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当記事は「主人公(DQ11)」から分離・独立させています。

記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。

概要

2019年6月12日のE3で、『ドラゴンクエストⅪ S』の主人公が「勇者」として、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』に有料追加ファイターとしての参戦が発表。同年7月31日に配信された。

ファイター番号は72

また、ドラゴンクエストシリーズの歴代の勇者の中から『』、『』、『』の勇者もカラーバリエーションとして参戦。

通り名もそれぞれ異なり、

  • Ⅺ S:悪魔の子と呼ばれし勇者
  • Ⅲ:伝説の勇者
  • Ⅳ:天空の勇者
  • Ⅷ:竜の血を引きし勇者

となっている。

それぞれの色違いは、ククール(『Ⅺ』)、『Ⅴ』主人公(『Ⅲ』)、『Ⅰ』主人公(『Ⅳ』)、テリー(『Ⅷ』)が元ネタ。

紹介映像

今回から桜井政博氏が自ら操作しながら紹介する「○○のつかいかた」が導入されている。

また、この回のみ『スマブラ』シリーズの楽曲がメインで使用された。

特徴

最大の特徴はMPゲージ。各種必殺ワザを発動する度に消費し、足りないと不発になってしまうため管理が重要(通常ワザを当てるか時間経過で回復する)。

通常・横・上必殺ワザはメラデインバギ系の呪文で、いずれも溜める事で3段階に変化。メラ系のみ溜め段階の保持が可能。

下必殺ワザはコマンド選択。入力するとランダムに選ばれる4つのワザから、好きなものを選んで発動できる。もちろんMPを消費するので注意。使いたいワザが無ければシールド等でキャンセル→再度下Bでシャッフルもできる。このコマンド選択の存在により、全ファイター中最多の必殺ワザ数を誇る。

運が絡むものの対応の幅が広く、マホカンタでの飛び道具封じ、「ためる」や「まじん斬り」での(重量級ファイター相手でも)早期撃墜、バイキルトピオリムでの自身の強化、ザキ(ザラキ)での即撃墜狙いなど、いろんな戦術を取る事が出来る。

勇者の独自の特徴はまだあり、スマッシュ攻撃が8分の1の確率でかいしんのいちげき(クリティカルヒット)に変化し、攻撃力とふっとばしが上がる。この時のSEは操作する勇者ごとに異なるという拘りっぷり。

また、コマンドを使わなくても単発の火力が高いため、それなりに扱いやすい。

ただし弱点もあり、下必殺ワザが豊富かつランダムな点と、MPが少なくなると途端に弱くなる点は特に注意が必要。しっかりMPの管理していないと、復帰用のワザが使えずそのまま撃墜される事もある。

呪文は強力なものが揃ってるが、メガンテ以外は全部ガード可能なので無闇にぶっぱなすのは危険。

飛び道具が多いため、反射・吸収ワザにも注意。

また、剣を使った攻撃は発生がかなり遅く、隙も大きいものが多いため反撃されやすい。

更に出来るコンボも少ない為、単発攻撃メインで戦うしかない。

MP管理とランダム性・アドリブ性の高さが難点だが、使い込むとそこまで苦労しなくなり、特にタイム制大乱闘で存分に暴れられるようになる。

必殺ワザ

“ ” 内の説明文はスマちしきから引用。()内は必要なMP。

“ 火の玉を放つ呪文。

 必殺ワザボタンでため始め、再度入力で放つ。”

“ ため中にシールドや回避、ジャンプを行うと、

 ための段階を維持したまま動くことができる。”

“ 必殺ワザボタンで剣に雷の呪文をため始め、ボタンを離すか最大までたまると、解き放つ。

 ため状態の保持はできない。”

“ 最大までためると、剣を突き上げて落雷を呼び、広範囲の回転斬りをくり出す。

 相手に当たると、雷の呪文で、前後にいる相手1人ずつをめがけて稲妻を落とす。”

“ 風の呪文をとなえて、周囲を切り裂く竜巻を足元に呼び、気流に巻かれて上昇する。

 ためるほど、より高くまで飛べる。MPが足りない時も、軽くホップする。”

“ バギマは左右に移動しやすく、バギクロスはより高くまで上昇しやすい。

 状況によって、うまく使い分けよう。”

  • 下必殺ワザ:コマンド選択(1~100)

