まんまる、まるごとカービィだ。
概要
『4』ではなくあくまでも『64』。「4~63をすっ飛ばしていきなり64かい」と突っ込んではいけない(これはNINTENDO64で初期に発売された作品全般に言える事だが)。
2008年4月15日には、WiiのVC(バーチャルコンソール)が配信され、2015年8月19日には、WiiUのVCでも配信された。現在もVCで入手可能。
2022年5月20日にNintendoSwitchの“NINTENDO64 Nintendo Switch Online”で配信タイトルとして追加された。
ただし、「Nintendo Switch Online+追加パック」に加入しないと遊ぶ事が出来ないので注意。
このゲームの特徴は二つのコピー能力をミックスしてコピーする技『コピー能力ミックス』。
基本となる7つのコピー能力(バーニング、ストーン、アイス、ニードル、ボム、スパーク、カッター)の組み合わせによって新たな能力が生まれる。
(例えばバーニング×カッターで炎を纏った大剣、ストーン×ニードルでドリル、アイス×スパークで冷蔵庫等)
同じ能力同士を組み合わせてもよい。ただし1種類目と2種類目を入れ替えても一緒。
特定のコピー能力を使用しないと入手出来ないクリスタルもある。
また、ゲーム中では説明されていないが、コピー能力以外にも吸い込んだ敵をリフトアップや投げたりする事で特殊なアクションになるものが存在する。
操作に3Dスティックではなく十字ボタンを起用したのは、小さい子でも操作しやすくする為とか。
本作のカービィはホバリングに制限時間が付くなど従来と仕様が異なり、後半ステージでは苦戦しやすい。
デモ画面で垣間見える彼のリアクションは現在と比べるとおっちょこちょいな一面が多く、これまで『ピンクの悪魔』と恐れられた姿は本作では鳴りを潜めている。
ミニゲームの『けんけんレース』、『とるとるバトル』、『おちおちファイト』ではカービィだけでなく、ワドルディ、アドレーヌ、デデデ大王が使用可能。
ストーリー
広い宇宙のどこかにある、妖精たちの住む星「リップルスター」。
そんな平和な空に突然大きな黒い雲が現れ、星全体を覆い尽くそうとしています。
不気味な黒い雲の狙いは、妖精達の大切な宝物である「クリスタル」でした。
そこで妖精リボンは、クリスタルを持って宇宙へ脱出します。
しかし、黒い雲から生まれた3体の追っ手が逃げるリボンに何度も体当たりをしてきたのです。
やがて、その衝撃でクリスタルは砕け散り、いくつかの星に流れ星となって降り注いでいきました。
一方、「ポップスター」ではカービィが星空を眺めていると、空から妖精リボンが落ちてきました。
困っているリボンから話を聞いたカービィは、一緒にクリスタル集めの旅に出るのでした……。
ステージ
ポップスター以外のステージに関しては各項目を参照。
レベル1・ポップスター
カービィ達の故郷の星。ゲームはここからスタートする。ステージ数は3。
ボスはシリーズお馴染みの大木ウィスピーウッズとウイスピーJr.。
- 1-1
ひたすら平坦なコース。2つ目のクリスタルはある色のコピー能力を使おう。
ルームガーダーはデカエヌゼット、体力は低い。
またラストにはダーク・リムルに憑依したワドルディが立ちはだかる。
- 1-2
秋のように落ち葉が舞う森のステージ。BGMはこのステージ限定。
ルームガーダーはデカバウンシー。
ラストにはダーク・リムラに憑依されたアドレーヌが立ちはだかる。
前作のような戦い方だが、描いた絵はいずれも体力は低い。
- 1-3
デデデ城を探索するステージ。
BGMは外部が1-1と同じ、内部は『星のカービィ3』の仲間が待機しているアレンジ版。
ルームガーダーは居ない。
前作のように2段階あるが、序盤である為に3に比べて体力が低い。
レベル2・ホロビタスター
何らかの原因で滅びてしまった星。ステージは砂漠がメインだが、草原や廃墟と化した文明の遺跡らしきものが点在する。ステージ数は4つ。
