「やったぜ…! 親父いいぃぃぃぃぃぃ!!」
プロフィール
誕生日 |
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身長 | 177cm |
体重 | 74kg |
3サイズ | B113 W83 H88 |
血液型 | O型 |
出身地 | 香港 |
好きなもの | 挑発 |
嫌いなもの | ワカメ、小悪党、キザな男 |
特技 | かわら割り、カラオケ |
CV |
概要
導入
カプコンの格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場する香港在住の日系人。
ゲーム内では主にダンとカタカナで表記される。
シリーズを通して意図的に弱く設定されるのとクドい挑発が最大の特徴である。
初出は『ストリートファイターZERO』に於ける隠しキャラクター。
剛拳に師事していたことがあり、立場的にはリュウやケンの兄弟子にあたるのだが、リュウとケンが弟子入りする前に弟子を辞めているため、お互い面識はない。波動拳も片手で出す事が出来るなど、光る才能はあったようだが、サガットへの"復讐"が目的である事を見抜かれ早々に破門となる。
そのため使用する技は、リュウやケンに似ているが、攻撃力や攻撃範囲などの性能が残念なモノ。
設定は後述するようにかなりシリアスだが、出る毎にだんだんとコミカルな面が強調されている。
例を挙げれば『さくらがんばる!』ではコメディ要素を披露しつつもシリアスなキャラクターとして描かれていたが、その後の漫画の出演では大体ネタやコミカルさを強調されている。
また、ゲームに登場する際には必ずと言っていいほどパロディ要素が仕込まれている。詳しくは後述するが、e-Sports用にデザインされたはずのストリートファイターⅤでも盛大にやらかしている。
性格は一応硬派ではあるのだが、自身の実力を過信しているお調子者。ただし、弟弟子にあたるリュウやケンと同様に努力や修行を怠ってはおらず、むしろ日々鍛錬を積んでいるのだが、困った事に努力の方向性を間違っている結果、なかなか報われないという結果に終わってしまっている。この事についてリュウは『V』にて「本気で励めていない」と評価している。
ただし、片手だけで気を扱えたり(我道拳)、『ZERO2』では必勝無頼拳によってサンドバッグを粉々にしてしまう等、格闘家としての素質は十分持っており、漫画『さくらがんばる』でもその辺の三流格闘家を簡単に叩きのめしてしまう実力を見せている。この為、剛拳に破門さえされなければリュウやケンに引けを取らない超一流の格闘家になれたのではないか、という評価もある。
『ZEROシリーズ』から数年経った『スパIV』では、修行を怠ってはいなかった為か、独学ながらも新技を編み出したりする等、才能を開花させている部分を見せている。
ファイターとして弱さが強調されてしまう一方で、人格面では義理人情に厚く面倒見が良いお人好しで、奇人変人が多いストリートファイター達の中でもかなりまともな神経を持つ良識人である。
新米の格闘家である春日野さくらの事を下心無く気に掛け、半ば強引にではあるが弟子にしており、ストリートファイターとしての心構えや気の扱い方について教え、彼女の格闘家としての成長に繋げている。
多言語話者であり、日本語、英語、タイ語、広東語に堪能な上、フランス語、ロシア語も少しではあるが理解できる。
また、漫画作品である中平正彦の『ストリートファイターZERO』および『さくらがんばる!』での設定がゲーム本編に取り入れられ、春日野さくらやブランカとは特に関係の深いキャラクターとなっている。
誤解されがちだが比較対象が世界最強クラスだからこそ見劣りしているだけでそこら辺の格闘家では手も足も出ない程度には強い(実際さくらがんばる! ではケンやバイソンといった主要人物以外のキャラ相手には挑発伝説を披露しながらも圧倒していたほど)。
