概要
初出は「ヴァンパイアセイヴァー」。
主に「吸血する」と説明されるが、正確には「対象の首または前胸部周辺をデミトリが鷲掴みにして締め上げ、対象の口から噴き出る赤いもの(液体?気体?)を間接的に飲む」。少なくとも直接的な吸血ではない。
この技の最大の特徴は、吸血する前に相手の外見を変えること。
相手が女性ならドレスアップ(服装の変更)をし、相手が男性や人外・非生物であればあろうことか相手を術で女性の姿に変えてから、相手の生命力を吸い取るのだ。
多くの格ゲーファンをその道に引っ張り込んだ罪深き技の一つ。
そもそもわざわざ女性化やドレスアップさせるのは、デミトリが「美女以外の血は飲まない」というこだわりを持つためであり、この設定をゲーム内に持ちこんで生まれたものと推察される。
また公式設定によると、相手の変化した姿はデミトリが相手に対して抱く理想像ではなく、変化させられた相手が自分自身に対して抱く理想像の表れであるらしい。(つまりロリコンなのはデミトリではなくフォボスの方である……)
なお、技の性能自体はどの作品でも「スペシャルゲージを消費するなら(消費が倍であろうとも)ミッドナイトプレジャーを使った方が良い」と言われており、一貫して「使えないけど使いたい」という、いわゆるロマン技として扱われている。
相手を女性にするという技演出は衝撃的であり、それ以降ゲーム雑誌では特集が組まれたり、MUGENでは、様々な格闘ゲームのキャラのブリス姿が作られたり、ミッドナイトブリスと同じ効果を持つ必殺技があったりと、この技が二次創作に与えた影響は大きい。
が、同時にデミトリが格闘ゲームでのクロスオーバー作品にほとんどお呼びが掛からない原因でもある(ブリス用の絵を書き起こすという制作の手間がある他、他社作品のキャラクターを女体化させるというデリケートな問題も絡むため。技そのものが魅せ技となっているだけに、技だけ削除というわけにもいかないのだろう)。
そのため、SVCやXedgeは他会社のキャラのブリス姿が見れる貴重な作品だったりする(SVCはSNKが、Xedgeではコンパイルハートが開発と、寧ろデミトリ達CAPCOM側がゲストであるところもそのデリケートさの象徴と言えるかもしれない)。
同一キャラクターでも複数のブリス姿が見られることがあり(特にデミトリのゲスト出演作品で顕著)、オリジナルであるセイヴァー版のブリス姿があまり知られていないキャラクターもいる(ブリスデミトリ、ブリスアナカリスなど)。そのせいか、ファンアートでは他のキャラはセイヴァー版のブリス姿なのに、デミトリやアナカリスの場合はカプジャム版で描かれる上、カプジャム版がオリジナルのブリス姿であると勘違いされている事が少なくない。
…と、ここまではどのキャラもいかにもな萌えキャラになるように書いたが、中にはネタに走ったデザインも存在する。
その一方で、KOF98UMOLでゲーニッツが、SNKヒロインズでテリー・ボガードが女体化して出演する様な特例もある。
コマンド
↓→↘+ボタンという妙に出し辛いコマンドで知られる。
公式も実用性を度外視したネタ技であることを前提に設定したようだ。
ブリス化キャラの比較
ここに、ブリス化するキャラ(非女性キャラ)の一部を紹介する。
左側が本来の姿、右側がブリス化した姿である。
なお、上記の通りゲームによってブリス化後の姿が違う場合もあり、掲載位置もそれに準ずる。
各注釈も参照して欲しい。
ブリス化比較(1)『ヴァンパイア』シリーズ
※条件によって体操着+ブルマの少女の姿になる場合もあり、
そちらのイラストも投稿されている。
ブリス化比較(2)『CAPCOM FIGHTING Jam』
※同キャラ同士の戦いで、デミトリ自身がブリス化した姿を見ることができる。
ブリス化した姿は出演作ごとに異なるデザインだが、
圧倒的にカプジャム版のデザインが人気で、pixivもほぼこれで占められている。
※ヴァンパイアシリーズではエジプトの壁画そのまんまな外見。
この姿は、彼の操る亡霊「カイビト」達がモデルになっている。
また彼も同じような演出の技を持っているが性能は段違いに良い。
※SNK VS. CAPCOMのものは少しデザインが異なり、
