リーバル
りーばる
「愚の骨頂だよね。おや、怒ったのかい?」
CV:山口登
100年前に厄災ガノンに対抗するべく集められたリト族の英傑。一人称は「僕」。
神獣ヴァ・メドーの使役を任されるが、厄災ガノンが復活した際に風のカースガノンに殺害され、魂を囚われてしまう。
容姿
紺色の体毛に鮮やかな黄色い嘴が目立つ。目の周りや下に赤い模様があるのが特徴。頭の後ろの毛を数束の三つ編みにしている。
英傑共通の装飾の一つとして、首にヴァ・メドーのマークが刺繍された青いスカーフを巻いている。
性格
キザっぽい性格をしており、やや高圧的な態度をとることもしばしば。
自信家な所もあり「自分の実力があれば厄災ガノンとも戦えるはず」という自負がある。
そのため退魔の剣に選ばれたリンクが英傑のリーダーとなり、自分はその補佐役という立場を与えられたことには不満を抱いている。
リーバルの過去を人伝に聞いた同族のカッシーワからも「素直ではない性格」と言われている。
その事もあり、リトの村で思い出される100年前の記憶ではやたらとリンクに挑発的な態度で接していた。
ヴァ・メドーに乗り込んだ際の案内でも、他の英傑達が素直に応援してくれるのに対して彼は「上手くたどり着けるかな?」などとやや捻くれた言い方をしてくる。
しかし、かつて自分が敗れた風のカースガノンを討伐して神獣を無事解放してみせたリンクを前に、口ではかつてのような軽口を叩きながらも「ご褒美」と称して自身の力を授けた。なお、風のカースガノンに倒された理由について「ちょっと油断しちゃってね」と発言しているが、能力や戦法の相性などから、決して慢心だけが原因ではないことが窺える。
終ぞ本人の前では口にしなかったものの、定位置に付いて厄災ガノンを捉えたメドーの傍らで密かに彼の事を認めた。
「そろそろ認めるしかないみたいだな……」
「あいつは飛べもしない癖に、この神獣にやって来て……僕には出来なかった事をやり遂げた……」
「リンク……君こそ、僕等の要だ」
実力
飛行能力に長けたリト族の中でも頭一つ抜けた実力を有しており、加えて上昇気流を発生させその場から垂直に高く飛びあがる「リーバルの猛り」という特技が使える。
また弓の扱いに長けており、他のリト族には扱いが難しいとされる「オオワシの弓」を携えている。その腕前は、一瞬にして四つの的を射抜くほど。
追加コンテンツの『英傑たちの詩』では、彼は相当な努力家であり「リーバルの猛り」も垂直に上昇できないリト族の欠点を克服するために苦労を経て手に入れた技であったことが判明する。
また、いわゆる「天才肌」のリンクのことは「無口でイケ好かない」と気に食わなかったものの、純真で努力家のゼルダのことは気に入っており、自分が補佐役という気に食わない役でも引き受けたのは他ならぬ彼女の頼みだからであった。
なお、日記では泉での修行の際メドーを操ってラネール山にゼルダを迎えに行く予定であったことについて言及されており、「ひとっ飛び」という言葉から日頃からメドーに乗って飛行訓練をし、速度や操縦の感覚などを把握していたとも受け取れる。
武器
オオワシの弓(攻撃:28×3)
リーバルが愛用していた大型の弓。空中での取り回しがかなり悪いらしく現在のリト族は誰も使えないが、リーバルはずば抜けた技術でもって空中でも使いこなすことができた。
ヴァ・メドー攻略後にリト族長から渡される。
連弓の中でも威力が高く、射程が長い。多少エイムが甘くとも当たるため、狙撃や流鏑馬に重宝する。特殊効果がつかないことを差し引いても強武器であり、おそらく英傑武器の中で最も壊され修復されている武器であろう。
体力が高い大型の魔物を相手するときにはうってつけ。
白髪ライネル以上が所持する『獣神の弓』の方が攻撃力(と入手性)・特殊効果が付く点では勝るものの、耐久・射程・引き絞りの早さはオオワシの弓が上。
木製であるため可燃性であることに注意。