観察眼も侮れないものがあり、かりんと高空で対峙した蘭が自爆覚悟のうえで挑んでいた事に、爆発前に勘づく描写も。
キャラクターデザイン
SNKの格闘ゲーム『龍虎の拳』のリョウ・サカザキとロバート・ガルシアを足して2で割ったような外見をしている。
顔は東洋的な容貌だが、眉毛が水平から30度上を向き、アゴが割れている。
髪型は茶髪の長髪で、ロバート・ガルシアを意識して一つだけ触角を出し残りをオールバックにしている。
衣装はリョウ・サカザキを意識して黒いインナーにピンクの胴着を愛用している。
インナーはラバースーツのように肌に密着し、胴着より袖の部分が多い。
胴着は袖が破れていて、リュウやケンを意識したデザインと思われる。
そして小物は茶色の指開きグローブと黒い帯、靴は履かずに裸足である。
勝利台詞はユリの「余裕っち!」を改変した「余裕ッス!」。
初代ZEROでは「余りにもレアすぎて、みんなから信じてもらえない」というのをコンセプトにしたとのことで、相手をパーフェクトで倒した時に256分の1の確率で、もしくは5回以上同じ勝利時台詞が出た時にしか乱入しないようになっていたが、次回作「ZERO2」からは、プレイヤーが任意で出せるようになった。(「ZERO2」シリーズでは勝敗が決まって勝ちポーズを取り出す前にスタート+弱キックボタンを、「ZERO3」は強パンチボタンを押し続けると出る。なお初代ZEROには好きな勝利時台詞を選べる隠しコマンドが存在したので、事実上ダンの乱入は全作でプレイヤーが任意に起こす事ができる)
伊津野英昭「悪い人がいて、こんなキャラ作って良いすか?って、デザインを持ってきたんです。」
そもそもダン誕生の経緯にはSNKの陰が付きまとう。
別冊宝島のインタビューで船水紀孝が「他社に苦労して作った(技の)モーションを真似された」報復として「『真似をするな』との意味を込めて、おちょくりキャラとして」(なぜか)龍虎の拳の主役キャラをパクり返して弱キャラにしたと語っている・・・
なお、実は『餓狼伝説』や『龍虎の拳』は『ストリートファイター』の生みの親である西山隆志氏と松本裕司氏の両名がSNKに移籍して開発したものである。
リュウ・ケンとリョウ・ロバートなどの技のモーションやデザインが酷似しているのもその辺りが理由であろう(だからと言って他社のモーションをそのまま使って良い訳ではないのだが、その辺りはなんとも緩い時代だった。そもそもストリートファイターシリーズ自体もメインキャラのガイルやベガのデザインなどが他社作品のキャラのパロディであることは有名な話)。
その他、倒した格闘家を殺して銅像にするのが趣味というKOF94のボス・ルガールが、デモシーンでガイルの銅像を飾っていた事への報復だったという説もある。
そして公式パロディへ
上記のように元々は両社の軋轢から生まれたキャラクターであったが、その実は両社から非常に愛されている。
KOF2000ではロバートのアナザーストライカーとして、道着姿のロバートが『挑発の拳』なる技を繰り出すという、ダンの逆パロディが行われた。
更にその後CAPCOM VS. SNKシリーズで二社のコラボレーションが実現。公式になったのをいい事に、龍虎の拳のパロディをダンのEDでやってのける始末。覇王翔吼拳のオマージュ技まで登場し、リョウやユリとも絡みまくっている。ただし、リョウもさすがに見過ごせないのか、勝利台詞に、
「(サイキョー流の)看板はいただいていくぞ! まぎらわしい真似はもうするなよ!!」
と言うほど。
SNK制作の『頂上決戦最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』や、SNKプレイモア制作の『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』ではパロディ技が増えている上に、なぜか強めの調整を受けている。
