導師ミィズ・キョシア
だいしれんのどうしみぃずきょしあ
「試練を克服され、よくぞここまで…」
「貴方様こそ、紛うことなき勇者」
「今こそ、女神ハイリアの名において…」
「そう、今こそ…」
「最後の試練を、与えよう!」
『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』のDLCストーリー「英傑たちの詩」のラスボスで、1万年前に厄災ガノンと戦った古代シーカー族の一人。
大試練の導師という肩書からもわかるように戦闘力は非常に高く、担当する試練も高難易度と他の導師とは一線を画することが窺える。
様々な試練をリンクに与え、プレイヤーをあっちこっちに振り回す。始まりの台地の試練では、一撃でも攻撃を喰らうとゲームオーバーになる武器を持たせたまま4つの祠をクリアさせたり、リンクの記憶から再現したカースガノンをけしかけたりした。最後はリンクを回生の祠のエレベーターで地下の迷宮まで連れて行き、複雑な謎解きをさせてついに対面する。
そして上記の台詞を述べた後、自らを最後の試練として一騎討ちを挑む。
体力を一定まで削ると戦闘スタイルを変化させる。
第1形態 回避の試練
ガーディアンナイフを構え、イーガ団の団員と同じような戦闘スタイルで接近戦を挑んで来る。基本は瞬間移動からの攻撃だが、後から雷のカースガノンと同じ電光石火の動きを披露したり、飛び上がっての弓矢や追尾竜巻を起こしてなどの遠距離戦も仕掛けて来る。竜巻に気を取られていると電光石火で斬られるので注意。
対策はラッシュで反撃したり、隙を突いて弓矢でヘッドショットなど。
体力を75%まで削ると第2形態へと移行する。
第2形態 分身の試練
無数の分身を生み出して一斉に襲い掛かって来る。リンクを囲むように分身を作ったり、縦一列に生み出したりする。一見すると見分ける方法はないように思えるが、実はウツシエを使うと本物のみターゲットされる。ウツシエ中は隙だらけになるので戦いが始まったらすぐに行うべし。
その他の対策としては、囲むように生み出す分身はウルボザの怒りで一気に潰すことができる。また一斉に迫ってきたところをリモコンバクダンで自分ごと吹き飛ばすのも手。
縦一列の分身は、即座にリザルブーメランを投げることで潰すことができる。
体力を50%まで削ると第3形態へと移行する。
第3形態 鉄球の試練
巨大化して常に浮遊状態となる。上空からトゲ鉄球を8個生み出して投げつけて来たり、地形を動かしたりする。必殺技は目のシンボル部分からの例のビーム。
鉄球は全部かわした後、一定時間経過で帯電し雷が落ちる。落ちた鉄球をマグネキャッチで掴んで押しつけ、雷に巻き込めば大ダメージを与えられる上にダウンまでさせられる。
目の部分に弓矢を当てれば大ダメージを与えられるので、弓矢は多く用意しておきたい。
体力を25%まで削ると第4形態へと移行する。
リンクこそ真の勇者と認め、古代の傑作「マスターバイク零式」を進呈してくれる。なお、彼は他の導師とは違い消滅はしていない。そのため再度訪れることで再戦も可能。以降は終始敬語となる。
これらを見届けたゼルダは、大試練を見事乗り越えたリンクなら必ず厄災ガノンに勝てると評した。
厄災の黙示録では
「リンクよ…その真価、試させてもらおう…!」
当初はハイラルチャレンジという形でリンクたちに試練を与える。三つの試練をクリアすると直接対決となる。ブレスオブザワイルドでの戦いを彷彿させる戦法で攻撃を仕掛け、終盤になると巨大化した状態で攻撃をして来る。
見事打ち倒すと約束通り力を貸してくれる。
なんとプレイアブルキャラクター化してリンクたちの仲間になる。以後は敬語を殆ど使わなくなり、仲間という立場でリンクたちに接して来る。戦闘中の掛け合いでは「導師様」と呼ばれることが多く、リーバルやハイラル王からも敬語で接される。
ストーリーにも連れて行くことはできるが、隠しキャラクターのためストーリー中のイベントには出て来ない。
ハイラルチャレンジでは試練の祠を攻略することで「我が同胞に力を与える」という形で導師たちから力を授かり、コンボやハートが増えていく仕組みとなっている。まさかのブレワイリンクの立場である。
性能
武器は腕輪。ガーディアン系の武器で攻撃したり、腕輪の力で古代の武器を召喚する。必殺技は、巨大化してからの眼からビーム。
強攻撃の後にしばらく待つと「印」が補充される。キャラクターアクションでこの「印」を消費することで巨大化して攻撃ができる。なお、設置された古代の武器を巨大化して叩くと様々な効果が発生する。例えば強5の試練の祠は、叩くたびに「印」が1つずつ増えていき、衝撃波を発して広範囲にダメージを与える。更にラスボス撃破後にできるチャレンジをクリアすると、ユニーク攻撃の解放が可能。回避するたびに爆発する分身を形成する。回避を交えて戦うボス戦などで有効。
更にDLC第2弾では、印が満タンの状態で「ZR長押し」すると巨大化してレーザー攻撃を行う。ダメージはそれほどでもないがウィークポイントを削るのには適している。
際立った弱点がなくどのような戦い方をしても一定以上の活躍ができる。
特にウィークポイントを削る能力は高く、ベリーハードのヒノックスが相手でもビタロック→強4(ハンマーを召喚して周囲を攻撃)からの強1連打で削り切れてしまう。
雑魚はキャラクターアクションの巨大化で対応し、強6を使えばすぐに「印」がマックスになるので補充も簡単。この強6もウィークポイント削りに秀でており、ビタロック→強6→特殊アクションで一気に削ることができる。
その他
カカリコ村のシーカー族やイーガ団の源流とも言える存在のため、戦い方がイーガ団とよく似ている(正確にはイーガ団が似ている)。厄災封印を終えた途端にハイラル王家から掌を返されたものの、「ハイラルのために」という思いは持っており、だからこそイーガ団のようにはならなかったのだろう。厄災の黙示録においてもゼルダやハイラル王のことはまったく怨んでいない。
真面目なキャラクターなのだが、バトルチャレンジ「ミスヴァーイ決定戦」という女性限定バトルに参加が可能だったり(性別の概念がない?)、その戦闘で女装したリンクと遭遇すると「何が起こった…?」と動揺したりするなどネタ要素も忘れない。また強攻撃では台座に宝珠をスタリッシュに突っ込んで祠を出現させるという攻撃方法も見せる(しかもあの効果音まで鳴る)。
厄災の黙示録ではマスターバイク零式は進呈せず、2021年6月18日に配信されたDLCにてプルア、ロベリーの依頼を進めることで入手できる。しかもゼルダ専用の武器となる。
- ブレスオブザワイルドの攻略動画などでは、その強さから「お前がガノンと戦え」とコメントされることもある。厄災の黙示録なら本当にガノンと戦うことができる。しかも同胞たちから力を授かるため設定上はかなり強い。
- 実はイーガ団と同様、ツルギバナナでおびき寄せることができる。その間に連続攻撃を叩きこめる他、ハイラル図鑑に登録するチャンスにもなる。
- 名前の由来は任天堂のゲームクリエイター「小泉歓晃(コイズミヨシアキ)」。