ボスは三位一体の遺跡の防衛機構ピクス。
赤緑青の3色がある。唯一第1形態ではダメージを与えられない。
レベル3・ウルルンスター
水に覆われた常夏の星。水中ステージが多いのが特徴。ステージ数は4つ。
ボスは『星のカービィ3』にも登場した巨大なシャチのアクロ。
レベル4・コレカラスター
原始時代のような星。ステージ数は4つ。
鬱蒼と生い茂るジャングル、高山、火山などがひしめている。
ボスは意思を持つマグマのヨガン。
レベル5・ブルブルスター
あまりの寒さに住民は他の星へ移住してしまった。
星の地表をよく見てみると……。
ボスは巨大戦闘兵器のHR-H、HR-E。HR-E戦には制限時間が存在しており、制限時間を超えると即ミス。
レベル6・リップルスター
リボンの故郷の星。半分以上黒い雲に覆われている。ステージ数は3つ。
ボスはあらゆるコピー能力を操るダークマター族のミラクルマター。
レベル7・ファイナルスター
全てのクリスタルの欠片を集め、ミラクルマターを倒す事で行ける星。道中に出てくるザコ敵はエヌゼットのみ。ワドルディ、アドレーヌ、デデデ大王がサポートをする。真のラスボスはすべての黒幕たる0²。
7-1となっているがこの星を選ぶとステージ選択画面がなくスタートする。
ミニゲーム
上記の通りプレイアブルキャラはカービィ・ワドルディ・アドレーヌ・デデデ大王。(同じキャラを複数人選んだ場合はキャラクターが2Pは黄色(ワドルディとデデデ大王は紫)、3Pは緑(デデデ大王はオレンジ)、4Pは青をモチーフにした色に変化する。)
難易度は全4段階で、最初は「よわい」のみ選択可能。1つ下の難易度を1位でクリアすると「ふつう」→「つよい」→「めちゃつよ」の順番に追加されていく。
(4人対戦の場合はレベル1(よわい)、レベル2(ふつう)、レベル3(つよい)、レベル4(めちゃつよ)になる。)本作の難易度はCPUの強さだけでなく地形も変化する仕様となっている(「めちゃつよ」のみ背景が大きく変化する)。
リザルト画面では操作キャラが順位の数字を持っている演出が特徴。勝利数が星の数で示され(大きな星は5勝)、20勝するとリセットされる。
- けんけんレース
コースを飛び跳ねながら進むゲーム。
Aボタンで2マス、Bボタンで1マス進める。障害物に当たると直前にいた場所に戻されたり転んでしばらく操作不能になったりする(種類に応じて異なる)ため、コースに応じて適切にボタンを選ぶ必要がある。一番早くゴールした人の勝ち。
「めちゃつよ」では川の上を渡っていく。
BGMは『スーパーデラックス』の「激突!グルメレース」のアレンジ。
- とるとるバトル
木から落ちてくる果物を籠で集めるゲーム。
他のキャラと隣り合っている時にAボタンを押すとその人と立ち位置を入れ替えられる。果物は一律1ptで、合計得点が一番高い人の勝ち。制限時間は1分40秒(BGMがちょうど2ループする)で、残り16秒(BGMが2周目のサビに入った段階)になると果物が大量に落ちてくるボーナスタイムに突入する。
「ふつう」以上で落ちてくる爆弾はキャッチすると得点がリセットされてしまうため注意。「めちゃつよ」では虹から落ちてくる宝石を集める。
敷き詰められたブロックを崩してお互いに落とし合うゲーム。
Aボタンを押すとキャラが衝撃波のようなものを放ち、自分の前方が手前から崩れていく。HPは5で、誰か1人が脱落するごとにフィールドの外周が落下して狭くなる(8×8→6×6→4×4)。最後まで生き残った人の勝ち。
背景はプププランド上空だが、「めちゃつよ」ではポップスターが見える宇宙に変化する。
後に『星のカービィWiiデラックス』の「わいわいマホロアランド」にも再録された。難易度やリザルト画面の仕様はそのままだが、「めちゃつよ」クリア後は新たに「ハイスピードモード」が追加される。
コピー能力