さらに、上記の西山氏が後に『ストIV』の開発会社となるディンプスを立ち上げたため、『ストIV』でのダンもこれまで以上にパロディ色が濃くなることになった。
5では最終シーズンのトップバッターとして実装されるも、その発表はSNKも参加する日本格ゲーメーカー連合会。
更に2P側はどう見てもどこぞのオヤジが付けていた天狗の面を付けた姿のコスで登場し、トドメに「使わざるをえねぇ!」の掛け声とともに放つまんま「覇王翔吼拳」である覇王我道拳をぶっ放したため、SNKの面々も思わず苦笑していた。
設定
復讐者
彼の父親の火引強も格闘家であったが、ムエタイの帝王サガットとの試合の際にサガットの片目を奪うも敗北して命を落とす。以後、復讐に燃えて剛拳に弟子入りするも憎しみを看破され破門。
だが、ダンはサイキョー流という流派を生み出し、 サガットを父の敵として追い続けている。サガット自身はかつての自分と同じように見えるようで、「器の小さき男」とあまり評価していない。ただし、『ZERO3』における自身のストーリーはサガットを倒した後となっているが、トドメをさすどころか、彼と会った際にはサイキョー流入門を勧めているあたり、恨みは吹っ切れた模様。
※もっともサガットが手加減してくれた説もあるものの、プレイヤーの腕次第ではしっかり倒せるのはナイショである。
サイキョー流
格闘技としては剛拳の教えに加え、ダンなりに改良を加えた我流の格闘技。このサイキョー流を世に広めるため、弟子集めと道場開設に世界を駆け回っている。しかし、ダンは修行の途中で剛拳に破門されたこともあって、名実を伴わない。対戦相手にも酷評する者も多く、
宿敵たるサガットは
「仇討ちに囚われる一生を送るつもりか。やはり器の小さき男だ。」
と断じ、他では
リュウ「強くなりたいなら、本気で励め。」
ガイル「素質を無駄にする格闘スタイルに何故そうもこだわるのか、理解できんな。」
ベガ「私はヒマではないのだ。無駄な時間をとらせおって!!」
キャミィ「シャドルー戦闘員以下の戦力と断定。」
豪鬼「殺拳、与太に揮うためにあらず!!」
テリー・ボガード「主役を張るには、運と実力が足りないな。」
ルガール・バーンシュタイン「君は我がコレクションには不要だ。何しろ、下品すぎる。」
バイス「安っぽい男だね。ミンチにしても売れそうにないね!!」
山崎竜二「このドサンピンがぁっ!!」
覇王丸「・・・あんた、わざわざ俺を怒らせようとしてンのかい?」
だが、格闘精神に関しては評価する者もいる。
ロレント「意気込みはよしッ! あとは…ともかく、意気込みはよしッ!!」
キム・カッファン「すばらしい格闘精神です。まあ実力はともかくとして。」
ギース・ハワード「命を張った大ヤボか…悪くない。己の死に場所を心得ているではないか。」
藤堂竜白「ふむ。腕前は二流半だが、その雑草根性は大したものじゃ。」
また、「漢道」という自爆技やSVCでレッドアリーマーに負けても怪物化されない(怪物にするにも値しないとも言えるが)あたり、サイキョー流の恩恵はないわけではない。
なお、サイキョー流の本来の形は暗殺拳であり、下手に扱えば殺意の波動に飲まれてしまうという非常に危険な流派で、禁じ手ではない波動拳さえ本来銃に匹敵するほど危険な技である。
それを我流のアレンジにより(偶然とはいえ)護身術として一般人が習得しても問題ない形にしたのは何気に結構な功績である。
もっとも、ストリートファイターの世界にはケンによるマスターズ流通信空手なんてものも存在しており、そちらの方が遥かにメジャーではある。
詳細は後述するが、スト6ではメトロシティに支部がオープン待ち状態となっているようで商業的にはそれなりに成功している模様。
