「ドラゴンクエスト」シリーズに登場する呪文。
成仏・浄化の意味の代名詞として使われる事もある。
概要
3・4・5・6・7に登場。
敵1グループを光の彼方に消し去る呪文。ただし、この方法で敵を倒しても経験値は得られない。
公式ガイドブックなどでは「退散呪文」という特殊なカテゴリに入れられている事がある。
本呪文が有効なのは主にゾンビ(アンデッド)系のモンスターで、
作品によっては「低級のモンスターに有効」と書かれている事もある(が、実際には弱いモンスターであっても強耐性で殆ど効かない作品も多く、表記詐欺だったりする事もある)。
ばくだんいわなどの厄介なモンスターに有効だったり、他にも意外なモンスターに有効な事があるので
知っているとちょこちょこ使い所のある呪文。
作品によっては誰がどう見てもゾンビのくさったしたい系列の上位モンスターに耐性があったりと、
呪文のイメージや設定とゲーム的な都合による耐性などが合致していない部分も多い。
マホカンタ等で跳ね返ったり、味方に化けた敵が使ってくる事もあるが、基本的に
味方には一切効かない呪文なので特に害はない。モンスター職になれるタイトルで
ニフラム耐性が完全でなくなる事があっても、あくまでデータ上そうなっているだけで実際には参照されない。
なので、一部ボスが使ってくるマホターン(1回限りのマホカンタ)に対して
ニフラムを唱える事でこちらは一切ダメージを受けずに破る事が出来るという盲点を突いた技があったりする。
行動順を調整し、最速のキャラがニフラムを使えば続くキャラは普通に魔法で攻撃でき、
更にマホターンを張り直すのに行動回数を費やさせる事もできる(DQ6のミラルゴなどが有名)。
他ゲーの類似魔法が自分より弱い(またはすごく弱い)敵に対して効果がある事などから、
遡ってニフラムも自分よりもレベルが低い相手に対して有効であると思われている事が非常に多いが、
実はドラクエシリーズでニフラムがレベルや使用者のステータスを参照している作品は無かったりする。
基本的に効くか効かないかはモンスターの側に設定されている耐性のステータスと、
耐性貫通(確率で敵の耐性を無視する効果)判定で貫通になった時だけである。
ニフラムの場合耐性貫通率が低く設定されているため、耐性持ちの敵には実質ほぼ無効。
その後DQ8でリストラされ、DQ11にて復活したが、相変わらず使用者のステータスは関係しない。
ロトの紋章では漫画オリジナル呪文で『昇天呪文ニフラーヤ』と言う呪文が登場する。効果は死者の魂を成仏させるというニフラムと同系統の呪文と思われるが、ニフラムと異なり強制的な成仏ではなく同意の元の成仏のような印象である。
上記のような効果から転じて、「相手する価値のないような連中を退散させる」という意味の俗語として使われる事もある。
古典コピペの1つとして、「小学生にすれ違いざまに『ニフラム!ニフラム!』」と言われた」という物があり、
ここから派生してネットスラングとしても用いられる。
同コピペ内では「しかも自分より低レベルの相手にしか効果がない」と書かれているが、
前述の通りこれは実際には勘違。
『日常』でも、英語の小テストに登場した謎のキャラクターが「ニフラムで消えそうなキャラ」と
形容されているシーンがあるが、これも同じく弱そう=効きそうという認識に基づくものと思われる。