概要
ドラゴンクエストシリーズにおける、モンスターの分類系統の一つ。
一般に「ゾンビ」と呼ばれるものに限らず、白骨、ミイラ、吸血鬼、幽霊、無機物に怨念が憑りついたものなどが幅広く含まれており、同ジャンルの他作品における「アンデッド」「不死族」に相当する概念。
一覧
各属を初登場タイトルごとに列記する。後発のタイトルで登場した新種については、登場タイトルを括弧で記す。(派)は派生作品。
ドラゴンクエストⅠ
- ゴースト、メトロゴースト、ヘルゴースト、キョンシーゴースト(Ⅹ)
- がいこつ、しりょう、しりょうのきし、かげのきし、がいこつけんし(Ⅳ)、しにがみ(Ⅳ)、バイキングソウル(Ⅹ)、コンキスタグール(Ⅹ)、追憶のがいこつ(Ⅷ)、下級亡霊兵士(Ⅹ)
ドラゴンクエストⅡ
- ゆうれい、しにがみ、スカルマスター(派)
- リビングデッド、くさったしたい、グール、どくどくゾンビ(Ⅲ)、ポイズンゾンビ(Ⅵ)、マッドスミス(Ⅹ)
- ミイラおとこ、マミー、ブラッドマミー(Ⅷ)、リボン男(Ⅷ)、秘宝の番人(Ⅹ)、悪鬼丸(Ⅹ)
- アンデッドマン、スカルナイト、ハーゴンのきし、黄金兵(Ⅺ)、ニズゼナイト(Ⅺ)
- マドハンド、ブラッドハンド、メタルハンド(Ⅲ)、ブラッディハンド(Ⅵ)、ブラックハンド(派)、オイリーハンド(派)、アクアトラップ(派)、ベノムフィンガー(派)、魔王の巨腕(派)
ドラゴンクエストⅢ
- こうもりおとこ、バンパイア、バーナバス
- アニマルゾンビ、バリイドドッグ、デスジャッカル
- がいこつけんし、じごくのきし、ソードイド、デーモンソード、クイーンマチルダ(Ⅺ)
- スカルゴン、ドラゴンゾンビ、バラモスゾンビ、スカルドン(Ⅴ)、コキュードス(Ⅹ)、波怨竜(Ⅹ)、殺りくの悪夢(Ⅹ)、凶スカルゴン(派)、凶ドラゴンゾンビ(派)
ドラゴンクエストⅣ
- しにがみきぞく、ボーンナイト、グレートライドン(グレイトライドン)、ボーンライダー(Ⅶ)、シャドーノーブル(Ⅹ)
ドラゴンクエストⅤ
ドラゴンクエストⅥ
ドラゴンクエストⅦ
- ゾンビーアイ、マンイーター、グロン、デスクリーチャー、ブロブロス、ゾンビーミラー
- スカルブレード、呪いのつるぎ、アックスヘッド
- ケルベロス、じごくの番犬
- ドラゴンコープス、くさったまじゅう、しゃくねつりゅう、ドゴロク
- ナイトリッチ、ナイトキング、マチルダ、デッドセーラー、ヴァルハラー(Ⅸ)
- ダークドワーフ
ドラゴンクエストⅧ
- ぼうれい剣士、ソードファントム、ダークナイト、シルバーマント(Ⅹ)、ゴールドマント(Ⅹ)
- スケアフレイル、デュラハーン、ヘルガーディアン
- デスプリースト、ワイトキング、なげきの亡霊、追憶の亡霊、ロードコープス(Ⅸ)、パルカラス亡霊王(Ⅹ)、死の悪夢(Ⅹ)、フェルノーク王(派)、強奪王ブンドルド(派)
- キャプテン・クロウ
ドラゴンクエストⅩ
ドラゴンクエストⅪ
系統変異
- マドハンドは当初物質系に分類されていたが、『ドラゴンクエストⅧ』以降はゾンビ系となっている。なお、これらの変種であるマッドフィンガー、ウィッチネイルの上位種のてまねきリング、クリスタルハンドは物質系に分類される。
- ネクロマンサーと色違いであるゲマは、作品によってゾンビ系だったり???系だったりと分かれる。
- ケルベロスの上位種・バスカービルは獣系、ダークドワーフの上位種は怪人系に分類されている。
- ヘルチェイサーは『ドラゴンクエストⅥ』で登場した怪人系・スカルライダーの色違い。
余談
ドラゴンクエストモンスターズシリーズでは何故かやけに冷遇されている事が多い。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』ではSSランクがオルゴ・デミーラとガルマッゾしかいないが、当時は他の系統もこんな感じでSSランクのモンスター自体非常に少なかった。
しかし続編の『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』では他の系統にSSランクが数体ずつ追加される中ゾンビ系のみSSランクが1体も追加されなかった上にオルゴ・デミーラが???系に移行してしまい、結果としてSSランクがガルマッゾのみとなってしまった。
更に『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』『ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵』でもやはりSSランクの総数がぶっちぎりのドベであり、引き続き登場しているガルマッゾ以外には魔戦士サイフォンの2匹しかいない。『テリーのワンダーランド3D』では系統の固有耐性が地味に優秀という長所があったのだが、次作の『イルとルカの不思議なふしぎな鍵』で大幅に弱体化し、行動不能系状態異常が全て素通しという最弱系統にまで落ちぶれてしまった。
そして更なる追い打ちを掛けるかの如く『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』ではSSランクの新規が何も追加されず、その上ガルマッゾが???系に移行してしまったのでゾンビ系のみSSランクが空位となってしまっている。勿論対戦での採用率は殆ど無い。プロフェッショナル版ではゲマがSSランクに格上げされて復活したものの、わざわざ???系に変更されているという徹底ぶり。
全ランクのモンスターを含めた総数もスライム系に次いで少ない作品が多い。
何故ここまで冷遇されてしまったのかは不明。
この事態は『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』でも影響が出てしまっている。同作ではSSランクの数は他の系統と同程度なのだが、やはりモンスターの総数が少ない。それ故か新モンスターや新生転生といった強化が入るスパンが他系統に比べて長く、対戦で不遇な期間が多かった(流石に問題視されたのか、各系統パーティでの戦績が記録される機能が導入される前年の2022年に大幅な強化が施された)。