ワイトキング
わいときんぐ
ゾンビ系の神官モンスター。
死霊たちの王として君臨しており、配下の亡者たちを従えて、強力な呪文で敵を圧倒する。
初登場は『ドラゴンクエストⅤ』で、最終ダンジョンである「エビルマウンテン」にて出現。
バギクロスや「まふうじの杖」を使用する。
ゆうれいせんちょうと同様に、必ず1回のエンカウントで1体までしか出現しない。
「デッドエンペラー」の上位種に当たり、デッドエンペラーがいかずちのつえで全体攻撃を連発して中ダメージを重ねてくる厄介な相手だったのに対し、ワイトキングはマホトーンの効果を持つ魔封じの杖でこちらの呪文を封じつつ自らはバギクロスで追い詰めてくる。
さらに内部処理で毎ターンHP50を自動回復しており、ヒャド系・バギ系呪文と吹雪系ブレスを無効化、「ルカニ」「マホトーン」も無効と、大魔王の本拠地に出現するだけあって厄介なモンスターとなっている。
一方で火炎系ブレスやメラ系・デイン系呪文が弱点となっており、「はげしいほのお」や「いかずち」を覚えている味方モンスターがいれば早めに処理することが可能。
もっと言ってしまえば、歴代ナンバリングでも「物理ゲー」の側面が強いのが『ドラゴンクエストⅤ』というゲームなので、厄介だと思えば真っ先に袋叩きにしてしまうのが早い。
『ドラゴンクエストⅧ』では服装もといデザインを変えて再登場。「マホトーン」で呪文を封じ、「バギクロス」で全体攻撃をしてくる。たまにグールとしりょうのきしを呼ぶ。
生前は竜神族の里に攻め入った王で、ドラゴンに対して強い恨みを抱いている。竜神族の里に攻め入った王がそんなにいたの?という突っ込みはしないように。
ニンテンドー3DS版ではスカウトモンスターも登場する。
『ドラゴンクエストⅨ』でも『ドラゴンクエストⅧ』と同じ姿で登場している。「バギクロス」が「バギマ」に弱体化したが、新たに「ディバインスペル」を唱えてくる。
『ドラゴンクエストⅪ』では再び『ドラゴンクエストⅤ』のデザインに先祖返りして登場した。
通常モンスター
- デッドエンペラー
『ドラゴンクエストⅤ』で登場するワイトキングの下位に位置するモンスター。呪文は使用しないが、いかずちの杖を使用する。
- どくろ大臣
『ドラゴンクエストⅪ』で初登場した、『ドラゴンクエストⅤ』の方のデザインのワイトキングの系統最下位種。
外見は上位種と異なり王冠を被っていない。
どくどくゾンビやアンデッドマンを呼ぶ。
- イモータルパール
『ドラゴンクエストトレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』で登場。レアな宝石系モンスターの一種で、パールの名の通り白く輝く外見。
- キングプリースト
ニンテンドー3DS版『ドラゴンクエストⅪ』と『ドラゴンクエストⅪ S』の冒険の書の世界に登場したボス。デザインは『ドラゴンクエストⅤ』のデザインとなっている。
『ドラゴンクエストⅢ』の勇者によって、ゾーマが倒されたあとのバラモス城でバラモスを復活させようと暗躍しており、バラモスに殺されたネクロゴント地方の人々の弔いに来ていたアリアハン王たち連合軍と、彼らを助けるためにやってきた主人公たちと戦う。
『ドラゴンクエストⅧ』デザイン
なげきの亡霊を参照。
ワイトそのものは、TRPG『Dungeon&Dragons』やTCG『マジック・ザ・ギャザリング』から登場した近代ファンタジーとしては古参のアンデッドモンスターである。
それが『遊戯王OCG』に登場した「ワイト」(さらには全く無関係な方向からの援護射撃)によってより大きく拡散され、上述の通りドラゴンクエストシリーズとは違う遊戯王OCG独自の「ワイトキング」も登場している。
この影響なのか、本来は「リッチ」と呼称されるモンスターも「ワイトキング」と呼ぶ作品が登場しており、ドラゴンクエストのワイトキングとは別派生のワイトキングが増えつつある。
ライトノベル『転生したらスライムだった件』に登場する「ワイトキング」という種族のアンデッドモンスター。本来の能力的には「リッチ」と呼ぶべきだが、様々な条件が重ねって出自としては「ワイト」に相当する。