轟鉄
ごうてつ
それまで殺人拳であり暗殺拳として受け継がれた戦闘術を拳法として完成させた。剛拳と豪鬼の師で、兄弟を幼い頃より指導してきた。
しかしその本質は暗殺者であり、豪鬼の力を試したいという暗殺者の本能から殺意の波動を身につけた豪鬼をあえて自分に挑ませ、死闘の末に彼の瞬獄殺を受け死亡した。
剛拳とともに『ストリートファイターZERO』における豪鬼のエンディングデモでの回想シーンで登場する。
『ストリートファイターALPHAジェネレーション』及び『ストリートファイター 暗殺拳』では剛拳と豪鬼に殺意の波動を使うことを禁じており、「自分なら殺意の波動を使える」と呟いた豪鬼に「死にたいのか」と叱っている。
容姿
垂れ目と鷲鼻、白い顎鬚とバンダナ状の布で覆った頭部から伸びる白髪。枯木のような肉体が特徴。
『ストリートファイターALPHAジェネレーション』や『ストリートファイター 暗殺拳』では白髪の短髪で、香色の袖のある胴着を着ている。
人物像
人物像に関しての明確な設定は不明だが、弟子の教育方針にその人格を垣間見ることができる。それによると「暗殺拳にとって敗北は死を意味する。勝利こそが全てであり、そのためには手段を選ぶな」と教えていたようで、弟子に容赦ない攻めを基本とするように厳しく指導していた。豪鬼はその言葉を純粋に受け取り、最後は師を殺めている。
礼節を重んじ、常に怠ることなく修行に励んだ。
「殺意の波動」に目覚めた豪鬼の瞬獄殺を受け死亡。と、シャドルー格闘家研究所では説明されている。
シリーズ最新作である『6』での豪鬼との師匠会話でも僅かに語られており、彼を手に掛けた豪鬼は「我が天の頂を望むは己が手に掛けた師へのせめての手向けよ」と語っている。
また中平作品では「互いに技を競い合い高め合う事こそが、暗殺拳の長い歴史の中で殺めてきた延べ1国にも上る犠牲者の魂を弔う唯一の手段である」と弟子に説いている。その思想は孫弟子のリュウが目指す「真の格闘家」像の相対する思想の中核となっている。
『ストリートファイター 暗殺拳』では、剛拳と豪鬼には瞬獄殺はただの伝説だと教えており、轟鉄以前の暗殺拳の使い手とは違いがある。
シャドルー格闘家研究所で判明した技で、映画『ストリートファイター 暗殺拳』で使用。鋭い飛び内回し蹴りを放つ。弟子に相伝していない技である。
- 閃双空刃脚
シャドルー格闘家研究所で判明した技。空中からの急襲蹴り。弟子に相伝していない技である。
- 轟衝拳
シャドルー格闘家研究所で判明した技で、映画『ストリートファイター 暗殺拳』で使用。相手の胸に掌底を当てて波動を炸裂させる。その威力は波動の衝撃が背中を突き抜けるほど。弟子に相伝していない技である。
- 滅・波動拳
映画『ストリートファイター 暗殺拳』で豪鬼に向かって放つも、瞬獄殺によって返り討ちにされる。