概要
ゲーム『ドルアーガの塔』のラスボスであり、60階建ての塔に巣喰う八本腕と四本の足を持った悪魔。8本の腕のうち、2本に片刃の剣、1本にロッドを持った姿で描かれることが多いが、媒体によりその姿は異なる。
モチーフはインド神話の女神ドゥルガー。
その昔、天空の女神イシターとの戦いに敗れてブルークリスタルロッドによって封印されていたが、スーマール帝国がバビリム王国を蹂躙し、天空に届く塔を建設させようとした影響でロッドの光が弱まったため、封印を破って復活。ブルークリスタルロッドを盗み出して3つに分けて封印すると同時に、天界の主神アヌが破壊した塔を魔力で修復し、自らの根城として立てこもった。地上に多くの災いをもたらしたその塔を、人々は「ドルアーガの塔」と呼んで恐れた。
イシターの巫女・カイがブルークリスタルロッドを奪還すべく塔に挑むも、ドルアーガはその魔力でカイを返り討ちにし、石に変えて幽閉した(『カイの冒険』)。それを知ったカイの恋人でバビリム王国の王子・ギルガメスが単身塔に乗り込んでドルアーガ打倒を目指すのが、初代『ドルアーガの塔』の物語の始まりである。
性格
自らを大悪魔と称する、尊大で残虐な性格。ロッドを盗み出し、分割して封印するなど、狡猾で周到な性格も窺える。また、自らを倒したギルガメスには、呪いをかけたり姿を模してまで執着するなど、執念深い面も持つ。
とはいえ、かつて配下であった悪魔アンシャーに一杯食わされたり、後述する通りギルや神々と共存する道も選択肢として示されたりするなど、どことなく人間臭い部分も存在する。
『ドルアーガの塔』での性能
60階層の塔の59階に出現。最初は小手調べとばかりに他の敵の姿に化けており、
ハイパーナイト(足が速い)→ウィザード4体(本物は1人だけ)→クオックス
の順に倒していくと姿を現す。
当時のドット絵では8本腕と4本足の禍々しい姿の表現には限界があり、ガチャガチャ暴れ回るような威圧感のない姿で描かれたが、壁を貫通するグリーンスペルを吐きつつワープも交えながら高速で移動してくる。
倒すためには、道中で手に入る
エクスカリバー | ハイパーシールド | ハイパーアーマー | ハイパーヘルメット |
ハイパーガントレット | ルビーメイス | ブルークリスタルロッド |
上記7つの装備品を全て集めないと、ドルアーガを倒すどころが逆に一撃でやられてしまうという厳しいルールがある。
しかも前述の装備品は全て特定の種類の最高位であるため、それらを入手するには各階で手に入る最下位の装備から手に入れなくてはならないので、厳しい困難の道そのものである。
但し、いざ装備を揃えて剣の射程に捉えてしまえばナイトと同様に交戦して倒すことができるため、実は撃破の難易度自体はさほど高くはない。
PCエンジン版では倒されると「神は滅びぬ、故に我らも滅びぬ」という捨て台詞を残す。
続編・関連作品
続編である『イシターの復活』は、ドルアーガが倒された直後の塔が舞台なのでドルアーガは登場しないが、部屋の一つ「DRUAGA'S GRAVE」には倒されたドルアーガの墓標がある。
シリーズ最終作であるアドベンチャーゲーム『ザ・ブルークリスタルロッド』では冥界に現れる。シナリオによってギルに力を授けたり、逆に恨みを晴らすべく襲いかかって来たり、善と悪の何たるかについて問いかけたり、ギルと和解して地上に戻り正式に塔を譲渡されたり、役割が大きく異なる。
『ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ』では、往時のドルアーガの塔の59階に出現。突進や衝撃波、叩き付けなど多くの技を使う。また、倒されると何と忠実な部下であるサキュバスと融合し――?
『ドルアーガオンライン THE STORY OF AON』では、異世界オーンの雪山の奥深くにある魔城「ガル・オーン・アデム」にて復活。ギルやカイのみならず、女神ワルキューレや古代兵器ゼオバルガの前にも立ちはだかる。また、最終エピックにおいては、あらゆる相反する事象が融合されたラスボス「神であり魔である者」ドミニオンドルアーガ/ゴッドドルアーガとして英雄たちの前に立ちふさがる。加えて、サキュバスの悪夢の世界でドルアーガと6連戦しなくてはならない高難度クエストも存在する。
ちなみに、ドルアーガが持つ剣は「ドルアーガナイフ」としてドロップアイテムになっており、ギルが装備することも可能である。
『namco×CAPCOM』にも登場。CVは立木文彦。
本作では自身の陣営に幹部クラスのユニットがいないため、ジョーカーとジャンガを配下にしたりアマゾーナを洗脳して手駒を増やしていた。魔界の悪の勢力の一角である魔界村と手を組むなど、政治的な面も見せる。
ユニットとしては、攻撃力が高く属性防御が完璧な上にスキルなども全く効かない最強クラスの敵で、近距離・遠距離共にカウンター技を持ち、近距離では必殺技も持つ。一切の小細工が通用しないため、防御戦闘は防御や回避のカウンタースキルで凌ぎつつ、集中攻撃による正攻法で倒すしかない。
余談
「ドルアーガ」タグは、ほとんどが『ドルアーガの塔』の略称として用いられており、このキャラクターのイラストを探すのは手間である。探すならマイナス検索等を駆使していきたい。
関連イラスト
関連タグ
源頼朝:ナムコで製作されたアクションゲーム『源平討魔伝』のラスボス。こちらも草薙剣、八尺瓊勾玉、八尺瓊勾玉の三つで構成される三種の神器を集めないと倒すことができずゲームクリアできないという共通点がある。
ハタケヤマ・エグリ:ミスタードリラードリルランドのアトラクション「ドルアーガの穴」にてドルアーガ役を担当。