技のデータ
概要
第2世代から存在する技。通称「シャドボ」。
技名の通り、黒い球状のエネルギー弾を敵にぶつけて攻撃する。このエネルギーの正体はゲーム中の技説明では「黒い塊」としか説明されておらず正体不明であるが、ゴースト技なので怨念か何かなのであろう。
第2世代で初登場した際はエネルギー弾のサイズが後の作品に比べて小さく(ボールと同じ位)、さらに地面をバウンドしながら飛んで行く。
第4世代からは「エネルギーを集めて撃ち出す」ようなエフェクトが採用された。第7世代まで、世代ごとに差異はあるものの概ねこれを踏襲したエフェクトが採用されている。
第8世代では「黒い塊を徐々に肥大させ、敵の目の前で爆発させる」というこれまでにない演出になった。一方で以前の世代と違いカメラワークが全く動かず、スピード感も無いため「地味になった」との声も少なくない。
ポケモンスタジアム金銀では威力80技なのを忘れそうになる派手なビジュアルであった。
アニメスタッフも大好きな技ではかいこうせんなみに多用されている。
伝説専用技「シャドーレイ」「アストラルビット」を除けばゴースト特殊最高威力技である。
ゴースト技は悪以外半減出来るタイプがなく(ノーマルには無効)一貫性が非常に高いため、サブウェポンとしても有用な技。
世代毎の変遷
現在こそ特殊ゴーストメインウェポンとして使われているが、初登場の第2世代では悲惨な性能であった。
というのも、当時のゴースト技は全て物理扱い。そしてこの世代で存在していたゴースト(最終形態)はゲンガーとムウマのみ(当時ムウマージはいない)。2匹ともどちらかと言うと特殊型である。
つまりタイプ一致で採用しても全く活かせないというとんでもないこととなっており、物理型のサブウェポンとして採用される事が多かった。あのブースターが第2世代それなりに輝けたのもそのためであったりする。
…のだが、何故か当時から特防を下げる効果であり、物理なのに特防が下がるという意味不明な状態となっていた。二刀流で戦えと?
第3世代でようやく物理型ゴーストのジュペッタ・ヌケニンが追加されてメインウェポンとしても使えるようになった。追加効果は何故かそのままであったが。
第4世代では特殊技に指定され、追加効果との矛盾は起こらなくなった。
以降は「シャドークロー」や「ゴーストダイブ」などアタッカー違いによって使い分けられている。
ポケモンGO
ポケモンGOでは、ゲージ技として登場。本作では物理攻撃と特殊攻撃の区別がないので、どのゴーストポケモンでも問題なく使用可能。
- 性能も消費ゲージ1/2に対して威力100とコストパフォーマンスに優れた大技となっており、使い勝手は極めて良好。ゴースト技自体もノーマル・悪以外には軽減されないので、汎用技としてもかなりの打点を期待出来るというスグレモノである。
- ゴースト以外ではエスパーポケモンの習得率が高く、この技を覚えさせることで同タイプに対する対抗手段として運用するという手段も確立されており、エスパーポケモンのサブウェポンとしても重宝されている。
- トレーナーバトルでは同タイプの通常技に非常に優秀な技である「シャドークロー」があり、シャドークローとシャドーボールのコンボが強力である。そのためにゴーストに二重耐性を有するノーマルタイプのポケモンの価値が上がっている。ゴーストタイプに耐性があってもキリンリキ(ノーマル/エスパーなのでゴーストに一重耐性)や悪タイプなどの生半可な耐久力のポケモンではこのコンボを食らえば結構削られてしまう。
イラストとしては
ゴースト以外では、悪やエスパー習得者が比較的多い。
特にミュウツーはスマブラで必殺技として使用していることもあって印象に残っているプレイヤーも多いためか、投稿されているイラストの大半はミュウツーが使用している様子を描いたものになっている。
第2世代のエフェクトが地を這うようなものになっていることを踏襲してか、スマブラのミュウツーが使う「シャドーボール」も同様の動きをする。
スマブラ以外の作品では『ミュウツーの逆襲』に登場するミュウツーが使用していることで有名だが、元々ミュウツーの逆襲個体が繰出すエネルギー弾にはこれといった名称は付けられてはいなかったりする。
というのもこの映画公開は1998年で『金・銀』発売前であり、ゲーム内に「シャドーボール」が存在しなかったためであるが、現在の公式見解では「シャドーボール」ということとなっている(ドンファン同様に先行登場と見るならば矛盾は起きないが)。