概要
カッターを れんぞくはっしゃ!!
ブーメランのように もどってくることも
かべにぶつかって おちることも
すべてをりようして てきをたおそう!
(『星のカービィ 夢の泉の物語』より)
カービィが「カッター」の力をコピーした形態で、自身へ戻ってくる刃のブーメランを投げる。帽子に付いた着脱式のカッター(曲刃)を連続で投げたり、「ソード」のように手に持って切りかかったりする技巧派。戻ってきたカッターにカービィが当たっても回収されるだけでダメージは受けない。
『スーパーデラックス』などではきちんとキャッチするモーションが存在し、『星のカービィwii』以降はキャッチモーションありが定着している。作品によって、必ず投げ手へ戻るようにホーミングするパターンと、避けるとそのまま後方へ飛んでいく(カッターは復活する)パターンの2つが存在する。
序盤で登場することも多く、初級者には扱いやすい能力で、アイスカービィとともに、本編アクションゲーム皆勤賞を取っているコピー能力である(『星のカービィディスカバリー』時点)。
作品によっては、「ソード」などと同様に邪魔な草やロープを切ってステージの謎を解くためにも使える。『スターアライズ』ではこの特性から斬撃属性が付与されており、フレンズスターに乗っていてもこの属性を扱える。
序盤から使える扱い易い能力の宿命か、技のコマンド入力派生別にダメージが細かく設定されているタイトルでは、全コピー能力の中でも火力が控えめとなっていた。
しかし『ロボボプラネット』でコピー技全体に仕様変更が入り、技の連続ヒットが空振りになりにくくなった結果、通称「かなでわり」という一種のコンボ技が成立、状況次第では高火力の代名詞であるハンマーにも匹敵する火力となる。
これは(ジャンプ)→「カッターブーメラン」→「なでぎりカッター」→「かぶとわり」と連続で繋げることが由来のコンボで、入力タイミングはシビア。
また、本作ではダッシュカッターぎりの移動距離が増えたため移動技としても強化されている。
後続の『スターアライズ』でもこの仕様は引き継がれているが、地面スレスレでこのコンボを出そうとすると別の技が暴発してしまう仕様が追加されてしまい、入力タイミングがより一層シビアに。
一方で、溜め技のハイパーブーメランが強化され、これひとつでも火力が出せるようになり、初心者向けという意味では正統に進化している。本作ではボスが空中にいることが多いため、対空技としてもこのハイパーブーメランは非常に優秀。
3Dアクションとなった『星のカービィディスカバリー』では、上下左右の方向入力などと組み合わせた技の派生種類が減った都合上、前述の「かなでわり」のようなコンボもできなくなったが、新たに「ホールドチャージ」というブーメランを投げた後Bボタンの押し続けで、投げた位置にカッターが停滞して巨大化していく技が追加された。(『SDX』からおなじみの、敵のそばでBボタン連打で発生するコンボは続投している)
火力も再び中堅程度となったものの、本作ではコピー技の進化要素が追加され、チャクラムカッターに進化すると火力も大幅に上がる。
また、某シリーズのブーメランよろしく、アイテムにカッターブーメランを当てると拾ってくるようになり、新たにこの仕様を使った攻略もステージの随所に見られる。「ウィップ」は泣いていい。
2000年代以前の作品までは刃物系コピーの代表格で「64」ではコピー能力ミックスの「バーニングカッター」「スパークカッター」などソードの役割を担い、スマブラのファイナルカッターで技として採用されるなど同じ刃物系コピーのソードの立場を完全を奪っていた扱いだった。
しかしアニカビとそれ以降のゲーム本編シリーズでソードがフィーチャーされるようになり、完全に立場を逆転されてしまう。ストーリー展開でもメタナイトや最終決戦用コピー、スーパー能力など数多く絡む上にメディア展開でもソード系の方が多く登場、アニメでもソードカービィが数多く登場するのに対しカッターカービィは3回のみなど扱いに差をつけられてしまった。