今作のコピー能力はバーニング、ストーン、アイス、ニードル、スパーク、ボム、カッターの7種類であり、前作に登場したクリーンとパラソルは登場しない。
ファイル選択画面のオプションにあるコンフィグで漢字表記を選択した場合は赤文字で火、茶色文字で石、青文字で氷、オレンジ文字で針、黄色文字で電、黒文字で爆、緑文字で切と表示される。コピー能力が無い場合は薄い灰色で無と表示される。
それぞれ単独でクリスタルを取るために必要な場所がある。(基本的にはそのコピー能力で壊せる色のブロックが設置されているが、バーニングとアイスは特殊なブロックを壊すことでクリスタルが手に入る。)
基本
バーニング
炎を纏って前進する。今作ではバーニング発動中のカービィの部分が虹色に光っている。
ストーン
全身が石になる。今作ではストーンのまま歩く事が出来る。変身中は無敵である。
アイス
カービィが回転しながら氷の息を吐く。
ニードル
全身に針を出現させる。地上でニードルを発動させて刺さった敵キャラは止まる。
ボム
爆弾を投げて攻撃する。今作のみ帽子を着用していない。
カッター
カービィの身体の一部をカッターで攻撃する。前作のリックカッターとほぼ同じ。
ミックスコピー能力
コピー能力同士を混ぜることでできる本作のオリジナル要素。同じ種類のコピー能力同士を混ぜても構わない。
()の横の数字はクリスタルゲットに必要なステージ。
バーニング・バーニング
激しい炎を纏って前進する。単体より隙が激しいため注意が必要。
バーニング・ストーン(3-2)
火山になって攻撃する。なお、ストーン系のコピー能力で唯一下に攻撃判定が無いため、あるステージのストーンが必要なコピー能力のブロックは壊せない。
バーニング・アイス
氷を炎で溶かすというなんだかよく分からないミックスコピー能力。最弱のミックスコピー能力であり、アイス系統のコピー能力で敵を凍らせないコピー能力の1つ。
バーニング・ニードル(6-3)
カービィが弓になって炎の矢を放つ。角度によって矢の飛ぶ距離が違う。発射前はわずかながらジャンプもできる。
バーニング・スパーク
カービィが頭をタオルで擦って静電気を起こし、燃えた頭で突進する。
バーニング・ボム
カービィが花火になって攻撃する。3回攻撃すると、着地するまで発動することができない。
バーニング・カッター
炎を纏った剣を持って攻撃する。ミックスコピー能力の中で人気が高いコピー能力であり、ソードのコピー能力の代役となっている。
余談
本作で初登場したキャラクター達(敵キャラ含む)は、コロコロカービィで再登場したジバサミを除き、実に18年ほどシリーズに登場しなかった。
『Nintendo DREAM』のインタビューによると何かしらの事情があったようだが、それから2018年に発売されたスターアライズでコンセ、アドレーヌ、リボン、ノコギ、ドネン、ゴーストナイトが18年振りに再登場を果たした。
「NINTENDO64 Nintendo Switch Online」に『星のカービィ64』が配信タイトルとして追加が決定した時、『Nintendo DREAM』の前身『The 64DREAM』に掲載された『星のカービィ64』に関する記事を復刻し記事情報を公開した。
https://www.nintendo.com/jp/topics/article/bf3f56f4-481b-4c46-ad96-a8e3ac09579a
関連イラスト
資料動画
- コマーシャル
- BGM動画
- 公式プレイ動画
- 公式解説動画(switch版)
関連タグ
星のカービィディスカバリー…シリーズ30周年に発売した最新作。発売日は本作の発売日の次の日にあたる3月25日。ホバリングが制限時間付き、一部のコピー能力、デデデ大王の風貌、ステージが滅びた旧文明など『64』と共通点が多い。
カップリングタグ
アニバーサリー
非関連タグ?
カービィダンス…全本編作品中唯一存在しない。曲もサウンドテストで聞けるだけ。