概要
ある日、デデデ大王から宣戦布告を受けたカービィは、舞台「グルメット」で大食いレースを行うことになる。
内容としては、普通のレースに加え、道中で食べ物やマキシムトマトをひたすら食べてポイントを稼ぐ。先着でゴールすると大量のポイントが与えられるため、正確さとスピードの両方が重要になる。全3ステージあり、それらのポイントの合計で勝敗が決まる。また、純粋にゴールまでのタイムを競うタイムアタックモードもある。
どちらかといえばミニゲーム的な要素が強く、ある程度操作に慣れたプレイヤーならば数回もプレイすればデデデ大王に3タテを食らわせられる程度の難易度。
だが「コース上の全ての食べ物を食べてゴール」とか、逆に「1つも食べ物を食べずにゴール」などの縛りプレイやタイムアタックモードにハマると、途端に緻密な戦略と試行錯誤を求められる奥深いゲームと化すため侮れない。
リメイクの『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』では二人プレイに対応しており、1Pがピンクのカービィ、2Pが黄色のカービィを操作しデデデ大王と三つ巴で戦うことができる。また、タイムアタックでは過去の記録役にゴーストカービィが登場するようになった。
第1・3ステージのBGMはグルメレースのテーマ曲として人気があり、アニメなどで様々なアレンジがされている。『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』で若干のアレンジが施され、プププランドステージのBGMとして使用される。
その後、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』でまさかのオーケストラアレンジ。夢の泉ステージの曲として一気に壮大な音楽となる。オーケストラアレンジは、『星のカービィ 夢の泉デラックス』のデデデ戦でも使われた。
そして『タッチ!カービィ』でもアレンジが施され、ペイントパニックのBGMに採用されるなど、星のカービィシリーズを代表する音楽の一つとなった。また、第2ステージの曲も隠れた名曲として人気がある。
関連動画
プレイ動画
SFC版
DS版
オープニング曲は後にアニメ版34話「究極鉄人・コックオオサカ」にてアレンジ、後半に新規フレーズが追加された。このバージョンは『ウルトラスーパーデラックス』のNGシーン集のムービーや『星のカービィWii』のサブゲーム「ガンガンバスターズ」のアイアンカワサキ戦(編曲者:安藤浩和)でアレンジされている。
BGM
『スーパーデラックス』の原曲。
第1・3ステージ
正式曲名:「激突!グルメレース」
作曲者:石川淳
多くの人が「グルメレース」と思い浮かべればまず思い浮かべるであろう曲。後半には「ピーナツ平野」や「VS.マルク」と共通するフレーズがある。
元々は運動会をモチーフにオーダーされた。当初石川氏は「クシコス・ポスト」を想像していたのだが、カービィらしくないということで悩んでいたんだとか。
最終的にスカのリズムにすることを閃き、半笑いになりながら完成させたとのこと。
第2ステージ(もろこしホール)
後半にはいつものグルメレースのアレンジが入る。
各作品でのアレンジ
シリーズを代表する楽曲であるため、後発作品でのアレンジは非常に多い。
正式曲名:「プププランドステージ」
編曲者:安藤浩和
トランペットを用いたアレンジが行われている。
正式曲名:「夢の泉」
壮大なオーケストラ風のアレンジとなっており、元が大食いレースの曲だとは思えない。
正式曲名:「けんけんレース」
編曲者:石川淳
同名のサブゲームの曲。
全体的にテンポアップしたアレンジ。
編曲者:石川淳
デデデ戦で流れる。
上記の「夢の泉」を意識したようなオーケストラ風アレンジ(そちらの後半部分が省略されている)。
正式曲名:「ペイントパニック」
編曲者:石川淳
同名のサブゲームの曲。
本作の他の楽曲と同様、機械音が入り混じったアレンジとなっている。
正式曲名:「星空のいたずらパニック」
編曲者:安藤浩和
イラストギャラリーの同名のイラストで流れる。
『星のカービィ2』のタイトル画面BGMとの複合アレンジ。
若干テンポが遅めになっており、ブラスバンド風のアレンジがなされている。
『ウルトラスーパーデラックス』の流用を除けば初となった「もろこしホール」のアレンジ。
全体的にテクノな音色とホルンが使われており、各フレーズが延長されている。
派生作品
漫画『星のカービィ デデデでプププなものがたり』の第1巻2話でカービィとデデデがかけっこで勝負をするというものがある。
キッズ向けアーケードゲームとして『星のカービィ ぱくぱくグルメレース』が2022年10月24日から稼働している。
ニコニコのMAD動画などネット社会で生まれた知名度の影響が遂にここまで来たかと思わされないでもない一作である。
関連タグ
星のカービィ スーパーデラックス ウルトラスーパーデラックス