“ コマンドウィンドウは、ジャンプボタンかシールドボタンで閉じることができる。

 ただし、もう一度開けるようになるまで、少し時間がかかる。”

ダメージ表示部分にコマンドウィンドウが現れ、ランダムで選ばれた4つの中から1つを選んで発動する。

選ばれるコマンドは以下の17系統・20種類。「性能・効果」は、ゲーム中の「スマちしき」の内容を転載。

コマンド性能・効果必要MP
イオ / イオナズン光の呪文をとなえて、相手に当たるか時間経過で爆発する弾を放つ。イオナズンは、爆発前に相手を引き寄せ、イオより大きく強力な爆発を起こす。9 / 37
ギラ / ベギラマ高速で閃光を飛ばす、炎の呪文。閃光は、相手や地形に当たると、燃え上がる。ベギラマは、ギラよりも弾が大きくなり、威力も高い。8 / 20
ザキ / ザラキ当たった相手を、たまに即撃墜する。自分や相手の蓄積ダメージが高いほど、撃墜確率が上がる。ザラキは、より広い範囲に効果がある。10 / 30
メガンテ自爆して、周囲の相手に大ダメージを与える。自分はミスとなる。このミスは、1対1の対戦では、相手の得点になる。1
マダンテすべてのMPを消費して、自分を中心にした大爆発を起こす。消費したMPが多いほど、爆発の範囲や威力が大きくなる。1~100
ラリホー相手を眠らせる弾を放つ。弾が飛ぶうちに、眠らせる範囲が徐々に広がるが、早めに当たるほど相手は深く眠る。16
ホイミ自分の蓄積ダメージを回復する。2回使うと、一度ミスになるまで、選べるコマンドに出てこなくなる。7
バイキルトしばらくの間、自分が出す直接攻撃の攻撃力とふっとばし力をアップさせる。代わりに、防御力が少しだけダウンする。16
ピオリムしばらくの間、自分の移動速度とジャンプ力をアップさせるが、少しだけ、ふっとばされやすくなる。13
マホカンタしばらくの間、相手の飛び道具を反射するようになる。跳ね返したものは、受けた時より、少し攻撃力が上がる。14
アストロンしばらくの間、自分を鋼鉄化して、あらゆる攻撃を防ぐ。ただし、効果が切れるまで動けず、自分で解除することもできない。6
ルーラ真上に大きく上昇してから、足場へと安全に戻ることができる。上昇中は相手の攻撃を受けないが、頭上に地形があると、頭をぶつけて落下する。8
パルプンテ何が起きるか分からない、運任せのワザ。他のコマンドが発動することもあれば、自分の状態や大きさが変わることもある。4
かえん斬り炎をまとった剣で斬りつける。12
マヒャド斬り氷をまとった剣で斬りつける。当たると少しの間、相手を凍らせる。11
まじん斬り渾身の力で、相手を斬りつける。攻撃までに少し時間がかかるが、相手に当たると必ず「かいしんのいちげき」になり、大ダメージを与える。15
メタル斬りメタル化、またはアストロンで鋼鉄化している相手に当てると、一撃で倒せる。ただし、他の相手には、1しかダメージを与えられない。6
ためる力をためて、次に出す直接攻撃を、1回だけ強化する。相手に攻撃を当てると効果が切れるが、からぶりした時は切れない。スマッシュ攻撃は「かいしんのいちげき」になる。14

“ 斬り上げが相手に当たると、

 歴代勇者たちの力を宿した必殺の一撃を放つ。”

最初のなぎ払い攻撃が当たると発動。

ナンバリングシリーズの歴代主人公()が集結し、彼らの力を集め、必殺の一撃を放つ。

30fpsのプリレンダリングムービーが流れる初の切りふだ。巻き込める人数は3人まで。

その他

ステージ

勇者とセットで配信されるステージは「天空の祭壇」。ロトゼタシアの上空を飛び回る祭壇が戦いの舞台で、スライムやヨッチ族、ミミックといったキャラクター達が登場する。

楽曲

ファンファーレは参戦ムービーでも流れた「序曲」のアウトロ。

ロックマンのように戦闘勝利時やレベルアップ時の曲では短すぎるからで、逆にミニゲームや派生作品等でよく使われるカジノ大当たりのファンファーレだと少し長すぎるからだと思われる。

