曖昧さ回避
概要
RPGドラゴンクエストシリーズに登場する呪文の一つ。唱えた者とその仲間を、遠く離れた場所へと運ぶ。
他の呪文と同じく、特定のキャラクター(または、ある職業)のレベルが上がれば自動的に覚える作品がほとんど。
ただし、『ドラゴンクエストⅤ』の世界ではルーラが失われている。主人公は失われた呪文を蘇らせる研究をしているベネット老人を手伝い、研究に必要なルラムーン草を見つけて届けることでこの呪文を身に付けることができる。
『ドラゴンクエストⅨ』と『ドラゴンクエストⅪ』でも、それぞれの主人公のみイベントで習得する。
呪文の使えないドラゴンクエストⅡのローレシアの王子と、ルーラが登場しないドラゴンクエストⅩを除き、歴代主人公では全員ルーラを習得する。
どういう原理か不明だが、船や乗り物も一緒に付いてくる。
呪文の効果と移動先
移動の際には空を飛ぶようだ。プレイヤーにとっては瞬間移動だが、作中では移動時間が結構かかっているのかもしれない。
初代『ドラゴンクエスト』では始点のラダトーム城へ、『ドラゴンクエストⅡ』では「ふっかつのじゅもん」を最後に聞いた地点へ戻る(SFC・GB版では最後に「冒険の書」に記録した場所、ガラケー版以降はⅢ以降の作品のように場所が選べる)効果があった。
『ドラゴンクエストⅢ』から選べる移動先が増え、それまでに訪れた城や街や村(の手前のフィールド)にワープすることが可能になった。
村よりも小さな一軒屋や祠(ほこら)、ダンジョンは、原則として移動先に加わらない。ただし例外はある。また、集落であってもルーラで再訪できない地点もある。攻略に重要な場所だったりそうでもなかったり様々だが、どうも辺境の村が例外にされやすいようだ(『ドラゴンクエストⅢ』の「テドン」、『ドラゴンクエストⅣ』の「海辺の村」等)。
天井のある洞窟や塔では効果を発揮できず、ルーラを使っても天井に頭をぶつけて終わる。厳密に考えれば街の建物でもそうなるはずだが、頭をぶつける現象が発生するのはダンジョン限定のようだ。ダンジョンから地上への脱出には別の呪文「リレミト」を使う。
『ドラゴンクエストⅧ』からは街の建物の天井にもぶつかるようになったが、PlayStation4版『ドラゴンクエストⅪ』では頭をぶつけることは無く、建物内どころかダンジョン内でも使用出来る。
関連呪文・アイテム
同系統の呪文に、戦闘中の相手をどこか遠くへ飛ばす「バシルーラ」がある。
ルーラと同じ効果を発揮するアイテムに「キメラのつばさ」がある。また、「風の帽子」を道具として使用することでも同じ効果が得られる(こちらは消耗しない)。
ただし『ドラゴンクエストⅤ』と『ドラゴンクエストⅪ』ではルーラとは違う効果になっている。
『ドラゴンクエストⅩ』ではルーラは失われた呪文という設定になっており、移動手段として登録した行き先へ飛べるアイテム「ルーラストーン」が登場している。
『ドラゴンクエストⅪ』にもルーラストーンは登場しているが、こちらはイベントアイテムとなっている。
外伝作品での登場
『トルネコの大冒険』シリーズでは「ルーラ草」が登場する。この草を食べると同じ階のどこかへ飛ばされる。ランダムでルーラ草の効果が発動する「ルーラの指輪」もある。
他、『トルネコの大冒険2』ではルーラ草と同じ効果の呪文のルーラが登場し、『トルネコの大冒険3』ではフィールド移動用の呪文としてのルーラが登場する。
漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』では「トベルーラ」や「リリルーラ」、『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』では「オクルーラ」や「オメガルーラ」といった、「ルーラ」の派生となるオリジナルの移動呪文が登場している。
外部出演
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では、DLCで参戦した勇者の必殺技の一つとして登場。唱えるとステージの何処かに飛ぶ。
原作同様天井にぶつかると不発に終わる為、「洞窟大作戦」や「エンジェランド」等の天井が多いステージでは不向きである。また、勇者のゲームスタート時の登場演出でも使われて、何処かからルーラを唱えてからステージまで飛んでいく。
余談
音楽ユニット
ドラゴンクエストシリーズの楽曲に歌詞をつけたボーカルアレンジCD『ドラゴンクエストのうた』が1993年に発売された。このCDでは志村真澄と伊藤真由美、二人組の女性グループ「ルーラ」が全曲を歌っている。