また、自信ばかりが無駄に高いコミカルなキャラクターにも、タグ:サイキョー流が用いられる。
家族
(ひびきごう)
ダンの父。ムエタイ王者サガットの片目を奪った実力者。
しかしサガットとの死闘の末、死亡。
これにより、ダンは父の仇・サガットを激しく恨むようになる。
後にカプコン公式サイトのシャドルー格闘家研究所のキャラ図鑑で詳細設定が公開された。
生前は冗談が好きな気のいいおじさんだったらしい。
格闘スタイルは空手をベースとした「喧嘩殺法・無頼拳」。
必殺技は強烈な顔面への連続膝蹴り「昇天無頼脚」。
これがおそらくサガットの片目を奪った技であり、ダンの「断空脚」の原型と思われる。
また、サガットも強の技を元に「タイガークラッシュ」を編み出している。
初期の作品ではダンの回想にて天狗のお面をしているように見え、これも龍虎の拳のパロディであるが、彼はこの天狗顔が素顔という設定になっていた。
ポケットファイターでも幽霊としてもろに天狗顔で登場していたのだが、流石に無理があるためか、
現行作品では少し鼻が高い程度のナイスミドルに設定変更されている。
(ひびきゆりこ)
ダンの妹。学生生活を送りながら自由な兄を気遣う好奇心旺盛な女の子。
サイキョー流を名乗り世界を旅している兄の後を、こっそりと気付かれないよう尾行しており、
そのことは誰にも気付かれていない。
初登場は『MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER』のダンのエンディングで、
倒れたメカ豪鬼にトドメを刺そうとする兄を止めるために、
「お兄ちゃん、やめて!! その人は、その人は私たちの・・・!!」
と唐突に現れた。お察しの通り龍虎の拳のリョウ・サカザキとユリのパロディである。
一発ネタと思われたが、その後はSNK開発の最強ファイターズでリョウに対抗して妹の存在に言及したり、SNKプレイモア開発のSVC CHAOSでミッドナイトブリスを食らったダンが妹の姿になったりなど、小ネタとしてちょこちょこ登場していた。
そして後に『ストリートファイターV』公式サイトの「キャラ図鑑」で、パラレル設定だということをしつこく強調しまくりながらも初めて名前と詳しい設定が明かされた。
もちろん名前の元ネタはユリ・サカザキで、誕生日と血液型まで一緒である。
ソフトボールの投手をやっているものの、兄と違い格闘技には全く興味はないらしい。
兄の商才を見抜いており、いつかは一緒に通販サイトかなにかをやりたいと考えている。
なお、見てわかると思うが、女の子としては(背が)やけにでかい。(169cm)
百合子は本編と関係ないパラレル設定・・・のはずだったが、『ストV』で2018年9月よりショップの店員としてついに本編への登場を果たした。
上記の「いつかは兄と一緒に通販サイトをやりたい」という夢が実現した形になる。
お兄ちゃんと一緒にショップを担当とのことで、兄贔屓な言動が見られる。
ちなみにダンの出身地は香港だが、妹の百合子の出身地は日本と何故か異なっており、
そして強は日本から香港へ移住したという設定である。
深読みすると中々に複雑な家庭事情がありそうである。
交友関係
さくらがんばる!の設定を公式が逆輸入して、春日野さくらを弟子扱いしている。
ダンが公称しているだけだが、実際には技のコツをレクチャーした程度。
とはいえ、旅慣れないさくらが外国に行く際に通訳をしたり現地の案内をするなど、かなり世話を焼いていた。
ブランカとはジャングルで助けられて以来の親友で、彼には本名であるジミーと呼んでいる。
これも漫画の設定由来だが、公式に逆輸入された。
性能
基本的に最弱キャラとして調整されている。そもそもが一種の縛りプレイとして用意されたキャラクターであり、使うこと自体が舐めプ、もしくはダンで勝てるほどの腕を持つ証明といった側面が強かった。
