ローズ(ストリートファイター)
ろーず
『ストリートファイターZERO』で初登場したミステリアスな雰囲気を纏う女占い師。
イタリア・ジェノバに占いの店「神秘の館(パラッツォ・ミステーロ)」を構え、ジェノバでは知らない者はいないと言われるほど有名である。
その占いはよく当たると評判で、それゆえに逆恨みを受けることもある。
かつて彼女にソウルパワーの修行を施した彼女の師から、「いつか必ず、お前は戦いの場へと足を向けることになる。……忘れるな、『ソウルパワー』はお前にとって、強力な武器でもあり、克服できぬ弱点でもあるのだ……」と、将来の過酷な戦いを予告されていた。
ある日彼女は、邪悪な意思の力による大きな災いが起き世界が地獄に包まれる悪夢を見る。
その翌日、目の前を通り過ぎていったリムジンに乗ったベガの邪悪なオーラ(サイコパワー)を感じ取って以来、彼の暴走を止めるべく、戦いの道を歩む。
物腰の柔らかい大人の女性であり、勝利台詞や話し方も女性語を常に交えて、相手を諭すような落ち着いたものが多い。
『ZERO』では、ベガを倒してサイコパワーを封印するも、力を使い果たして倒れてしまう。
『ZERO2』でもベガを倒したが、その後で不安を感じてタロットカードを引き、まだベガのサイコパワーを封印できていないことを感じる。
『ZERO3』のバックストーリーではローズの元にイタリア人の少年マッジオが行方不明の姉・アプリーレを探してほしいと尋ねてくるが、アプリーレはシャドルーに捕らわれてベガ親衛隊として活動していた。
エンディングではベガと刺し違えになり、ガイの救出により一命を取り留めるが、ベガの魂がローズの肉体に承継されてしまう。
ちなみに、『ZERO』と『ZERO2』ではローズとベガは直接の因縁はないとされている(ローズの師匠とベガの間には何らかの過去があったらしい)が、
『ZERO3』ではローズはかつてベガの弟子だったと突然設定された。
『ストリートファイターⅣ』の家庭用では、春日野さくらやキャミィと同じく、条件を満たせば使用可能になる追加キャラクターに選ばれている。
この『ストリートファイターⅣ』シリーズでは『ZERO』シリーズから数年の時が経っているが、変わらずジェノバで占い師を続けている。
本作でのローズの設定は『ZERO3』のものが反映されており、かつてベガと戦い意識を失った後は、気が付くとシャドルーの基地の外に倒れていたと語っている。
また、ローズ本人に自覚はないものの、彼女の体には、その時にベガが注入したサイコパワーが蓄えられており、同作のエンディングにおいて、ベガによりそのサイコパワーを回収されて(というか奪われて)しまうような描写がある。
スタイル抜群で、魅惑的な雰囲気を醸し出している。
紫色をした長い髪をしており、前髪が上になびいた特徴的な髪型をしている。
衣装は肩を露出させたタイツのような物の上からの胸元と肩口を覆っていないコートを羽織っている。
腰元には大きなベルトを付けている。
ソウルパワー込めて武器としても使用するマフラーを腕から掛けている。
「『ZERO』の頃はベガはローズの兄弟子」だったとされる説がよく聞かれるが、
これは『ストリートファイターII』の頃のベガの設定に
「かつて有名な師範に師事しサイコパワーを学んでいたが後に師を殺害」というものがあり、
『ZERO』のエンディングで「ローズが倒された今、サイコパワーの伝承者は、ベガひとりとなってしまった」
というメッセージがあったため、そこから生まれた推察であり、実は公式では明言されていない。
ゲーム内では、『ZERO』のローズ側ストーリーでは、
「やはり来たか。同じパワーを持つ者同士避けられぬ戦いだ」
とベガがローズの存在をしっかりと認識しているのだが、
一方でベガ側ストーリーでは「ほう……ソウルパワーの使い手がまだいたとはな」と言ったり、
『ZERO2』では「キサマか……このベガ様にこざかしいメッセージを送っていたのは!?」と語ったりと、
まるでローズとはちゃんと面識が無かったような雰囲気の発言も存在した。
そして『ZERO3』のエンディングにてベガの胸を貫いたローズが、
「こんな形で……あなたを倒したくはなかった……。
かつての師……でも今は……この手で殺めなくてはならない……」という爆弾発言を行った。
仮説として以下の様なさまざまな推測が存在するが、実際には不明である。
- 師匠とベガの両方から学んだ(兄弟子のベガがソウルパワーの師匠がお出かけの時にたまにソウルパワーを教えていた?説)
- 実はかつての師とベガは同一人物だが、何らかの理由で悪に染まってしまった(師匠闇堕ち説)
- ローズのかつての師の体をベガが乗っ取ってしまった(肉体のみ師匠で魂ベガ様乗っ取り説)
- (ローズが花の名前であることから)ローズは元々はシャドルーの女性戦士(花の名前のコードネームを持つ)の一人でかつてベガからサイコパワーのトレーニングを受けていた(これが「かつての師」)が後に洗脳から逃れ、改めて師匠(ベガとは別人)にソウルパワーの修行を受け、当初はベガ・ローズとも互いにそれぞれの事を忘れていた(ローズが元シャドルー戦士説)
