ルイージ(ファイター)
るいーじ
当記事は「ルイージ」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
初代こと『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』(以下、『初代』)から参戦している準レギュラーの一角(『大乱闘スマッシュブラザーズX』(以下、『X』)のイベント戦より)。
兄弟だけあってか、ワザの発生がトップクラスに早くスキも短い、コンボに向いたワザを多く持つ、単発火力やふっとばし力が高いワザが少ない、リーチが短いといった点はマリオと同じ。
しかし、いろんな意味でオールラウンダーなマリオとは対照的に、ルイージは極端あるいは変な特性が多い。
例えば、
- ジャンプ力がマリオより高い
- 空中機動力が最低クラスで、挙動がふわりとしている
- 非常に滑りやすい(『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』(以下、『for』)まで)
- カベジャンプができない(『大乱闘スマッシュブラザーズDX』(以下、『DX』)以降)
- しゃがみ歩きができる(『X』以降)
- 何よりもネガティブなキャラクター性
など。
…原作で散々カベキックをしているのになぜ大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでできないのかは不明。
『初代』では他の隠しキャラとは違い、最初から使えるキャラ8人の「ターゲットをこわせ!」をクリアすると、挑戦者として現れる。
マリオのモデル替えキャラで、ワザやモーションは基本的にマリオと同じ。空中攻撃全種などマリオと全く同じ性能のワザも多い。
ただし、マリオとは下強攻撃とダッシュ攻撃のモーションが異なる。
当時の下強攻撃「ローキック」はリーチがかなり短くダメージも低いが、スキが非常に小さくコンボに使いやすい。
一方でダッシュ攻撃「ぽこぽこパンチ」は公式の発言通り、当時は全く使えないワザだった。
『DX』では「どんけつ」「ねこパンチ」「かかとげり」「脳天チョップ」「地獄突き」「ルイージロケット」と、マリオとは全く異なるワザを多数獲得。
マリオと同じワザに関しても、通常空中攻撃の「ルイージキック」のベクトルが上方向になる、空下の「ドリルキック」が単発のメテオになるといった感じにベクトルや威力が変更される、上必殺ワザや下必殺ワザの挙動が変わるなど、性能が大きく差別化された。「ファイアボール」の投げ方もマリオとは異なるものになっている。
同作では地上に向け斜めに空中緊急回避することにより、地面を滑りながら移動出来るという一種のバグのようなテクニック「絶」の恩恵を最も受けたファイター。
ルイージのよく滑るという特性が功を奏し、普通に走るよりも速い速度を手に入れる事が出来る。この絶を使ったテクニックが『DX』のルイージの持ち味であり生命線。
『X』からは声が独自のものに変わった他、しりもち落下で頭から着地する、ルイージロケットで頭が壁に刺さる、そして上述の切りふだや『亜空の使者』での扱いなど、コミカル・ネガティブな要素がますます強まり、シリアスさを追求するマリオとは対照的になっている。
なお、マリオは『X』から下必殺ワザが「マリオトルネード」から「ポンプ」に変更されているが、ルイージは「ルイージサイクロン」のままである。
『for』ではルイージの年もあってか、念願の最初から選択可能なファイターとして参戦。
最後の切りふだで念願のオバキュームを使えるようになった他、地上ジャンプがバタ足ジャンプに、下投げが「ヒップドロップ」に変更されている。
また、向きによってモーションが反転するようになった。
『SP』ではルイージの特徴でもあり、独自の性能だった滑りやすさが他ファイターと同じ仕様になり、滑りにくくなった。
さらにオバキュームを使ったワイヤーつかみが実装され、つかみ攻撃と投げも一新された。既存のファイターが新たにワイヤーつかみを手に入れたのはルイージが唯一(同作では逆のパターンもある)。取っ手の関係でつかみ・投げ関連に限りモーションが反転しない。
ちなみに『SP』のオバキュームは『ルイージマンション3』からの先行登場となっている。スッポン型のノズルを出す機能も本作が初出(後に「キューバンショット」と命名)。
他にもダッシュのモーションが背筋をのばした姿勢に、上強攻撃が猫パンチでアッパーする「ねこアッパー」に変更、下強攻撃「かかとげり」の性能が上述の「ローキック」に近くなった、といった変化がある。さりげなく上空中攻撃などのモーションもマリオと差別化されている。
しかし復帰力は弱体化。下必殺ワザ「ルイージサイクロン」の仕様が変わり、ふっとばし力は上がるが連打上昇が微々足るものに弱体化。このため、ステージ外に追いやられた時の迎撃と復帰手段が減ったことで(ファイター次第だが)復帰妨害を受けやすくなった。
- 通常必殺ワザ:ファイアボール
バウンドするかのような動きで水平に飛ぶ火の玉を放つ。
マリオと比べ飛距離は短いが、攻撃力は若干高い。
原作シリーズではマリオと同じ色だが、スマブラでは緑。
元ネタは『マリオブラザーズ』のファイアボール(グリーンボール)であり、軌道や見た目が酷似している。
- 横必殺ワザ:ルイージロケット
画面手前側を見ながら半目で突っ込んでいく、スマブラのルイージを象徴するネタワザ。
ピカチュウ/ピチューの「ロケットずつき」に似ているが、こちらはため具合に関わらず、たまに暴発することがある。特に『DX』では暴発時のスピードが凄まじいことになっていた。
『X』までは最大ためを維持できたが、『for』以降はためすぎると疲れて不発になってしまう。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』(以下、『SP』)では、ためモーションが変更された他、暴発時に回転するようになった。
