曖昧さ回避
- 『ガメラ3』や『CRガメラ』シリーズに登場したガメラの技。本項で解説。
- 『GAMERA-Rebirth-』に登場した、英語名が同じ技。⇒燼滅手
- 『僕のヒーローアカデミア』に登場するこの技へのオマージュ。⇒エンデヴァー
概要
別名『バニシング・ソード』。
海外では「怪獣サイズのファルコンパンチ」と呼ばれることもある。
『ガメラ3』におけるイリスとの最終決戦において、ガメラは右腕をイリスの腕で壁に縫い付けられて動けなくなってしまう。
更にイリスはガメラの血液を吸収してDNA情報を入手、ガメラの得意技である「プラズマ火球」をもコピーしてしまう(通称「オーバーブースト・プラズマ」)。
それを見たガメラは躊躇なく自身の右腕を火球で粉砕し、放たれたイリスのプラズマ火球を右腕部で受け止めた。
なんとプラズマはガメラの腕の形に変化したのである。これが「バニシング・フィスト」である。
※元々ガメラは周囲の熱エネルギーを操作・吸収する能力があるので、それを応用してイリスのプラズマ火球を自分の物としたのだと思われる。マナも使用したのかは不明。
損傷した腹部にバニシング・フィストを叩きこまれたイリスは、内部から焼きつくされて爆散した。
その衝撃は京都駅を中心に広範囲にまで及んだ。
その他
(これもある意味ではバニシング・フィストの延長とも取れる)
あくまで、緊急的な状況下において使用した技であるため、通常時においても似たようなものが(さらに進化した際に)使えるようになるかは不明。これまで確認されてきた、似たような類の攻撃法には、以下のものがある。
『3』の初期案にあった「バーナー」や『ガメラ4 真実』で披露された「エルボーソード」が似た意匠を組んでいる。
後年に確認された陸棲型の亜種には、限定的な技として、必殺技または自爆を放つ準備段階で腹部の文様と身体全体が赤白熱化し、この熱は敵の身体の一部を消し炭にしていることから、格闘攻撃に転用することも可能と思われる。
余談
- 『宇宙怪獣ガメラ』の続編である漫画作品では「プラズマ掌打」という技が登場する。
- 関連書籍によれば、この技のイメージの源流は『片腕ドラゴン』だとされている。
- 別コロ'99年4月号の漫画でもガメラは 右手を貫かれ壁に磔にされたが、エネルギーを吸い取られる程度で済んでおり、ハイ・プラズマで決着したので、右手は無事だった。ギャオス軍団も現れず、長峰も大迫も、なんだか希望に満ちていた。
- Moo.念平の漫画では、オーバーブースト・プラズマで頭部を吹き飛ばされたが瞬時に再生し、頭部に宿った偽プラズマ火球の炎を自らの攻撃の威力の底上げに使用し、火球または火炎噴射として発射してイリスを撃滅するという、映画におけるバニシング・フィストとは別ベクトルで凄まじい描写になっている。
- 『CR GAMERA BATTLE PACHINKO』では、ガメラは自力で腕を炎熱化させ、腕も失っていないリスクがない技として使用しており、後年の「燼滅手」と似ている。というか、「燼滅手」の英語名はなんと「Vanishing Fist」である。
- 製作途中時のコードネームは灼熱ゴッドフィンガー(そのまんま)であり、本来は腕を失う予定もなかったが、こちらも結局は大人の事情によって没になった。
関連イラスト
関連タグ
バニシングフィスト:表記揺れ
燼滅手:後輩の技。英語名はなんと「Vanishing Fist」とそのまんまである。
エンデヴァー:ガメラへのオマージュとして知られる。
ゴッドフィンガー:ゴッドガンダムの必殺技。灼熱化させた掌を敵に打ち込み破壊するという類似性があり、余談にもある通り、製作途中時のコードネームだった。
ゴジラ(ゴジラvsガイガンレクス):ゴジラVSメガロにて、似たような技を披露。こちらは核エネルギーを拳に集中して放つ。