ストリートファイターⅣでもZero3以来のナンバリングタイトルへの参戦となったが、相変わらずのふざけた性能のためある種のお遊びキャラとなっていた。
スーパーコンボの挑発伝説をウルトラコンボでキャンセルする「伝説キャンセル」は出せることがある種のステータスになっていた(似たようなことが出来るセビ滅よりもはるかに難しい)。
が、e-Sportsの競技用ゲームとしてデザインされたストリートファイターⅤでは技を挑発でキャンセルできるというVスキルを利用することでまさかの永パがあることが発覚。
距離限定かつシビアな目押しが必要であるため、指折りのコンボ職人であるFAVGAMING所属のsakoをもってしても難しいという難易度であり、開発側も「理論上可能だが安定して使うことは不可能」とタカをくくっていた。
しかし、その後安定して永久に移行できるレシピが発見され急遽調整が入る。
この調整は他の性能は一切変わらないが、必殺技が一定確率で強化されるというなんともダンらしい調整だった。
永久は同じ技を繰り返す性質上どうしてもどこかで強化必殺技が出てしまい、強化必殺技が出るとダメージが増える代わりに強制ダウンとなるためコンボは途切れる、という強化っぽいナーフとなった。
アップデートの文言は「プレイヤーの研究力を侮っていた」という内容が記載されていた(なお、Ⅴの調整チームは割とやらかしがちである)。
とはいえ、2-3ループは入ることが多いことからダメージを取る手段としては優秀でありモーションも一見ふざけているが性能自体はそこそこ強く、SFL2021のもるとやCPT2021日本予選1のストーム久保対ふ~ど戦等、大会で活躍することもあった。
発表当初こそ、ZeroやⅣを知るプレイヤーたちからはスポーツと化していたストリートファイターⅤにおいて「今更ネタキャラ出すなよ」と白い目で見られていたが、先述の永パの存在、更に ルークの登場によりスタンダードキャラの価値が軒並み低下してしまったため、皮肉にも尖った部分を持つダンのほうがまだマシと言われるようになってしまった。
なお、Ⅴではとあるプレイヤーの使用キャラクターとしても有名となり、キャラクター性能が上の相手でも画面端まで固めつつ勝っていくその様は「・・・ダンって強キャラだったっけ???」と他のプレイヤーや観戦者たちを錯乱させていくのであった。(一例として下記の動画を参照のこと)
ちなみに、その弱さはスマブラSPでも健在で、ランクはもちろんNOVICE、レベル1での攻撃力と防御力の合計が400、レベル99になっても2003と全スピリット中最下位。2番目に弱いアルム&セリカ幼少期の6割以下(LV99時3632)、豪鬼の6分の1(LV99時13235)以下でしかなく、しかも追加効果が「被ダメージ30%」。
スピリッツバトルでも当然と言うかアピールばかりしているため倒すのは全く簡単なので憑依ファイターも気の毒である。
まあスロットは3つあるのでその方向で行けば行けるかもしれないが……
必殺技
船水紀孝「ダンはバランス調整がラクでしたねぇ。どんなに弱くしてもプレイしてくれる人がいるし。で、強くしたらダメだから、強くしないように注意すればいいだけでしたから(笑)」
(「電波新聞社 ALL ABOUT ストリートファイターZERO2」インタビューより)
我道拳
飛ばない気弾。たぶん師匠であった剛拳の剛波動拳を見よう見まねでやった技じゃないかなと推測されている技。ちゃんと波動(気)を練る基礎練習をしていないだろうことから目の前までしか気が飛ばない程の気の量だろうと推測される。
ただし、虎煌拳のパロディ技ともされ、虎煌拳も気力ゲージゼロ状態で出すとダンのと同様、目の前でしか飛ばないという設定をそのまま使ったとも推測される。