それでも能力自体はしっかり差別化できている事からか、コピー能力が実装された「夢の泉」からの本編作品では数少ない皆勤賞のコピー能力である。
容姿
左右には羽根が付き、全面には目が描かれておりてっぺんに着脱式のカッターが付いた黄色いキャップをかぶる。アニメではカッター部分が金属質になっている。
『星のカービィ64』では半身を飛ばしてカッターにするので、残った方がネタ扱いされることもある。
技
- カッターブーメラン(B)
投げると戻るブーメランを投げる。カッターの基本攻撃。
溜めることでカッターが巨大化し貫通するようになった「ハイパーブーメラン」にできる。
いずれも十字ボタンでカッターの軌道を上下に操作できる「リモコンカッター」となる。
なお、『参上!ドロッチェ団』ではカッターの巻物を取得することでゲットする事で常時リモコンカッターが使用できるようになる(エフェクトも青く巨大なカッターに変化している)。
- ダッシュカッターぎり(D/B)
突進しながら手に持ったカッターで切り払う。
- なでぎりカッター(空/B長押し)
空中でカッターを構えたまま垂直に落下し、対象を両断する。
長押しするとカッターブーメランも追加で発動する。
- かぶとわり(空/下+B)
カッターを構え、斜め下に急降下。
- からたけわり(地+敵近/B)
手にしたカッターで目の前の敵を切りつける。
- カッターめったぎり~ファイナルカッター(地+敵近/B連打)
からたけわりから派生。手にしたカッターを高速で振るって敵を切り刻み、最後は上昇・下降・斬撃波の3段攻撃でフィニッシュ。
「ファイナルカッター」の名称は大乱闘スマッシュブラザーズに登場したカービィの上必殺技の名前を『USDX』以降の作品で逆輸入したもの。
なお、後の作品ではソード能力に「ファイナルソード」というファイナルカッターと同じ性能の技が追加されている。
ディスカバリーでは衝撃波ではなくカッター本体を飛ばすようになった。そのため、終わり際に攻撃ボタンを長押ししていれば、こちらもホールドチャージ可能となる。
- ホールドチャージ~リターンアタック(B長押し~離す)
『ディスカバリー』での追加技。
投げたカッターをその場に留めつつパワーを溜める。ボタンを離すとカービィの元へ巨大化したカッターが戻ってくる。
ボタン長押し中も自由に動くことができる。
- いちもんじぎり
アニメ版のみの技。敵の隙を付き、頭上からカッター投げで仕留める。
- カッタービーム
アニメ版のみの技。カッターを構えて高速縦回転し、ギロチン状の切断ビームを飛ばす。ファイナルカッターのラストを意識か。
派生能力
なかま能力
- リックカッター
カッターになったカービィを飛ばす攻撃をする。通常のカッターブーメランのような動きをする。
- クーカッター
『2』や『スターアライズ』ではクー自身の羽を3方向に飛ばす。広範囲攻撃としての使用がおすすめ。
『3』では羽が1発だけになった代わりに発射方向を調整できる。
- カインカッター
正面へ大きめなブーメラン型衝撃派を飛ばす。攻撃力や破壊力がかなり高め。
- ナゴカッター
サマーソルトキックと同時に、斜め上方向にブーメラン型衝撃派を飛ばす。カインと似ているが当てにくいのがやや難点。
- チュチュカッター
カッター状になったチュチュをカービィが振り回す。
- ピッチカッター
ピッチがカッターとなりそれを飛ばす。飛ばした後は一定の位置まで飛んだ後に戻ってくるが、避け続けることで飛ばし続けることが可能。また、アイテムを取ってくることもできる。
コピー能力ミックス
- カッターカッター
カッターの強化版。カッターが巨大化し、鋸のようなギザギザが付く。
- アイスカッター
アイススケートの能力。アクセルジャンプやブレーキ時に、足のエッジで攻撃。
