波紋法
はもんほう
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する、チベットを発祥として伝えられる秘術。仙道とも。波紋を流す攻撃(通称:波紋疾走)をするために必要な波紋を生み出す技術である。本作中では主に第1部及び第2部の戦闘に用いられた。
特殊な呼吸法により、体を流れる血液の流れをコントロールして血液に波紋を起こし、太陽光の波と同じ波長の生命エネルギーを生み出す秘法である。
この波紋を流すことを波紋疾走といい、治癒に使ったり、普通の攻撃では倒せない吸血鬼や屍生人を浄化させることができる。
また、常に強い生命エネルギーを生み出しているゆえか、身体能力が著しく向上し老化が遅くなる。これは強い波紋疾走が出来る人ほど顕著で、一例としてリサリサは、50歳でも20代後半程度にみえる。
劇中では主に石仮面によって生まれた吸血鬼や屍生人と対等に戦うための手段、あるいは必殺技として使用されているが、本来はチベット奥の修行僧達が己の心身を鍛え上げる為の技術である。
この波紋法が吸血鬼対策にも使えると発案したのはあくまでウィル・A・ツェペリの体験と判断によるものだが、第2部にて「柱の男」達が大昔に波紋法を使う戦士達と戦っていたことを口にしており、チベット僧達の波紋法もその戦士達の末裔である可能性もある。
波紋法は通常、素質のある者が、息を5分間吸い続け5分間吐き続ける等の過酷な修行を経て使えるようになるが、
一応修業しなくても技術のある波紋使いが横隔膜付近を突けば使うことが出来る(失敗することもある)模様。ただし波紋疾走をするにはやはり修業が必要。
また波紋使いの子孫には生まれつき使える者もおり、ジョセフ・ジョースターは超能力と表現したことがある。
波紋法を利用した攻撃、【波紋疾走】については個別記事を参照。
第7部で、波紋は「スタンドを使えないような人でも、スタンドのような『才能』に近づこうとするために編み出された『技術』」であったことが判明している。
上記の通り生命エネルギーを生み出し、生命を吸収する怪物に特効を持つ波紋法。
老いを遅らせる力も持つが生命である以上老化を完全に止める事は当然出来ず、
作中ではストレイツォが波紋法でも止められない老いを悔い、石仮面による不老と超人的な力に密かに憧れを抱いていた。
石仮面の怪物を倒せる波紋法だが、本来の「老いを遅らせ、超人的な力を得る」目的の一種の理想が石仮面の怪物化というのは皮肉としか言いようがないだろう。
『科学的考察』にはなるが、
波紋エネルギーの波長は紫外線の中でも『UV-B』に
近いと思われる(吸血鬼や柱の男達がそれ以外の太陽光、特に『UV-A』にも極度に弱かった場合は照射量が夜間でも余り変わらない為日没後・夜間にすら地上での活動が不可能になってしまう為)。
逆に言えば、
吸血鬼や柱の男達の生命エネルギーは
『UV-B』とは互いに弱め合う関係にある
波長を持つと考えられる。