ちなみに序曲自体は『スマブラSP』のゲーム中には収録されていない。

楽曲は新規アレンジこそ無いものの、『Ⅺ S』、『Ⅲ』、『Ⅳ』、『Ⅷ』からそれぞれ通常戦闘曲とフィールドBGM、合計8曲から選べる。

勝ちあがり乱闘「勇者たちの記憶」

ROUND元ネタ
1カービィ×4(スモール、40HP)スライムスライムベス
2勇者(Ⅺ S)、ルフレ(スモール、90HP)ルフレはベロニカ
3勇者(Ⅳ)ステージは天空城を意識
4リオレウス「ドラゴン系」モンスター
5勇者(Ⅷ)、ピカチュウ(スモール、60HP)ピカチュウはトーポ
6勇者(Ⅲ)ステージは表の世界の火山を意識
BOSSルフレ→リザードン(超ジャイアント)りゅうおう

勇者とのミラーマッチや、『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するモンスターを意識した相手で構成されている。

BOSS以外は体力制(勇者は150HP)・スモール化した敵が登場・半分以上がミラーマッチ・ROUND4がボス戦と、かなり変則的なルートで、ファイターの種類は全ルート中最少の5体。

カラバリを選びクリアすると、スタッフロールの曲が異なる。

スピリットバトル

ケトススピリッツのお供としてのみ登場。

全員参戦イラスト

同じ剣士であるマルスや、先に配信されたジョーカーの近くに登場。傍にスライムも登場している。

余談

Miiファイター(格闘タイプ・剣術タイプ・射撃タイプ)を除けば、シリーズ初の漢字表記を使用したファイター

キャラクターウィンドウ等に表示されている英語名は「HERO」だが、日本語版ナレーションからはむらびと海外名が日本名と異なるポケモン等の日本語名キャラ同様「ユウシャー!」とコールされる。

公式媒体では概ね一貫してNintendo Switch版『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』からの参戦という扱いになっており、担当声優も同作と共通している。

なお出現順が初登場作品の発売日準拠となっている「オールスター組み手」においては、参戦直後はPS4/3DS版『Ⅺ』準拠の位置にいたが、アップデートで『Ⅲ』準拠の位置に変更された。同モードでの順番が入れ替わった唯一のファイターかつ、カラーチェンジ準拠の位置に出現する唯一のファイターである(カラーチェンジでクッパ7人衆(1988年生まれ)に変更できるクッパJr.は2002年の位置)。

ディレクターの桜井政博氏がファミ通で連載しているコラムによると「勇者同士の乱闘は御法度だったが、特別に許可してもらった」とのこと。生放送では「人気作品の『ドラゴンクエストⅤ』の主人公も候補に挙がっていたが、勇者ではなく魔法使いだったことや武器が杖なので没になった」と述べている。

ファイターや最後の切りふだとして登場する勇者は、原作で男女や衣装変更などが存在するもの(『Ⅲ』、『Ⅳ』、『Ⅸ』、『Ⅹ』)などは一貫して男性、外見はパッケージに準じた人間の姿のものに統一されている。

リンクはかつてとある作品勇者ロトにまつわるもの(?)と遭遇していたりする。詳細はこちら

スマブラ参戦記念で、アプリ版『』・『』・『』の期間限定の割引サービスが実施された。

ギガスラッシュに登場する歴代勇者のグラフィックは、『モンスターバトルロード』シリーズなどで使われているのものを流用している。また、後に「スキャンバトラーズ新3弾」で参戦ムービーや切りふだのムービー演出が「究極ギガスラッシュ」として逆輸入されている。

当然ではあるが、技のコマンド表記は世界各国によって異なっているため、スマブラの大会を開催している地区によっては他言語の表記と発音をある程度マスターしなくてはならない。この仕様により、折角海外の大会へ進出したにもかかわらず、それを把握していなかった日本人プレイヤーがほぼ全く実力を発揮出来ずに負けてしまった事例もある。

参戦ムービーの「勇者参戦!」の部分は英語版だと「The HERO Draws Near!」となっている。

「draw near」は一般的に「近づく」「詰め寄る」などを意味するが、実はこれ、原作ドラクエシリーズで敵とエンカウントした時に流れる「○○があらわれた!」というメッセージの英語バージョンである。

よってこのムービーだと「ゆうしゃがあらわれた!」という意味になる。原作再現のファンサービスなのだ。

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