちに囲まれ足止めを余儀なくされていた。兵士たちを殺すわけにはいかないので素手で応戦するが、背後から兵士の剣が迫る。アルジュナの危機を救ったのは、ラスカの父親だった。

兵士たちの相手は門下生を率いたラスカの父親に任せ、アルジュナとラスカはついに城内へと突入する。そこでリンクとアグニムの対峙を目撃。アルジュナは加勢しようとするがラスカに止められる。


アルジュナ「どうしたラスカ君!? なぜ止める!?」

ラスカ「アグニムは伯父さんの仇 仇討ちは本人がやるもんだよ」

アルジュナ「しかし…!」

ラスカ「大丈夫だって マスターソードがあるじゃん! リンクが勝つよ!」


その通りの結果になり、アグニムはザンジの命を奪った魔法弾でリンクを仕留めようとしたが、跳ね返されたことで自分が消滅するという末路を辿った。

しかしゼルダ姫は既に聖地へと送られており、最後に3人を聖地に叩き込むという悪足掻きをされてしまう。


聖地にいきなり放り込まれたアルジュナたちの前にカニカと名乗る青年が現れる。彼は封印戦争が始まる前、ガノンから無理やり参謀にされ聖地に連れて来られたと語る。

ハイラルに帰るため4人で協力しようというカニカの提案に乗ったが、アルジュナは彼を信用出来ずにいた。魔物たちから逃げ隠れしている割には聖地について詳しい、ガノンの元配下という経歴が引っ掛かっていたのだ。

その危惧は当たっており、カニカはガノン側の間者であった。アルジュナは護衛という体でカニカを監視するが、カニカもそのことを見抜いていた。


ガモースとの戦いでは空を飛ぶ相手のため自分たちの攻撃が届かないかった。そこでアルジュナが壁をよじ登って死角からガモースの背中を貫き、高度が下がったところをリンクの斬撃で仕留めた。


カニカは古代文明の研究施設にマスターソードの情報があるとして3人を誘き出す。アルジュナとラスカは天井が迫って来る部屋のトラップに掛けられてしまう。だがマスターソードの力を引き出したリンクによって壁を破壊され、間一髪のところで助けられた。

結局、トラップの影響で施設が崩壊したためマスターソードに関する文献は入手出来なかった。


その後、盗賊ブラインドが呼び出したガノンのレプリカと対決。あらゆる攻撃が通用せずアルジュナの剣も折れてしまう。圧倒される3人だがリンクの斬撃がたまたま制御帯を破壊したことでレプリカガノンは機能停止した。

しかしリンクが崖から落ちてしまい離ればなれとなる。カニカもいつの間にか姿を消していた。


3巻(最終巻)編集

リンクの生存を信じクリスタルを回収して賢者の娘たちを救出するアルジュナとラスカ。

ゲルドーガとの戦いではアルジュナが小さな目玉を倒し、ラスカが本体を倒すというコンビネーションで勝利する。

そしてマスターソードの使い手として覚醒したリンクと合流し、3人の同時攻撃でデグロックを撃破した。


こうしてゼルダ姫たちを救出し、彼女たちの力で転移術を用いればハイラルに帰れることが分かった。

だがアルジュナは、最後の砦であるガノンの塔を落とすことを進言する。敵側が何かしらの手段でガノンの復活を早める可能性がある、と。

ガノンの塔にいたのは囚われのカニカと、倒されたはずのアグニムだった。実はリンクに倒されたアグニムはレプリカであり、このアグニムこそがオリジナルであった。

カニカを人質に取られているためリンクは言われるままマスターソードを手放してしまう。そこへアグニムのレプリカ2体が現れ、アルジュナとカニカに襲い掛かる。マスターソードがなく、戦力も敵の方が上。どう考えても勝ち目などない。


それでも3人は勇気を捨てずに食い下がり続ける。その姿に改心したカニカは制御装置である水晶を破壊してレプリカを停止させ、その間隙を突いたアルジュナとラスカはレプリカアグニムたちを撃破した。

カニカはアグニムの攻撃で命を奪われたが、直後に激高したリンクによりアグニムも後を追うこととなった。


いよいよハイラルへと帰るというところで魔物の群れが出現。ゼルダ姫たちの転移術の時間を稼ぐため3人で戦いに出る。時間稼ぎに成功するが、リンクだけはガノンとの決着を望み聖地に残ってしまった。

その後、ラスカの提案によりリンクに声援を送った。


『頑張るんだ、リンク君! あきらめたら、そこで戦いは負けだぞ!』


これにより追い詰められていたリンクはマスターソードの更なる力を引き出し、逆転勝利を果たすこととなる。


余談編集

当初は名前設定がなかったため2巻から「アルジュナ」と自己紹介するシーンが描かれた。


名前の由来は『マハーバーラタ』の登場人物アルジュナだろう。

前作に登場したオリジナルキャラクターのカルナやドローナも同様。


関連タグ編集

ゼルダの伝説 ゼルダの伝説のキャラクター一覧 漫画版神々のトライフォース(かぢばあたる)

青年 イケメン 騎士 騎士団長 剣士

リンク(コミックス版ゼルダの伝説) ラスカ カニカ


リンク(ブレスオブザワイルド):姫付きの騎士という点が同じ。ただしこちらは新人。ちなみにアルジュナは剣が折れた後、敵から奪い取った剣を使用している。まさしくブレワイリンクの先達と言えよう。


ウルボザブレスオブザワイルド厄災の黙示録におけるリンクの仲間。リンクを嫌っていたゼルダ姫とは仲が良く、親交があったゼルダ母が死亡した後も良き姉貴分として見守り続けた。


レバン(ゼルダの伝説):姫川明著『ふしぎの木の実』のコミカライズ版に登場するオリジナルキャラクター。人格者のイケメン騎士、リンクが尊敬する兄貴分などの点が共通。


神々のトライフォース2:冒頭にて兵士長がリンクの住まいを訪れており、リンクやその師匠である親方と既知の間柄であることを示すイベントがある。更に神父とも知り合いであり、二人揃ってユガに敗北してしまう。そして教会に侵入するためには、地下通路を通る必要がある。ぶっちゃけ本作の冒頭のオマージュである。

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