- ストーンカッター
カービィが石を纏い、それを削ることで仲間を模した彫像に変身する。誰に変身するかで性質が変わる。
- リック:壁に向かってくっついたまま連続ジャンプすることで壁を登れる。あるクリスタルの入手に必須。
- クー:一定距離を飛べる。地上を移動することはできない。
- カイン:左右に向きを変えられるだけ。移動すらできないハズレ。
- ナゴ:3連ジャンプができる。
- チュチュ:ジャンプできるだけ。地上を移動することはできない。
- ピッチ:クーよりも飛行性能が高い。勢いが付いたり坂道に着地すると転げ落ちる。
- スパークカッター
双刃のライトセーバーを振るう。振り向くだけでも攻撃できる。
見た目はカッコいいが、「しゃがまないと武器をしまえない」「武器を出している間は飛べない」「空中ではしゃがめない」という3つの弱点があるので、下手すると奈落へ真っ逆さま……。
あるクリスタルの入手に必須。
- ニードルカッター
両腕を巨大なトラバサミ型に変形させ、挟み込んで攻撃。
- バーニングカッター
炎の剣を振るう。剣を上に向けたり投げたりすることも可能。
- カッターボム
刺さると爆発する手裏剣を投げる。あるクリスタルの入手に必須。
ロボボアーマー カッターモード
せいぎの やいばが
空を きりさく!
高そく回てん…
カッティング・ソー!!
両腕が歯車型のサークルソーに変形する。
技
- カッティング・ソー(B)
前方にサークルソーを飛ばす。一定距離を進んだサークルソーは手元に戻る。ある程度飛距離を伸ばしたり、射出方向を変えることができる。
- ウォーキング・ソー(B+左右に移動)
サークルソーを巨大化させ、眼前に構えて触れた敵を斬る。名前通り、構えたまま移動が可能。
- カッティング・ショット(B長押し~離す)
ウォーキング・ソーの状態からサークルソーを前方一直線に飛ばす。サークルソーは地形に当たると、その地形に沿って動く。
コピー能力進化
まさかの カッター 二刀流!
2つの 円月 あやつって
こうごに 投げては あたりを きりさく。
ブンブン 飛びかう 円月カッターだ!
帽子の左右に付いた羽根が大型化しており、そこに一対のチャクラム型のカッターが付いている。他にも前面に描かれた瞳も鋭くなっている等、カッターの進化を示している。
カッターが増えたことで手数が増したほか、投げたチャクラムを空中に留めることが可能。
打つよ はなつよ メタルなカッター!
飛ぶ きょり のびるし いりょくもアップ
カベに 当たれば キンコン カンコン!
反しゃ 活かして 遠くへ 飛んでけ!
回転鋸付きの機械のような帽子を装着。
鋸の刃を発射して攻撃。刃が壁に当たると跳ね返る。
主なコピーできる敵・物品
登場作品
- 夢の泉の物語/夢の泉デラックス
- 星のカービィ2
- スーパーデラックス/ウルトラスーパーデラックス
- 星のカービィ3
- 星のカービィ64
- 星のカービィ(アニメ)
- 鏡の大迷宮
- 参上!ドロッチェ団
- 星のカービィWii/星のカービィWiiデラックス
- トリプルデラックス
- ロボボプラネット
- スターアライズ
- 星のカービィディスカバリー
- カービィファイターズ!/カービィファイターズZ/カービィファイターズ2
- カービィバトルデラックス!
関連イラスト
関連動画
関連タグ
ソードカービィ、ニンジャカービィ・・・同じく刃物を吸い込んで変身する能力。「刀剣」や「暗器」以外がこちらの能力となる。
アイスラッガー ・・・元ネタと思われる武器。形状が酷似しており、使い方や装着場所も完全に同じである。
ゼロスラッガー ・・・チャクラムカッターの元ネタと思われる武器。装着場所も完全に同じである。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ ・・・上必殺ワザとしてファイナルカッターが登場。