概要・・・パーンチ!!
『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ(N64)』で初登場。
キャプテン・ファルコンがプレイヤーキャラとして参戦した際に用意された必殺技。
典型的な「大振り・高威力」タイプの力技で、「ファルコン・・・パァァァンチ!!!」と高らかに叫ばれる技名や炎の隼をまとったやたら熱いビジュアルのインパクトも相まって、今や彼の代名詞のひとつとなっている。
なお、これと対をなす「素早く発動可能だが後隙が非常に大きい」という性能の技「ファルコンキック」もある。
原作『F-ZERO』でキャプテン・ファルコンに与えられていた「腕っ節も強いバウンティハンター」という、レースゲームに活きにくい設定が日の目を見た格好と言える。
原作では説明書に記載されている漫画『THE STORY OF CAPTAIN FALCON』にて肉弾戦を披露し賞金首の部下に鉄拳をお見舞いするシーンが描写されているが、「炎を纏った豪快なパンチやキックを繰り出す」という描写はなく、「ファルコンパンチ」「ファルコンキック」などの技名も一切登場していない。
一方で、彼のクローンであるブラッド・ファルコンは『GX』のインタビューでミスター・ゼロにサインを依頼された際、色紙に自らのパンチを押し付けて手形にしている(曰く「キャプテン・ファルコンのサインとは一味違う」との事)他、『GX』のストーリーモードのエンディングテーマの歌詞には「Falcon will be unleashing a Falcon Punch」と、この技の名が入っている。
性能・・・パーンチ!!
スティックをニュートラル状態にしてBボタンを押すことで発動する。
約1秒程(作品によって多少異なる。1作目ではコンボフィニッシュに組み込めるほど短かったが、『DX』以降は長くなっている)の溜めのあと、ファルコン(隼)の形の炎をまとった強烈なパンチを前方に繰り出すという、単純明快で豪快な技。
ダメージは~27%と各キャラの必殺技の中でもかなり高い威力を誇り、ふっ飛ばし力も非常に高い(この技よりダメージを与えられる必殺技は、ガノンドロフの魔人拳やドンキーコングのジャイアントパンチ、サムスのチャージショットなど)。
『X』以降は溜め動作中に向きを変えることが可能となり、この場合は溜め時間がさらに増えるかわりに通常のファルコンパンチよりも与ダメージと吹っ飛ばし力が上昇する。さらに、空中で振り向きすると発生前に空中横移動の制御が効くようになるため、パンチを溜めながら位置を調整できるようになっている。
反面、前述の通り発生がとても遅いので1対1の対戦時など狙って当てるには熟練を要する。また最近ではスマッシュホールドすればファルコンパンチを上回るふっとばし力を誇る横スマッシュ攻撃が少なくなくなってきているため、なにかとネタにされがち。カズヤ参戦の際にはついに公式がファルコンパンチと比較してしまった。
そんなわけでいわゆる「魅せ技」「パーティーグッズ」として扱われてしまうことも多い。ただし(『for』を除けば)CFの持つワザの中で最も高い決定力を持つうえ当て方も他のワザと異なるため、扱いによっては大きな決め手となりうる。
派生・・・パーンチ!!
『for』のカスタマイズ技に「ダッシュファルコンパンチ」「ビッグファルコンパンチ」が登場している。
他ファイター
スマブラにおけるカービィも、コピーでファルコンの能力を吸収した際にこの技を使用することが出来る。
使用時にはちゃんとカービィの声で「ふぁるこん…ぱぁーんち!」と叫んでいる。可愛さと技性能のギャップが凄いことに。
また『DX(GC)』から参戦したガノンドロフの必殺技である「魔人拳」も、当初はファルコンパンチのモーションをほぼそのまま流用した技だった。『X(Wii)』にてキャラクターの全体的なモーションにファルコンとの差別化が施され、魔人拳は左で裏拳するというモーションになっている。
『X』以降はファルコンパンチ同様の振り向き仕様が追加。空中で振り向きすると発生前に空中制御が効く仕様も健在だが、こちらは本体の空中横移動速度が遅いためあまり活かせないか。
さらに『for』では地上にいるとワザ発生前にスーパーアーマーが付くようになったため、(主に地上ワザに対して)クロスカウンターで当てるという新たな運用が可能となっている。『SP』でアーマー性能と吹っ飛ばしが強化され、より使いやすくなった。
なおこちらもカービィがコピーで使用可能。『SP』ではコピー技は威力が元の1.2倍になる仕様があるため、ガードさせると確定でシールドブレイクできるようになっている。さらにカービィの身体能力のおかげで、よりふっとばしが強くなる空中版魔人拳を安定して放てる。(ちなみにファルコンパンチは空中で放つと弱くなる)
スマブラ以外では
スマブラから後年に放送されたTVアニメ『F-ZERO ファルコン伝説』にも逆輸入される形で登場。(元々設定上は存在していた技かは不明)
最終話において、ダークマターリアクターのオーバーロードによる大爆発から逃れようとする宿敵・ブラックシャドーに向けて、本作のキャプテン・ファルコンが放った捨て身の一撃。スマブラ版とは異なり、炎の代わりに青い雷のエフェクトが加えられている。
(ちなみにスマブラでの技が“逆輸入”された例は他にもある。特に『ファイアーエムブレム 封印の剣』発売前にスマブラで登場したロイはスマブラの技を結構多く使っている。)
余談・・・パーンチ!!
『X』において、本作のゲストキャラクターであるスネークが無線の中で「ファルコン・パーンチ!」と叫ぶシーンが存在する。(実際に技を使用するわけではない)
またこの際の通信相手であるオタコンは、スネークがファルコンの事を知っているのを聞いてやけに嬉しそうに返答したり、彼と一緒になって「ファルコン・キーック!」と叫んだりしている。おそらく中の人がアニメでファルコンを演じていたからだろうが、オタコンは日本のゲームやアニメに詳しいのでファルコンを知っていた可能性もある。
関連タグ・・・パーンチ!!
バニシング・フィスト - 「怪獣サイズのファルコン・パンチ」とされることがある。
ボクらの太陽 - 全く無関係のコナミのゲーム(一応、後々スマブラに携わる事となる小島秀夫氏の作品ではある)だが、PVにてスマブラDXの「ファルコンパンチ」のボイスが思いっきり入っている。