ちなみにこの「ルイージロケット」、向きは異なるが『マリオ&ソニック AT バンクーバーオリンピック』に逆輸入されてしまったことがある。
- 上必殺ワザ:スーパージャンプパンチ
1ヒットしかしないジャンピングアッパーカット。『DX』以降ではマリオと違い、真上に跳ぶ。
ルイージの重要な「決め手」になりえるワザ。普段は極小ダメージで全くふっとばせないが、出した瞬間に当てると、ファルコンパンチに迫る強烈なふっとばしをお見舞いする(「スマブラ拳!!」では「ファイヤージャンプパンチ」と命名)。
『X』以降では頭から着地するため、着地隙がとんでもなく長い。
- 下必殺ワザ:ルイージサイクロン
連続ヒットする高速回転で相手を巻き込むワザ。
『DX』までは回転と〆を合わせて2回しかヒットしなかったが、『X』からは最大5回ヒットする。
左右への移動速度は作品によって大きく異なり、『DX』と『X』では「マリオトルネード」や「ドクタートルネード」の3倍もあったが、『SP』では「ドクタートルネード」と大して変わらなくなっている。
必殺ワザボタンを連打するした時の上昇幅も異なり、特に『DX』と『SP』では全く上昇できない。
奇妙な踊りと共にネガ反転した空間を展開し、入った相手に状態異常を起こす。
文字通りルイージのネガティブなイメージから来ているワザ。
- 最後の切りふだ(『for』・『SP』):オバキューム
オバキュームで相手をすいこみ、最後に1人ずつはきだす。
アピール
ルイージを語るに外せないのが、いじけながら軽く蹴る攻撃判定付きのアピール(格闘ゲームでいう挑発)だろう(『X』以降は下アピールに対応)。
『初代』では1%のダメージと若干のふっとばしのみだったが、『DX』からは空中の相手に当てた時のふっとばし方向が真下に(メテオスマッシュ化)なり、『X』からはダメージが2%へと増加し、ヒット時にホームランバットの打撃音が鳴り、地上にいる相手を高く浮かすようになった。
勝ちあがり乱闘「こっちに来ないで、コワい人!」
ROUND | 敵 | 備考 |
---|---|---|
1 | トゥーンリンク×4 | 全てダークリンクカラー |
2 | リドリー(ジャイアント) | |
3 | ベヨネッタ | |
4 | Mii(剣術×2、格闘×3、射撃×1) | 軍団戦(2体ずつ) |
5 | リンク | ダークリンクカラー |
6 | リトル・マック→Mr.ゲーム&ウォッチ(ジャイアント) | マックはワイヤーフレーム+スウェットカラー |
BOSS | ドラキュラ |
『ルイージマンション』にちなんだルートで、影や魔物など闇・ホラー調のファイターと戦う。
スピリッツバトル
メインファイターとして
No. | 名前 | 登場作品 | 備考 |
---|---|---|---|
0,025 | しっぽルイージ | マリオシリーズ | 本人役 |
0,035 | ワルイージ | マリオシリーズ | ライバルだから。 |
0,089 | Gフォース | マリオカートシリーズ | |
0,100 | ミスターL | ペーパーマリオシリーズ | |
0,110 | ユメップ | マリオ&ルイージRPGシリーズ | |
0,121 | オバキューム | ルイージマンションシリーズ | |
0,124 | ワルイージ(スーパーマリオストライカーズ) | マリオストライカーズシリーズ | |
0,133 | ルイージ(マリオテニス エース) | マリオテニスエース | 本人役 |
0,257 | ラインバック | ゼルダの伝説シリーズ | |
0,440 | ヤドン | ポケットモンスターシリーズ | |
0,578 | ダンジョンおとこ | MOTHERシリーズ | |
0,584 | ダスター | MOTHERシリーズ | |
0,834 | ラケットさん | どうぶつの森シリーズ | |
0,847 | うんてんしゅ | どうぶつの森シリーズ | |
0,855 | ししょー | どうぶつの森シリーズ | |
0,935 | グラス・ジョー | パンチアウトシリーズ | |
1,189 | 山之内オーナー | ザ・タワーSP | |
1,225 | 仙人 | 数陣タイセン | |
1,354 | Lテトリミノ&Jテトリミノ | テトリスシリーズ | L繋がり? |
1,492 | ルイージ(マリオゴルフ スーパーラッシュ) | マリオゴルフスーパーラッシュ | 本人役 |
隠しキャラながら…
『初代』では隠しキャラでありながら、1人用ゲームでマリオと組んで「マリオブラザーズ」として登場したり、タイトル画面で放置すると流れる遊び方説明にもマリオにボコられる役として出ていたりする(『DX』以降ではクッパが引き継いでいる)。
また、他のキャラは1人用ゲームのクリアで現れるが、ルイージのみ出現条件が「基本キャラ8人で『ターゲットをこわせ!』をクリア」になっていた。
『DX』ではアドベンチャーのステージ1で特定の条件を満たすと、ルイージがマリオを踏み台にして落とすムービーが流れ、マリオの代わりにルイージがピーチと組んで戦うことになる。
このルイージを1分以内に倒してからアドベンチャーをクリアすると、改めてルイージが挑戦者として現れる。これも倒せばようやく使えるようになるが、同時にアドベンチャーのステージ11のメタルマリオ戦にメタルルイージが加わり、1対2の戦いを強いられるようになる。
また、同作発売前のスマブラ拳の記事では隠しキャラにもかかわらずフィギュアの画像が掲載されたものの、「彼にも招待状を送ったが、マンションに出張中で留守だった」というリストラを示唆するようなキャプションがつけられていた。これに対しては発売後に掲載されたルイージの解説記事等において「ルイージが出ないとは一言も言ってない。ルイージが初期キャラとして登場するより皆楽しい発売前を過ごせたに違いない。彼には最初は隠れてほしかった」「プレイヤーがゲームに慣れてから登場することによって、マリオとの能力差を実感して欲しい」とコメントされている。