破損・紛失した場合、ダイヤモンド・薪の束5つ・ツバメの弓を村の職人に持ち寄れば作り直してもらえる。ツバメの弓と薪の束はすぐ手に入るがダイヤモンドは貴重なので、愛用するつもりなら集めておこう。
また、英傑全員が身に纏っている青い布が弓に巻かれている。もちろん英傑になる前のムービーでは確認できない。武器にもこの布を巻いているのはリーバルのみである。
続編のティアーズオブザキングダムでも続投。他の英傑武器が明暗分かれる中で安定した性能を維持している。
成長したチューリもこの弓を装備しており、戦闘では的確なヘッドショットを決めてくれる。
天翔ける英傑の弓
100年前のifストーリーとなる厄災の黙示録にて、ハイラル王家の依頼で特別に創り上げられたリーバル専用の弓。
リト族の戦士リーバルに相応しい一品。
『リーバルの猛り』
神獣解放後にリーバルから授けられる力。本人は「リーバルトルネード」と呼んでいる。
100年前の記憶でも見せてくれた、その場で上昇気流を発生させ飛び上がる能力。
ジャンプボタンを長押しする事で発動し、リンクがその場にしゃがみこんだ後エフェクト発生後にボタンを離すことで、発生した上昇気流に乗って真上に飛び上がることが出来る。
たき火などを使う通常の上昇気流の二倍以上飛び上がれる。
1回のリキャストにつき3回使用することが可能で、また発動後は発動地点にしばらく気流が残り続けるためその間は高度の維持や再利用が可能。
移動特化の能力であり、例えば高所から目的地に向かう場合に飛び上がってからパラセールで滑空することで距離を稼いだり、崖などの垂直な壁に対して高度を稼いでから張り付いて登り始めることで、がんばりゲージを節約したりすることができる。
戦闘では多数の敵に囲まれた際の緊急退避や、空中での弓のスロー効果で連続で敵をヘッドショットするなどの使い方が可能。
障害物や壁を強引に飛び越すなど、一部のマップギミックを無視してしまうことが出来る場合もある。
特にリンクが壁に掴まることのできない神獣内部でも発動できるため、本来なら神獣操作やギミック攻略を経てようやく辿り着けるはずの制御端末にいきなり行けてしまったりもする。
良くも悪くも、今作の「攻略の解法は一つではない」という自由度の高さに拍車をかけている。
メドー解放シナリオが行なわれるへブラ地方は道中が長い上に敵もそれなりに強いので、装備の整っていない序盤から向かうのはやや厳しいところがある。
だがこの能力を手に入れると一気に行動範囲が広がるため、特に周回プレイでは最初にリーバルの猛りを取りに行くプレイヤーが多い。
また、一切情報のない初見プレイの段階においても、始まりの台地から彼方に見えるメドーの神秘性に惹かれ、真っ先にリトの村に直行し、慣れないプレイに苦戦しながら加護を手にしたプレイヤーも少なくない。
それを見越してか、村に到着さえすればトントン拍子で神獣に突入できるようになっており、神獣内部も難易度が優しめに設定されている。
リロード時間は半日の更に半分の6分(ゲーム時間で6時間)と、他の加護より短め。
DLC第二弾の“英傑たちの詩”で追加される試練をクリアして“リーバルの猛り+”に強化するとリロード時間が約2分に短縮される。ハイラル城内ではさらに短くなるため、約40秒という驚異的なリロード速度となる。
ちなみに発動前の予備動作に入るだけでも気流自体は発生するため、一部の物を浮かせることができる。
ポカポカ草の実を空中で焼いて作る「ポカポカトルネード」など、別の上昇気流技の呼称として使われることも。
プレイアブルキャラクターとして登場。2章で戦うことになる。
武器は弓。キャラクターアクションで空中モードに変わり攻撃モーションも全く別物に変わる。ただし、空中モードではガードができないといった制約もある。必殺技では「英傑たちの詩」でも披露した、リーバルの猛りからのバクダン矢の乱れ撃ちを披露する。