出るまでが波動拳よりも早く、弱攻撃にキャンセルをかけて連続技に出来るが、撃った後の硬直時間が若干長いので注意。
晃龍拳
拳を振り上げて上空へ跳ねる。昇龍拳よりも攻撃範囲が狭いが、出かかりに無敵時間があるため対空技や地上での反撃に使える技だったが、ZERO2で腕が妙にへにょっと曲がったグラフィックに描き換えられ、頼りの無敵時間が特定の条件を除いて削除されてしまった。(「ZERO2」では8分の1の確率で、「ZERO2 ALPHA」「ZERO3」ではラウンド開始時から数えて23発目、以降15発目に出した攻撃が晃龍拳だった時に全身が白く光り、無敵時間が付く)
ちなみに「ZERO2 ALPHA」や「ZERO3」で無敵時間が発生する条件はスペースインベーダーでUFOの得点が300点になる条件と同じ。
なお、本家の昇龍拳は禁じ手であり、「天、即ち神仏に拳を向ける故に、未熟なまま使用すると殺意の波動に取り込まれる」という設定も(漫画版の設定だが)あるほど。
しかし、晃龍拳は天に拳を向けないことから殺意の波動に飲まれることはない、という設定的には凄い技なのである。
長らくまともな性能ではなかったが、競技性を重視したストⅤでは弱が投げ無敵、中が対空無敵、強が打撃と飛び道具無敵、EXで完全無敵が付与された。
断空脚
前方に跳んで蹴り技を繰り出す。飛燕疾風脚のパロディ技で、父親から習った技らしい。
弱、中、強で飛距離と攻撃回数が増えていく他、飛び上がる高度や技の前後の隙が変化する。
最も強力なのが強キックボタンで出したもので・・・
- 強パンチにキャンセルをかけて連続技に出来る
- 低い位置を跳ぶので、足払いやスライディング、ダウン回避等の前転をしている相手に当たる
- 技の後の隙も少なめで、画面端でガードされていない限り反撃を受けない
・・・と、他を補って余りある高性能な技だったが、「ZERO2」で、先述の通りダンを弱くする事に固執していた開発者によってこれらの長所はすべて削除された。それでも弱断空脚は割と取り回しがしやすいが。
「ZERO3」からは作品によってはジャンプ中にも出せるようになった。こちらは技の前後の隙が少なく非常に頼りになる。
ちなみに、Ⅴではガードされても確定を取られにくい上にVスキルでキャンセルできることからガチで強い技となっている。
スーパーコンボ
震空我道拳
我道拳のスーパーコンボ版。少しだけ飛び多段ヒットする。
ZeroやVのEXはちゃんとした弾なのだが、マヴストで登場した際にはヒョロヒョロとした人魂のような弾が飛んでいくだけというあんまりな扱いを受けていた。
なお、ストⅣシリーズ以降においては覇王我道拳に取って代われてしまうこととなる。
晃龍烈火
晃龍拳を連続で繰り出す。スーパーコンボLvが上がると1回目の晃龍拳が少し前進しながら発生する。
必勝無頼拳
読みは「ひっしょうぶらいけん」。その場で連撃の数々を繰り出した後に晃龍拳を放つ。
SNK作品で言う乱舞技に似せて作られたような技だが、その場から動かない上にリーチが短く使いづらい。
彼を語る上で欠かせないのが「挑発」である。
開発者による意図的な弱性能でありながら、シリーズを通して挑発の演出やバリエーションが非常に豊富。
シリーズによって若干異なるが、通常の挑発のみならず空中・しゃがみ、さらにはコマンドを入れながら挑発ボタンで前転、後転挑発ができてしまう。
挙句の果てには超必殺技に使用するゲージを消費して連続で挑発を繰り出す、
『挑発神話』なる技まで存在する。無論使用中は完全に無防備である。
その上、出しきったとしても何らメリットはない。
普通の対戦でコレを使うともう舐めプとしか思われないだろう。
ゲージを使い尽くして挑発なんて真似ができるのはおそらく彼ぐらいである。
