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サキュバスの表記揺れだが、この発音で呼ばれるのはほぼ『ドルアーガの塔』に登場する個体(種族名では無く個人名)に限定される。

つまり「サキュバス(ドルアーガの塔)」の意味で通用する言葉である。

まだ日本でファンタジーものが一般的で無かった当時、独自の発音で呼ばれた言葉も多かった。

たとえば『ドルアーガの塔』では、ソードは「スォード」、ガントレットは「ゴーントレット」と書かれる。

続編や後年の移植作品では、現代での一般的な言葉に差し替えられており、彼女もサキュバス表記に変更されている。

『バビロニアンキャッスルサーガ』では、度々女神イシターに化けて現れるが、これは彼女の顔かたちがイシターによく似ているためと言われる。ただ、彼女自身何度も姿を変えており、真の姿は謎に包まれている。


『ドルアーガの塔』編集

最初期は単なるギルの敵で、女神イシターの姿で現れて偽のブルークリスタルロッドを渡してくる。これを受け取ってしまうと急激に体力が減少して数秒で死亡する。

剣で刺すと倒す事ができ、(バージョンによって細かい条件は異なるが)ドルアーガを倒すのに必要なアイテム・ルビーメイスを入手できる。


『ドルアーガの塔』(PCエンジン)編集

設定が大きく追加・変更され、「神々と戦い続けるドルアーガに戦いの空しさを理解してもらうため、ギルがただの神々の走狗では無い事を確認した上で、あえてドルアーガ打倒の鍵となるルビーメイスをギルに託す」という流れになった。


外見は羽と角がある女悪魔という現在のサキュバスに繋がる姿をしているが、常に全裸でいるので存在自体が18禁。

ちょいエロ指向のPCエンジンだからこその設定である。イシターまで乳首浮いてるし。


『ザ・ブルークリスタルロッド』編集

PCエンジン版の設定が継承されており、ドルアーガを倒した後のギルと再会した時もおおむね友好的に接してくれる。(ギルの行動いかんによっては敵対的になる場合もある)

神と悪魔の対立の解消をギルに依頼し、展開によってはそれが果たされる。しかし果たされずに残念がりながら魔界に引きこもってしまう場合もある。


悪魔の中では最も中立的な存在で、同じく神の中で最も中立的な嵐の神ラマンと親しい。

多様な展開の一つでは神と悪魔が同じ画面に収まる珍しい構図を見ることができる。

だが別の展開ではラマン神の蔵する宝「ラマンの雷」を盗んでギルに渡し、ラマン神の怒りを買って殺されてしまう。

もともとラマン神と親しいのだし、力を重んじる性格のラマン神は人間の身でドルアーガを倒したギルを高く評価しており、直接面会した時には「ラマンの雷」を快く授けてくれるほどで、無断で盗まずにきちんと話を通せば殺されるような事にはならなかったと思われる。

かなり無理がある展開なのだが、彼女自身はドルアーガのいる黄泉に行けるので満足だったようだ。

逆にとばっちりを受けたのがラマン神で、このルートでは結局「ラマンの雷」はギルに持ち逃げされたまま、彼自身も名前しか登場できない。


全裸で登場している事は変わらないが、さすがにスーパーファミコンでは胸元から下は画面に映らない。

全裸の美女を相手に全く動じること無く大真面目に会話を繰り広げるギルは鉄の心の持ち主である。場合によってはカイが隣にいるし。


『攻めCOMダンジョン ドルルルアーガ』編集

さすがにゲームボーイで全裸はまずかったかビキニを着用。上だけ。

『ザ・ブルークリスタルロッド』の時代から100年経ったが性格は軽くなっており、ギルの子孫である主人公ギルスに好意を持って誘惑するが、相手にされず退けられる。

神と悪魔の対立に嫌気が差している設定は変わらず続いており、一人だけ享楽的かつ不真面目に振る舞う。


『ドルアーガオンライン THE STORY OF AON』編集

センシティブな作品

本作では「サキュバス」呼び。ヤングカイのライバルキャラクターとして設定されている。赤を基調としたランジェリーのようなコスチュームに身を包み、頭には下向きの、背中からは赤い悪魔の羽根が生えたデザイン(ちなみに、これを模した装備をヤングカイが付けることもできる)。

性格は公式で「悪女」と書かれるが、人を小馬鹿にした挑発的な発言を繰り返すものの、余裕がなくなるとすぐ冷静さを失いヒステリックになる傾向がある。本作では他の魔軍のメンバーに比べてドルアーガへの忠誠心が高く、ドルアーガを利用しようとする参謀のゲイトを嫌っているふしがある。また、上記PCE版や『ザ・ブルークリスタルロッド』を反映してか、ギルには若干気があるようで、それもあってかヤングカイには必要以上に突っかかる様子(作中、ヤングカイに色魔呼ばわりされてキレかけるシーンなども)。

シナリオにおいては、多くの場合手下の魔物を嗾けて自分は戦わないことが多いが、実際に戦闘になった場合は無数のコウモリに分かれて分身し英雄たちを惑わす(本体以外を攻撃すると落雷スタンさせられる。但し本物は赤いコウモリがいるのですぐ分かる)。敵としてはあまり強くない。また、原作同様にイシターによく似た顔だちを利用してイナーナ姫に化けたものの、ギルには「相変わらず芸がない」とすげなく見破られ、味方のクロムナイトにも「化けるだけしか能がない」と酷評される場面もある。

とはいえ、その精神攻撃の強力さは本物であり、オーンの兵を夢魔らしく「いただいた」り、クエストによっては英雄たちを悪夢の世界に閉じ込め、何人ものドルアーガの幻影を繰り出して心身共に追い詰めるなど、その危険さをいかんなく発揮する。

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