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リサリサ

りさりさ

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第2部「戦闘潮流」に登場するキャラクター。
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たかが20歳前の小僧からいたわられるほど

やわな人生は送っていない!


CV:田中敦子TVアニメオールスターバトル。女史は2024年に死去したので、今後はライブラリ出演だと思われる)

概要編集

主人公ジョセフ・ジョースターの前に現れた謎の女性。本名、素性、一切不明。ストレイツォは育ての親であり、波紋法の師匠でもある。


柱の男に殺されたシーザーに波紋法を教え、後にジョセフにも「師匠」として波紋法を教えることになる。



髪をかきあげるのが癖で、趣味は「ファッション」と「入浴」、好物は「にんじん(お手伝いのスージーQ談)」。タバコを嗜む。サングラスを掛けていることが多い。


クールビューティーを地で行く、知的で冷静かつときに厳格な性格だが、本質的には優しく温かな女性であり、弟子であるシーザーからも実の母親(女神)のように敬慕されている。


波紋使いとしての実力はとても高く、女性らしいしなやかで隙のない動きで大柄な吸血鬼を一瞬で、しかも波紋を送り込んだことに気付かれずに倒すほど。

養父のストレイツォと同じく波紋をよく通す特殊なマフラーが武器。

波紋の蓄積量はジョセフの数倍を誇る。

戦いの機微に掛けてはジョセフ並みであるが、ワムウの反撃を予測した「その上を行く反撃」までは思いつかなかった様子。


割と序盤から登場するものの、彼女が本格的に戦闘に参加するのはシーザーの死後である。


名前の元ネタはアメリカのグループ「リサ・リサ&カルト・ジャム」から。



素性(ネタバレ注意)編集

本来の名はエリザベス・ジョースター(夫ジョージ・ジョースターⅡ世と結婚する前はエリザベス・ストレイツォ)であり、ジョセフの実母である。

1888年12月ごろの生まれ、175cm、A型。世界線によるが、少なくとも1987年までは存命であるが、同年中に死去したとのこと。99歳没。


生年を見ればわかるように、実年齢は50歳だが、波紋の呼吸を行っているおかげで、見た目はどう見ても20代後半(24歳前後)の美人。(『無限の王』の世界線においては、99歳(1987年)にて、ついに死去した事が語られた。死因は高齢の身でマラリアに感染したことにより、心身の老いが急激に進行した事によるものなので、マラリアに感染しなければ、更に長命を保てた可能性は高い。なお、外見上は少なくとも1970年代時点までは30代前半ほどの容姿を保ち、最晩年においても、往年の戦闘技量は健在であり、尚も衰え知らずであったという。そのことから、少なくとも、第三部の直前の時期までは確実に存命であった事が確定している。



新婚旅行中のエリナジョナサンが船上で助けた赤ん坊が彼女。当時エリナは子を身ごもっていたので、助けられた赤ん坊はストレイツォに育てられ、波紋と赤石を託される。波紋の達人となったその後、エリナの子であるジョージⅡ世と恋に落ちて結婚し、ジョセフを出産。しかし夫は、英国司令官として潜んでいた屍生人の正体に気づいたことで殺されてしまう。怒りに我を失ったエリザベスは司令官を波紋で倒すも、それを見ていた軍人が「女が司令官を殺して火をつけた」と決めつけたことで指名手配されてしまう。スピードワゴン財団になんとか保護され、これまでの身分を捨ててリサリサと名乗るようになった。


最終決戦ではカーズと一騎討ちを繰り広げるが、影武者を使った騙し討ちによって敗れる。しかもジョセフを牽制するための人質に取られてしまった。しかしジョセフの機転により救出されカーズも倒される。その間はずっと気絶していたため、彼女が目覚めたときはすべてが終わった後だった。


その後は無事に回復してジョセフに自分が母親であることを打ち明けて(その際のジョセフの反応は原作では描かれなかったが、TVアニメ版ではなんともいえないような表情するジョセフが描かれている)アメリカに移住し、1948年にハリウッド脚本家と再婚したとされているが、物語中ではその後の動向は触れられておらず不明(ただしTVアニメ版においては、2年後の1950年の義母エリナの往生に、息子一家とともに立ち会っている様子が描かれている)。

JOJO magazine」にて、2022 SPRINGから2023WINTERまでの3回に、リサリサ達がスタンド発生の謎に迫るスピンオフ小説『無限の王』が掲載され、99歳にて死去したとされた。


また第3部ではジョセフの口からの一言でのみ登場し、ジョセフに「ジョースター家の血筋の人間には左肩に星型のアザがある」ということをどこかで教えていた旨が語られている。

なお、この星型のアザについてジョセフが教えてもらったのが何時なのかは語られていないため、第3部時点でのリサリサについては2種類の考え方ができる。


  1. 第2部から第3部開始時までの間に他人から自分に星形のアザがあることを教えてもらった、あるいは娘のホリィに星形のアザがあることに気づいたジョセフがリサリサに訊いた際に、死んだジョセフの父親にもあったということを教えてもらっただけという可能性。この場合はリサリサが第3部現在でも存命なのかは一切不明となり、ジョセフの「今まで気にもとめなかった」発言は「あるのは知ってたけど、だからどうした」程度の認識だったという意味になる。
  2. DIOのせいでスタンドに目覚めたジョセフがDIOをスタンドで念写した際に、DIOに星形のアザがあることに気づき、その星形のアザについてジョセフがリサリサに訊いた際に初めて教えてもらったという可能性。この場合、リサリサはジョセフがスタンドを発言させた後、具体的には第3部開始時から少なくとも数年は存命だということになり、年齢は100歳前後ということになる。ジョセフの「今まで気にもとめなかった」発言は「ジョセフはこのアザのことを存在すら知らなかった」あるいは「変なアザが自分についてるなと思っていた程度で、ジョースターの血すじ全員についてるとは思っていなかった」という意味になる。

