概要
パンチアウトで最初に戦うことになるボクサー。
その特徴は、弱いの一言に尽きる。どのくらい弱いのかというと、パンチアウト初心者のプレイヤーが適当に攻撃しても余裕で勝ててしまうほど。正直、プレイヤーのほうが見てて気の毒になるレベルである。
そもそもキャラ設定からしても、戦績が1勝99敗だったり、医者から「健康のためにもボクシングは辞めたほうがいい」と言われたり、名前の由来からして顎が弱くノックダウンしやすいボクサーの蔑称「Glass jaw(ガラスの顎)」だったりなど、狙って弱く作られたキャラクターであることが分かる。ここまで弱くした理由はおそらく初心者にパンチアウトの戦い方の基礎を覚えてもらうためだろうがそれにしたって仮にもプロボクサーなのにこの弱さはいかがなものか。
そんな弱い彼だが、何度ボコボコにやられようが、医者に止められようが、ボクサーを引退しないあたり、ボクシングに対する熱意と根性は本物であることが分かる。実際、Wii版の二周目では自分より小さいリトル・マックに負けても落ち込むどころかヘッドギアを付けて戦い方を洗練した上でリベンジに臨んでいることからもそれが覗える。(まあ、二周目は彼に限らず対戦する相手全員そうなのだが……。また、FC版では「引退したい・・」と弱音を吐く一面も見られた。)また、どのような状況でも挑発は欠かさないというポリシーを持ち合わせており、上記の熱意と根性も相まって、実力の弱さに反比例するかの如くメンタル面は妙に強い。あまりにも弱いのに、ボクシング界から追い出されていないのはこのメンタルの強さをボクシング業界や観客から認められているからかもしれない。
ちなみに、二周目の彼は一周目の雑魚キャラぶりが嘘だったのかと言いたくなるほどに強くなっている。ヘッドギアによって弱点の顎をつかれても一発KOできない上に、攻撃スピードも上昇し、ディレイアッパーを混ぜるようになる。当然、適当にパンチを当てているだけでは速攻で返り討ちにあうので全力で挑もう。
最初に戦うことになること、プレイヤーの同情を誘うくらい強烈に弱いこと、一方で上記の思わず応援したくなるくらい根性と熱意がある通りメンタル面が非常に強いこと、それらを総合して非常に愛嬌があるキャラクター性がプレイヤーの間で人気があるのか、パンチアウトシリーズのほぼすべての作品に出演している。ある意味、パンチアウトシリーズの名物キャラクターと言える。
関連タグ
ブラストマン:強烈な弱さからプレイヤーに人気があるキャラクター繋がり。