ちなみに『頂上決戦最強ファイターズ』での挑発伝説Lv2はSNKキャラのポーズも交え、〆に必ず相手の正面に飛び込み余裕ッスのポーズ。完走させてしまった相手にしてみれば屈辱以外の何者でもない。
ストリートファイターⅣでは一応、先述の通りスーパーコンボである挑発伝説をウルトラコンボでキャンセルする「伝説キャン」という特殊テクニックがあったため使い道は無くはなかった模様。
ストリートファイターⅤでも隠しCAとして実装されており、最後まで観終わるとVゲージとCAゲージが最大になる上にダンへのダメージに5倍補正がかかるという誰得な仕様が存在し、一時どれほどダメージが出せるのか? という検証が流行した。
なお、最大はレインボーミカのマイクパフォーマンス最大時のCAでダメージはカンスト(9999)である。
漢道
クロスオーバー作品で採用される事の多いダン最大のダメージを誇る技。
瞬獄殺よろしく移動して相手を掴み、
「やったぜ…親父ィィーッ!!」と相手を抱えたまま自爆。
これで相手に大ダメージを喰らわせる事ができる…が、それ以上にダンのダメージがでかく残り1ドット(+回復可能な赤ダメージも消失)と言うハイリスク極まりない技。
ダン側のダメージは固定で虫の息になる為、ダンが自分で被るダメージが最大。
逆に言うとこの技でダン自身はKOされない為、体力が少ない時の一発逆転の手段になり得る。
ちなみに『SVCCHAOS』では試合中一度しか使えない代わりにこの技で体力を消失しない。
殉哭殺
ポケットファイターでのみ使用している技。
親父を呼び出して瞬獄殺をしてもらう他力本願の技。
ちなみに親父さんは飛び道具扱いなので、レイレイの返響器で跳ね返せる。
硬直して動けない所に刺さるので、レイレイ相手には出さない方が吉。
スト6では…
残念ながら今の所未登場。
ただ、新モード「ワールドツアー」で主人公ファイター(プレイヤーのアバター)の師匠となったブランカやリュウとの会話で存在に触れられている(前者では上述の『さくらがんばる!』の旅での一場面、後者では烈を加えた3人で地元のお祭りに参加した話の中として登場)。また妹の百合子もバトルハブで働いており、兄のことを少しだけ話題に出している。
また、実はワールドツアーの探索マップであるメトロシティには、既にサイキョー流空手道場が設営されている(場所はビートスクエアと中華街の中間にあるセントラルアベニュー ダウンタウン南)。今現在、入口のシャッターは締まり「NEW OPEN Coming Soon」の張り紙が貼られている為入ることは出来ないが、今後ダンが参入することになれば正式オープンする…のかもしれない。
関連タグ
SNK 龍虎の拳 リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ
牙琉響也…同じCAPCOM出身である『逆転裁判』シリーズのキャラクターであり、担当声優が『ストリートファイターIV』以降のダンの担当声優である楠田敏之氏である。
それらを意識してなのか、『ストリートファイターV』のダンのデフォルト衣装の15番目のカラーは髪から服の色まで響也そっくりになっている。しかし見た目や性格はダンとは真逆で、ダンが嫌う「キザな男」。
ドノヴァン・バイン…『ALL ABOUT ストリートファイターZERO』にて、顔つきや髪型がドノヴァンに似ていると書かれていた。さらに同誌では、ドノヴァンの縁者にして本名は「ダン・バイン」ではないという説まで唱えられていた。
グラス・ジョー…『パンチアウト』のキャラクター。どちらも戦闘中は挑発してくるキャラ繋がり。ダンの方はそれなりの実力を持つのに対し、こちらは凄まじいくらいの敗戦記録を持つ。
ショーン…ある意味、彼の巻き添えで一般人の女子高生によって公式が意図しないかたちで存在レベルで全否定される事になってしまった、古武術の家系に生まれ主人公のひとりの直弟子になった半専業格闘家。