ジョセフが自分についているアザについて知らなかったとしても不思議ではないが、娘のホリィを溺愛しているジョセフが、ホリィの首筋についているこのアザについて存在すら知らなかったとは考えづらいことから、1の可能性は高いと思われる(親子という長期間共に生活するような間柄で、水着姿を含めてちょっと薄着になったその後ろ姿を見れば気づくような位置にあるアザに45年もの間全く気づかなかったというのは無理があるため)。


尤も、ジョセフも結構な長命なので、第2部にジョセフ以上の波紋の呼吸の影響で若々しい姿を見せていたリサリサが第3部の時期まで存命だったとしても不思議ではなく、後年のスピンオフである『無限の王』でも99歳で没したとされ、本編の世界線でも、自身のひ孫である空条承太郎が成人する1990年前後までは存命していた可能性がある。(子のジョセフ同様、彼女もジョースター家の関係者でもっとも長命を保った人物の一人に数えられる)


ちなみに、息子であるジョセフとの親子関係については、第2部終盤のカーズとの決戦時に明かされるのだが、実は序盤でジョセフとエリナの身の上話を聞いたスモーキーが「エリナおばあちゃんは船の事故で夫を亡くし、後に産んだ男の子と事故で一緒に助かった女の赤ちゃんが大人になって結婚し、それがジョジョの両親」(5巻187P)と語っており、これを覚えていればワムウ戦の直前にこの「女の赤ちゃん」がリサリサであることが判明した時点で関係に気付くことができる(実際それに気付いた読者は多数いたようで、「あーん!スト様が死んだ!」で有名なジャンプコミックスの巻末お便りコーナーでも、その事実に気付きショックを受けるシーザーというイラストがある葉書が掲載されていた)。



Eyes of Heaven編集

平行世界のDIOが起こした異変によって正気を失い、ジョセフとシーザーを抹殺するべく襲い掛かる。倒された後は正気を取り戻し、そのままジョースター一行に加わる。老ジョセフを見たときは正体に気づかなかったが、戦闘中の掛け合いでは「未来のジョセフ」であることを意識した台詞が見られる(かつて「ばばあ」呼ばわりされたことの仕返しと思われる)。


原作では対面することなく死に別れた命の恩人・ジョナサンとタッグを組ませると

「あなたとこうして共に戦えるなんて…夢のようだわ」と感激する。


編集

本編ではひとつしか使っていないが、小説『JORGE JOESTAR』にて他にも披露した。ゲーム作品にも技はあるが、名前はついていない。


  • 蛇首立帯(スネックマフラー)

波紋で直立に固めた特殊マフラーで、体を持ちあげた状態で蹴りを入れる技。本編で披露した唯一の技である。アイズオブヘブンなどのゲーム作品ではマフラーを一閃させて波紋を流すという技も使う。


  • 藍色の波紋疾走(インディゴブルーオーバードライブ)

地面に波紋を流して離れた敵を攻撃する技。小説『JORGE JOESTAR』で使用。


  • 茜色の波紋疾走(サンセットオレンジオーバードライブ)

エイジャの赤石を利用して威力をあげた波紋疾走。小説『JORGE JOESTAR』で使用。


余談編集

キャラクター的に「強い女性」として描かれているリサリサだが、函装版JOJONIUM第5巻の「キャラクター誕生秘話」にて、「第1部に登場したツェペリさんが優しい師匠だったので差別化を考えたところ、現在で言うところの「ドS」キャラになってしまった」というエピソードが語られている。ある意味、ドSキャラの先駆けとも言えるだろう。


第8部にジョースター家、東方家、吉良家の関係について書かれた家系図が登場するが、この中でジョニィ・ジョースターの義理の娘(ジョニィの息子であるジョージ・ジョースターⅢ世の妻)に「エリザベス(リサリサの本名)」という人物がいたことが記されている(さらに言えば、その家系図によると彼女の息子の名前は「ジョセフ・ジョースター」だったらしい)。

ただし、第8部は第1部から第6部までの世界とは別の世界が舞台になっているため、この「リサリサ」という人物も、第2部に登場するリサリサとは別人である。

どちらかと言うと、一種のファンサービス的な意味合いの方が強いのだろう。


ちなみに第8部には、「外見が若々しい母親」「殺人の罪を犯して出所した(指名手配された)」と共通点を持つ東方花都が登場している。


関連イラスト編集

子世代らくがきジョジョまとめvol.1リサリサ息子の服着てもらった


関連タグ編集

ジョジョの奇妙な冒険 戦闘潮流

波紋法 波紋使い 波紋疾走 ジョースター家


ジョセフ・ジョースター シーザー・A・ツェペリ スージーQ ジョージ・ジョースターⅡ世

ジョナサン・ジョースター エリナ・ペンドルトン ロバート・E・O・スピードワゴン


養豚場の豚を見るような目 ウィンウィン


  • 空条承太郎:リサリサのひ孫。「非常にクールな性格」「喫煙者」「危険から遠ざけるためにと意図的に別れた」など、共通点が多く描かれている。
  • 荒木飛呂彦:本作の作者その人。容姿が全く老けず、53歳時の写真を年齢解析ソフトにかけたところ25歳と判定され、何度やり直しても20代に収まってしまったという逸話を持つ。この話が真実ならば、設定上リサリサをも凌駕してしまっている。あまりの老けなさから波紋使いどころか究極生命体説すら出ている。
  • ローズ:リサリサをモデルとしており、色々とリスペクトされている。

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