概要
「夜麻みゆき」とは、日本の女性漫画家である。
デビューは『DQ4コママンガ劇場』から。
代表作は『レヴァリアース』、『幻想大陸』、『刻の大地』など。
これら三作は世界設定を共有しており、「オッツ・キイム三部作」と呼ばれている。
コミカルかつほのぼのした雰囲気を基調としながら、ストーリーにはシリアスなテーマが盛り込まれている。
哲学に傾倒しており、作品にも影響が見られる。
経歴
- 2005年、『刻の大地』連載中に過労により体調を崩し、3ヶ月間入院する。
『刻の大地』は未完のまま終了と発表するが、編集部は「一旦連載を終了」とした。
以降の5年間は医者にかかりきりであり、通院しながら執筆していた(参考)。
- 2007年、ファンの間で引退も囁かれていた中、『トリフィルファンタジア』で復帰しファンを喜ばせた。以降は体調に合わせて活動している。
しかし作家活動の休止中にその腕はすっかり錆びついてしまっており、画風の変化に戸惑う声もあった。
- 2011年、雑誌「WARD」に読み切り『Kanon Texte』を掲載。その後は同人活動として『Kanon Texte/Opening』を7冊、『Kanon Texte/Remake』を1冊発行。2015年に復刊ドットコムで一般書籍にまとめた。
- 2017年、『Kanon Texte』への未練を残しつつ、作家業をなんとか継続させようと未完のままだった『刻の大地 塔の戦い編』のクラウドファンディング(以下CF)を開始。
800万円という目標金額は、この手の漫画プロジェクトとしてはかなりの高額(参考に『天体戦士サンレッド』の単行本化プロジェクトは120万円)だが、往年のファン達が応え、目標の倍額近い1688万2000円で見事にプロジェクトを達成させた。
ジェンド役を演じた緒方恵美も賛同し、インタビューに答えるなど協力を惜しまなかった(参考、参考)。なお、余剰部分は『塔の戦い編』を一般流通化させるための資金として使用した。
ファンからは「次回製作に回す予定の支援金を本来用途に無い自費出版に使用していた」と疑問の声があがったが、夜麻は「"2018年12月頃製本し、販売を検討しています"と記載してあり、本来の用途通りである」と説明している(参考)。
CFは成功したものの、父親からは「赤字になるくらいなら執筆をやめろ」、「わがままを言うなら縁を切る」と激怒されてしまう(参考)。
夜麻みゆきは両親を納得させるべくTwitterでありのままを打ち明けた。さらに読者に次回CF参加へのアンケートを募り、3000人近い読者がこれに反応を見せた(参考)。
- 2019年、反発する父親を説き伏せられたのかは不明だが、新章に向けての序章として『刻の大地 天秤の代理編』のCFを開始。
募集金額は前回のCFを参考に1200万円へと増額(参考)。作者が「半分諦めかけていた」というように、CF参加は滞っていたが、プロジェクトの終盤に怒涛の申し込みが続き、1228万780円でプロジェクト達成となった。
イラスト
pixivでの夜麻みゆき本人による執筆作品のイラスト。影に水色を大胆に使うのが特徴。
ファンアート
夜麻みゆき本人による他作品のファンアート。
主な作品
『レヴァリアース』
『幻想大陸』
『刻の大地』
『不思議の環~RIDDLE~
『KanonTexte/Opening』
外部リンク
『レヴァリアース』
『幻想大陸』
『刻の大地』
『不思議の環~RIDDLE~』
を無料公開中。
特に『刻の大地』はコミックス未収録作品が多く公開されている。