概要
「味方一人の攻撃力を上げる、与えるダメージを2倍にする」という強力な補助呪文。
同系統の呪文に「バイシオン」がある。
初登場は『ドラゴンクエストⅢ』。
メッセージでは「攻撃力が2倍になった」とあるが、実際にその通りになる作品は意外なほど少なく、ナンバリングではSFC版の『ドラゴンクエストⅤ』のみ。
『ドラゴンクエストⅨ』以降は攻撃力を50%(『ドラゴンクエストⅩ』では40%)上昇させる呪文となった。
作品によって違いはあるが、『ドラゴンクエストⅥ』以降の多くの作品は連続でダメージを与える攻撃(はやぶさの剣やはやぶさ斬りなど)や複数の敵を攻撃する攻撃(ブーメランなど)では最初の一撃にしか効果が乗らない。
例えば、はやぶさ斬りだと3/4*2+3/4で通常の一回攻撃の2.25倍、通常のはやぶさ斬りの1.5倍にしかならない。
なお、どくばりが2倍で2ポイントダメージとはならない(FC版『ドラゴンクエストⅣ』のみ例外)。
また、「バイキルト」の効果中は「かいしんのいちげき」が出ない作品も多い。
ボス戦などの長期戦で有効な呪文で、これがあると無いでは難易度が大きく変わってくる。「いてつくはどう」で消される効果では、これが一番痛手といってもいいだろう(というか「いてつくはどう」で消されなかったらバランスブレイカ-になりかねないくらい、バイキルトが強力過ぎるのだが)。
敵も唱えてくることがあり、攻撃力がもともと高い敵(ボストロールなど)が唱えることが多いので要注意である。
特に『ドラゴンクエストⅥ』ではデスタムーアやダークドレアムまでもが使用する。
補助呪文全般に言えることだが、この呪文を発動するターンは他の行動がとれないため、そこが大きな隙となる。
しかし、モンスターズシリーズにおいては特性のひとつとして「いきなりバイキルト」が登場しており、戦闘開始時にごく稀に(対戦では確定で)最初からバイキルトがかかった状態となるため非常に強力。