キャラクターとしてのレッドアリーマー
魔界村シリーズに登場する敵キャラである。
ザコ敵ではあるが、数々のプレイヤーを苦しめた強敵である。
シリーズ皆勤で、初代では「レッドアリーマー」、大魔界村では「レッドアリーマーキング」
、超魔界村では「レッドアリーマーエース」、極魔界村では「レッドアリーマーダーク」が登場する。ゲームボーイアドバンスの超魔界村Rには一族の長の「レッドアリーマージョーカー」がボスとして登場する。
また、魔界島 七つの島大冒険では「デビル・ザ・レッドアリーマー」としてなんとラスボスに大出世している。
『帰ってきた魔界村』では条件を満たすとアーサーがレッドアリーマーに変身できるようになる。ある意味魔界村本編での初のプレイアブル化。
また、一番低い難易度の見習い騎士ではレッドアリーマーを全滅させる「デッドアリーマー」という魔法も登場しているが、当難易度は死んでもその場で何度でもコンティニューできるので恩恵は薄い。
後述する『レッドアリーマー』シリーズでは主役をつとめる。
外見と名前の由来
- 体の色は赤く、とがった頭をしている。コウモリのような翼と鋭い爪を持つ。
- 当時の製作スタッフの上司に有馬という人物がおり、すぐ怒る(赤くなる)ことからレッドアリーマーと呼ばれ、ボスキャラであるこのモンスターにこの名前が付けられたという噂がある。
攻撃パターン
普段は道端に座りこんでいるが、アーサーが近づくと翼を広げて飛び立ち、空中からの体当たりと火の玉で攻撃してくる。
移動スピードが速い上に、こちらの攻撃を見切って避けるため、遠距離からの単発攻撃はまず当たらない。
また、どこまでもしつこく追ってくるため、無視して先に進むこともできない。
倒さずにいるとさらに速くなり手がつけられなくなる。
ゲーム「レッドアリーマーシリーズ」
魔界村の外伝作品(いわゆるスピンオフ作品)であり、レッドアリーマーは主人公として登場する。
現在、一作目がバーチャルコンソールでプレイ可能。
- レッドアリーマー MAKAIMURA GAIDEN : 初のスピンオフ作品にしてカプコン初のゲームボーイ作品。アクションロールプレイングゲームの形式。
- レッドアリーマーⅡ : ファミコンで発売された続編。
- 魔界村外伝 : レッドアリーマーⅡのGB移植。
- デモンズブレイゾン : スーパーファミコンで発売された。
このシリーズに登場するものは、他のレッドアリーマーとは大きく異なる。
魔界村では多数の同族が出現する魔物の一種族という扱いであるが、このシリーズでは一個人として登場する。
魔界村よりも更に過去の時代を描いている作品のため、繁殖して数を増やす前だったとみられる。
なお、その頃は大魔王アスタロトや魔帝サマエルなどは存在さえしておらず(一応、祖先らしきものは登場する)、大魔王ルシファーでさえ魔界の全てを掌握しきってはいない副王という状態であった。
レッドアリーマーは、歴代魔王よりもさらに古株の歴史ある一族であるといえよう。
『レッドアリーマー』では、かつて赤き炎と言われ敵対する者を焼き払った伝説の魔物の血をひく子孫であり、会話できる知能も持ち合わせている。
『デモンズブレイゾン』では、『赤き魔物』の通り名で恐れられ、魔界最強の戦闘能力を有しながら、人界と魔界双方の支配を狙う狡猾な魔物ファランクスの闇討ちにかかり捕らえられていたが、ファランクス自身の策略により解放されたことで、彼への復讐のために戦いへと乗り出す。
最終的には万能と呼べるほどの魔力を得るが、なお更なる強敵との戦いを求め、あえて手に入れた紋章を全て捨ててしまうなど、戦闘狂ではあるがどこか高潔で求道者のような一面も感じさせる描写がある。
両作品は直接のつながりの無いパラレルワールドとされてはいるが、「デモンズブレイゾン」における赤き魔物が「レッドアリーマー」にでいう赤き炎と同一であるとすれば繋がる部分はある。
クロスオーバー
SNKとのクロスオーバータイトル『SNKvsCAPCOM CHAOS』にて隠しボスとして格闘ゲームに登場した。CAPCOMサイドの隠しボスポジションというかなりの大抜擢である。
ガード不能の突撃技を繰り出してきたり、炎の弾を吐いたり、魔界村に登場するさまざまな敵モンスターを召喚したりして戦う。
レッドアリーマーに敗れたキャラは妖怪や魔界村に登場したモンスターになる。魔界村をプレイしたことのある人はニヤリとくる演出である。
更に同じく格闘ゲーム『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』にも登場。
また、ナムコとのクロスオーバータイトル『namco×CAPCOM』にも、雑魚敵のレッドアリーマーと、それらをまとめる「ジョーカー(CV:櫻井孝宏)」が登場。
この「ジョーカー」には『デモンズブレイゾン』における主人公の『赤き魔物』と同一の存在であるという設定があり、敵キャラにもかかわらず彼の正体が明かされるのに1話丸々割かれるなど、異例の厚遇を受けている。
ちなみにこの作品では、デモンズブレイゾンにおける魔界が魔界村だけでなく『ヴァンパイア』の魔界の前身にもなっており、彼が捨てていった紋章を得たのがヴァンパイアの魔界三大貴族(ドーマ、アーンスランド、ガルナン)だったという設定もある。
関連イラスト
関連タグ
ミッキーのマジカルアドベンチャー:『1』にて『バット』というレッドアリーマーと良く似た中ボスが登場する。