リトの村は謎のガーディアン率いる魔物の群れにたびたび襲撃されており、似たガーディアンを連れていたリンクを敵とみなし襲い掛かって来る。リンクと一騎討ちを繰り広げ、バクダン矢を使った空中戦で優位に立つが、リンクもまた尋常ではない反応速度で反撃を試みる。そこへゼルダが現れ、リーバルも話を聞く気になったので引き分けとなった。
厄災ガノン復活後はヴァ・メドー内で風のカースガノンに追い詰められる
しかし未来からリト族の戦士テバに救われ、二人で再度戦うも形勢を押し返すことはできず、逆転を賭けたバクダン矢の必殺技も容易く破られてしまう。
直後、合流したリンクと共に撃退に成功する。さすがに極まりが悪かったのか「いないよりマシだったんじゃない?」とかなり捻くれた台詞を述べている(テバには「英傑様にこんな一面があったとは……」と驚かれている)。
その後ヴァ・メドーを駆って風のカースガノンを撃破した。
最終決戦ではアストルによってハイラル城に出現したカースガノンたちと戦うこととなり、リーバルは仲間たちと共に風のカースガノンに挑む。
終盤のバトルチャレンジでは英傑VS子孫の一騎討ちという対決が実現。プレイヤーはテバを操作してリーバルと戦うこととなる。
最初は「必死で掛かってくれば僕に本気を出させられるかもしれない」という旨を語るが、敗れた際にはどこか嬉しそうに「テバ、君の勝ちだ」と勝利を讃えた。
本作のリト族の名前は「テバ=手羽]」、「カッシーワ=かしわ(関西や中国地方、九州などでの鶏肉の呼び方)」のように、鶏肉の部位名や鶏料理が由来となっているのだが、リーバルはおそらく「(リンクの)ライバル」からきており、鶏肉とは関係ない。
強いて言えば「レバー」が近いが、こちらは既に「バレー」という名のリト族の男性が存在している。
英語名はRevali。"Revali's Gale's now ready!"
彼の加護のみ自己申告で横文字のルビが振られている。
- ミファーの祈り→ミファーのいのり
- ダルケルの護り→ダルケルのまもり
- ウルボザの怒り→ウルボザのいかり
- リーバルの猛り→リーバルトルネード
他の候補としては「リーバルタイフーン」があったことが追加コンテンツで触れられている。
ちなみに、英傑の中で(リンクを除く)彼のみ100年後の時点で家族や子孫が登場しない。
そもそも一般リト住民や妻子持ちのテバたちよりも一回り背丈が低く、リト族の子供と同様に頬が朱色であることから、実年齢はリンクと同世代あるいはそれより年下であり、子供はいない可能性が高い。
ウルボザの日記に「若い」と記述されている、『厄災の黙示録』にて大妖精から「坊や」と呼ばれたり一般リト兵士から呼び捨てにされていることからも窺える。
後にティアーズオブザキングダムでは他の英傑の縁者達が軒並み賢者として覚醒する(つまり英傑達もまた賢者の子孫である)中で、リト族のみ唯一英傑と血縁関係が不明なチューリが賢者になっている。
このことからリーバルは唯一賢者の血筋と関係なく、努力のみで英傑となった最強の一般人なのではないか?とプレイヤーからは噂されている。
追加コンテンツの日記では、村のはずれにある弓の訓練場はもともと村の弓術大会で優勝した彼へのご褒美として建てられたものであったことが語られている。
『厄災の黙示録』ではテバに対し「あの訓練場はまだあるの?」と問いかけており、思い入れがあったということがわかる。
「ウツシエの記憶」における、リンクの騎士任命式のムービーでは「彼(リンク)に対する態度に関しては姫(ゼルダ)と気が合いそうだよ」と発言しており、これは単にゼルダがリンクに対し距離を取っていたことに同調したとも、(そのあとのウルボザの発言と合わせて)ゼルダ同様リンクに密かにコンプレックスや想いが伝わらない不満を抱いていたとも取れる。
「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」ではスピリッツで登場。ボティはファルコ。
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