なお、『ZERO3』の上記エンディングではベガがローズと相討ちになった直後、ベガの魂がローズの肉体に乗り移ったと思われる描写がある。
ストリートファイターIVのバックストーリー上では上述の通りこちらのEDが前提となっており、『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』のミュージアムモードでは、「ローズに倒されたベガは魂が同じ点を利用し、代替ボディが完成するまでローズの肉体を一時的に支配していた」と解説されている。
- ソウルパワーの師 - ローズにソウルパワーを伝授し、将来の過酷な戦いを予言した。ローズの他に少なくとも2人にソウルパワーを教えていた模様。因みに負の力のソウルパワーがサイコパワーである。
- ベガ - ソウルパワーを習っていた兄弟子……と『ZERO』の頃は予想されていたが、『ZERO3』で「ローズの師」とされてしまった(前述の師匠と同一人物かは不明)。悪の道に進みサイコパワーを使い出した。
- ソウルパワーの師に習っていた他の弟子 - 詳しいことは判明していない。上記の通りその1人がベガという説があった。なお、『ZERO』のベガのエンディングで「ローズが倒された今、サイコパワーの伝承者は、ベガひとりとなってしまった」というメッセージがあったため、ローズとベガ以外のソウルパワーの使い手は(ベガの手により)既に死亡している可能性が高い。
- ローズの弟子 - 詳細は不明。カプコンのサイトのシャドルー格闘家研究所でローズのキャラクター図鑑に登場した情報である。後に、プレイアブルキャラクター化された。その名は…。
- マッジオ - ローズに姉を探して欲しいと頼みに来たイタリア人の少年。行方不明の姉・アプリーレを探してほしいと尋ねてくるが、アプリーレはシャドルーに捕らわれてベガ親衛隊として活動していた。
ガイとの関係
『ストリートファイターⅣ』ではガイの協力者として登場するが、その理由としてプロデューサーの小野氏は「『ストリートファイターZERO』の同人誌でガイとローズが絡んでいるのを頻繁に目にしたから」と答えている。
ゲーム業界のプロデューサーも同人誌をチェックしているんだなぁ、と思う話である。
なお、上記の大本を辿れば、『ZERO2』のガイの乱入キャラクターとしてローズが現れ「(ガイに)心の迷いがある」と指摘したのが二人の関係性のルーツではないかと思われる。
尤もガイには源柳斎麗奈(マキの姉)という婚約者が既に居るわけで、源柳斎姉妹との関連も考えると中々に修羅場である。
隠す気のない元ネタ
彼女のモデル元が『ジョジョの奇妙な冒険』のリサリサであることは、ファンの間ではもはや説明不要なくらい有名な話。
- 容姿
- 年齢不詳のミステリアスな美女。
- 武器がマフラー。
- 入浴好き。
- 超能力(≒波紋法)を操る。
――と、どこからどこまでリサリサっぽい、というかそのまんま。
さらにカプコンのお祭りゲーである『CAPCOM FIGHTING Jam』では、デミトリの「ミッドナイトブリス」を食らうと、仮面を持っており、リサリサの初登場時っぽい帽子を被っているという徹底ぶり。『V』ではこの衣装で戦うことも可能で、そちらでは仮面を付けている。
さらに『ストリートファイターⅣ』では、ソウルパワーをマフラーで相手に注入して失神させるウルトラコンボ「イリュージョンスパーク」なんてものまで登場。しかもその動作から相手のダメージモーションまで完全にそのまま。原作を知る人は十中八九吹くレベルである。
その他
『ストリートファイター ⅡV』の第7話に同名のキャラクター(CV:中田譲治)が登場している。
宮村優子(『ストリートファイターZERO・ZERO2』)
根谷美智子(『ストリートファイターZERO3』、『CAPCOM FIGHTING Jam』、『NAMCO x CAPCOM』)
折笠愛(OVA『ストリートファイターZERO - THE ANIMATION -』)
渡辺明乃(『ストリートファイターⅣ』以降)
『CAPCOM FIGHTING Jam』では『ZERO3』からの流用だが、ネット上では田中敦子が担当したと間違って認識されている。恐らく『Ⅲ』仕様の春麗と混同されたものと思われる。
『ストリートファイターZERO』全シリーズ
『ストリートファイターⅣ』(初代では家庭用のみ登場)
『CAPCOM FIGHTING Jam』
『NAMCO x CAPCOM』-『ZERO3』のエンディングのIF的設定になっており、ベガに挑んだ末に死亡、後にある理由で復活する。
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公式が修羅場(にした)〜御覧の有り様だね!篇
ガイ「…今、夏で御座る!…其れに、ローズの事が心配故、ローズの居るイッタリアに行くで御座る!(※…此の間、完全無視されているレナ)。」 ※…ローズとガイ(とレナ)の(※公式の時点である)修羅場的関係を描いたら、此うなった(※作品概要)。 ※…キャラ崩壊注意です(※全体的に頭が沸いてます ※…特に、暑さの所為で ※人の所為)。 ※…後、今日は、ガイの誕生日でしたね。…別に、如何でも良いけど(※初代FF神ゲー)。1,179文字pixiv小説作品