「私は…貴方を護りたいから」
CV:一色まゆ
概要
治癒能力と槍術を得意とする。
100年前の大厄災の時に神獣内部に閉じ込められ、神獣に侵入してきた厄災ガノンの手先である水のカースガノンと戦って敗れ、命を落とした。以降100年もの間、魂はガノンに乗っ取られたヴァ・ルッタの中に囚われている。
ifストーリーである『厄災の黙示録』では敗因の補完とも取れる場面が描かれ、水のカースガノンに戦場となるメイン端末の部屋全体を凍結させられていた。
武器のリーチで上回られた上にゾーラ族の得意とする水中移動を封じられてはなす術も無かったと思われる。
リンクとは幼馴染の間柄で、彼に対して淡い思いを抱いていたようで、将来の婿となる者に渡すとされるゾーラの鎧をリンクのために密かに作っていた。
しかしハイリア人を快く思わないゾーラ族も少なくなかった為、その事を知っていたのは家族だけだった。特にミファーの世話係だったムズリはハイリア人嫌いであった。
魂を解放されてからはリンクに自らの癒しの力を授けるとともに、神獣を動かしリンクに協力する。
リンクの役に立てる事を嬉しく思いながらも、死んでしまった彼女はもうリンクと共に過ごす事も、大好きな家族に会う事もできない。
その未練を口に出しながらも、彼女は他の英傑たちと共に最後の使命を全うするのであった。
追加コンテンツ『英傑たちの詩』では彼女の詳しい背景が明かされており、リンクとは彼が4歳の頃に出会った事が判明。再び出会った時は身長も追い抜かれてしまっており、リンクがライネルから自分を守ってくれたのを機に、明確な恋心を抱いたという。それは大昔にハイリア人の剣士に恋をしたゾーラの姫に通じるものがあると本人も父親も認識しており、父親も娘の恋を温かく見守ることにしていた。しかしそれとは別にルッタに乗ることに関しては父王も含め最後まで周囲から反対されており、ハイラルの危機はゾーラにとっても無関係ではないと彼女が懸命に説得したことで父王がついに折れ、「無事に帰ってくるように」という約束で認められた。しかしその約束も、彼女の恋心も、厄災によって叶うことはなかった。
武器
- 光鱗の槍
ミファーが愛用していた銀色に輝く三つ叉槍。
英傑武器の中では槍ということを差し引いても攻撃力は控えめだが耐久値に優れ(他の3人の武器が一律60に対し、光鱗の槍のみ70)、総合的なダメージでは見劣りしない。
彼女の形見のような物として見るプレイヤーも少なくはなく、「壊れて作り直したら形見でなくなってしまう」という考えから最後まで使わずに持ち続ける、或いはマイホームに飾っておくプレイヤーもいる。
※全ての英傑武器に言えることだが、「大厄災の当時に英傑が実際に使っていた一点もの」という考えはあくまで一部プレイヤーの解釈を下敷きにした共通認識に過ぎず、ゲーム内では曖昧な表現しかされていない。そもそも耐久限界まで使えば武器は壊れる世界観であり、マスターソードのような例外とは違い、武器として最高峰の性能かつ希少な材料こそ要求されるが、職人の手で何度でも作り直せる量産品には変わりないのである。
続編の『ティアーズオブザキングダム』ではシドが携えている。
ゾーラの里の異変クリア後には鍛冶屋にて作成可能なのだが、武器が軒並み朽ちている今作に置いて、折からの高耐久だけでなく、
- 槍でありながら非常に高い攻撃力(威力22。例として王家の両手剣は攻撃力14で、朽ちていないものでも34である)
- 水に濡れるだけで攻撃力2倍(降雨、チュチュゼリーの水を浴びる、シドのスキルなどで簡単に達成可能)
- スクラビルドした最大の攻撃力は七宝のナイフも超える154ダメージ
- 再作成にはダイヤモンドが必要だが、とある方法を用いれば岩オクタの修繕により何度でも使い回せる
といった利点により、七宝のナイフや朽ちていない近衛の両手剣と並び最強武器の一角として名が挙げられるようになった。
また、他の英傑武器同様、遥かな昔のハイラル建国時代から当時の賢者によって使われていたことが明らかになっている。
- 祭事の槍
ミファー本人の武器ではないが、関連する為こちらに記載する。
文字通り祭事用に製作された、光鱗の槍の模造品(レプリカ)。
ブレワイではゾーラの里のある場所で手に入り、光鱗の槍を使うとあるミニチャレンジはこの祭事の槍でも代用可能。
模造品だけあって外見は光鱗の槍とほぼ同じだが、武器としての性能は攻撃力、耐久値共に6割ほどで銀鱗の槍と同程度である(銀鱗と比べて攻撃力が2高いが、追加効果が付与されないため上限値で劣る)。
光鱗の槍と同様、壊れたり無くしても工房で作り直してもらえる(こちらは要求される素材も性能相応に安価な物となる)。