胸元が開いていてズボンを穿いている。
※SNK VS. CAPCOMでは豪鬼がそのまま女性になったようなデザインであり、
服装も細部以外ほとんど変わっていない。
しかし、メイドというインパクトはあまりに大きかったためか、pixivでもほとんどがこちらである。
ブリス化比較(3)『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』
※MUGENのものが有名だが、元はこちら。KOF98UMOLでもズボンを着用している。
MUGENでは下半身が露出して黒のニーソックスを穿いたデザインで描かれることが多い。
テリー・ボガード※概要の通りに、SNKヒロインズでも女体化参戦する。
おまけ
重ねて表記するが、女性キャラに対してこの技を使っても外見が変化する。
ほとんどは衣装が変化するのみだが、デミトリの宿敵であるモリガンは男性キャラ並みの壮絶な変化を遂げる。
before
after
……一体何がどうしてこうなったのか。
御覧の通り、モリガンのみ、なぜか3頭身のマスコット人形のような、珍妙な姿に変化する。
デミトリによる彼女に対しての嫌がらせだという説も多いが、前述の公式設定を踏まえると、むしろそれを知っていたモリガン側からの嫌がらせと考えられる。(「美女以外の血は飲まない」というこだわりからして、わざわざこんな珍妙な姿に変えるというのも考えづらい話しである)
「かけられた側のイメージ」と言う点ではダンやマーズピープルのブリス姿も「可愛い妹の姿」「マーズピープル世界における美女」と考えれば不思議ではない。
まぁ「サスカッチとかは如何よ?」って話になるが(一方で、フォボスは(男女問わず)子供好きが『ヴァンパイアハンター』以降の公式設定であり、ヌールもロリコンの気がある)。
MUGENについて
MUGENではファンによりデミトリが制作されるにあたり、大抵は本技も搭載されているのだが、MUGENの仕様上この技は「デミトリ側が相手のステートを指定してその姿に変化させる」、つまり受ける側のキャラクターが対応してブリス指定スプライトを設定していないと女体化できず、別のエフェクトを当てていると女体化とは全然関係ない姿になることもある。
そのため搭載例は少ない…という訳でもなく、むしろ原作に女体化がないキャラについても積極的に対応されることが多いため様々なキャラのブリス化姿が作成されている。
やはり女体化というのはロマンなのだろうか。
そのため、公式なのか二次創作なのか判断がつきにくい場合もある。
上に挙げたゲーニッツと並んで特に有名なのが、以下のカイ=キスクのブリス化。
こちらはMUGENのオリジナルである。
なお、中にはモヒカンよろしく頭頂部に黄色いエフェクト(特殊イントロから察するに、爆発で舞い上がった岩石や粉塵と思われる)が付属されるだけな地球大進化のように、「対応はしているが、その姿がモリガン同様ネタに走っている」キャラもいる。
また、pixivでは他の格ゲーキャラの(オリジナルの)女体化イラストにこのタグがつけられる場合もある。
視聴可能作品
ヴァンパイアシリーズ(ヴァンパイアセイヴァー以降)
SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS
CAPCOM FIGHTING Jam
XEdge
(以下は技としてのみ登場)
関連タグ
ゲニ子:ゲーニッツがブリス姿の愛称であり、この技を一躍有名にしたブリス姿と言える。ただし外見以外の設定は全て二次創作である
メイド豪鬼:公式にフィギュア化されてもいる。
ヨハ子:ヨハン・カスパールのブリス化。MUGENオリジナル(二次創作)
カイ子:カイ=キスクのブリス化。MUGENオリジナル(二次創作)。別名「胸の大きいセイバー」(登場は乳上より古い)。
※そもそもこの二人は公式作品でデミトリと共演した事が無い。
プリティー・ファイター:KOFASに突如として現れた女体化ファイターズ。SNK絡みの女体化キャラまとめもこちらを参照。
HORROR美少女:ミッドナイトブリスのごとくホラー映画のキャラが女体化している。