※四英傑にまつわる武器で、ゾーラ以外の種族には祭事の槍のポジションに当たる武器が存在しない為、前述のプレイヤーの心情や、英傑武器の耐久を減らしたり、最悪紛失する恐れのあるミニチャレンジに要求されるというゲーム的な都合を鑑みた救済措置として用意された可能性もある。
『厄災の黙示録』でもシド用の武器種として登場し、エキスパンション・パスで追加される専用武器を除けば最もランクが高い。
『ティアーズオブザキングダム』では光鱗の槍がシドに継承されたこともあってか、祭事の槍そのものが登場しなくなった。
- 優しき英傑の槍
100年前のifストーリーとなる『厄災の黙示録』のエキスパンション・パスにて追加される、ミファー専用の槍。
ハイラル王家の特注品で、槍というよりは魔法のステッキのような形状をしている。
ミファーの祈り
魂を解放されたミファーがリンクに授けた加護。
体力がゼロになった時に全回復+追加体力を授けるもの。
ただし一度発動すると再チャージに24分(=ゲーム内時間で24時間)を要する。
DLC第二弾の『英傑たちの詩』で追加される試練をクリアして「ミファーの祈り+」に強化するとチャージ時間が約8分に短縮される。ハイラル城内ではさらに短くなるため、2分40秒まで縮められる。
強敵の攻撃や高所からの落下等の事故によりゲームオーバーになりやすい本作において、死亡を一度なかったことにできる上、実質的に最大体力を2倍以上にできるこの能力はかなり心強い。
特にアクションゲームが苦手な人や初心者は、この能力の取得でゲームオーバーのストレスを大きく軽減できる。
ガードや回避に慣れた上級者の場合、移動や戦闘に有用な他の英雄の加護が重視されがちだが、それでも発動させて全く損は無い性能である。
なお、イーガ団のアジトへ潜入した際の幹部の攻撃は即死のため、発動しない。
ミファー像
ブレワイではゾーラの里の中央、ティアキンでは雷獣山に出来たミファー公園の南側にあるミファーを象った像。
光鱗の槍を持ったミファーの姿になっており、アクセサリー含め非常に細かく再現されている。
……のだが、何故かミファーは着用していなかったパンツがミファー像には存在し、厄災の格好の的となってしまった
厄災の黙示録
プレイアブルキャラクターとして登場。ストーリーでは第2章から登場。
ゾーラの里に魔物が襲撃したことでリンクたちと協力して撃退することになる。その最中シドの居場所がわからなくなり、ライネルに襲われそうになったシドを救出する。始めはミファーが厄災ガノンの討伐に参加することに不安がっていたドレファン王だが、ミファーがヴァ・ルッタを見事に操った姿を見たことでミファーを送り出す。
厄災ガノン復活後は神獣内で水のカースガノンに苦戦するも、未来から来た青年となったシドと救援に駆け付けたプレイヤーに救われる。自分よりも小さかったシドの姿に驚きつつも共に厄災ガノン討伐に参加する。
武器は槍。ダッシュモーションやスマッシュ攻撃などにゼルダ無双のルト姫をオマージュした要素が多くみられる。強攻撃で治癒の力が宿った噴水を発生させ味方の傷を癒すことができる。また必殺技を使用すると周辺にいる仲間のハートと自身のハートを回復することができる。
キャラクターアクションは回復の噴水がない場合は少し離れた所に噴水を発生させ、噴水がある状態でアクションをすると噴水までワープして空中へ飛び上がる。ワープは強攻撃で発生する大きな水柱にも可能ため、強攻撃の大きな水柱で敵を空中に吹き飛ばし、すかさずキャラクターアクションで水柱にワープして飛び上がり追撃をすると更にコンボを繋げる事ができる。最大で5回連続で行うことができ、5回目では間欠泉を出現させて滝登りし、ハートを半分回復できる。また、DLC第2弾で追加されたアクションでは、空中から間欠泉を下るように降下攻撃することが出来るようになった。
ティアーズオブザキングダム
成仏したため本人の登場はないが、言及や像として登場。
ゾーラの里に元あった像がシドとリンクの像に置き換えられており、彼女の像は雷獣山に作られたミファー公園に移動されている。ミファー像の足元の水にゾーラの鎧を修復するのに必要なムカシアロワナがいるという粋な要素もある。
また、ストーリーではゾーラの里が毒性ヘドロに襲われていた時、シドはかつて彼女を失った経験から、婚約者ヨナの「ここは自分に任せてリンクと一緒に里を救ってほしい」という頼みに当初は難色を示していたが……。
余談
名前の由来は音階からと思われる。国王ドレファンと弟シドを繋げて、「ドレ、ミファー、(ゾーラすなわちソラ)、シド」となる。
過去の作品やコミックス版も含めて様々な「リンクの幼馴染」が登場しているが、王族の幼馴染はふしぎのぼうしのゼルダ姫とミファーくらいだったりする。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではスピリッツで登場。