概要
リサリサの使用人として登場。かなり天然ボケな性格をしたイタリア人の女性である。
脳髄のみのエシディシによって操られ体内をボロボロにされ死にかけるが、ジョセフ・ジョースターとシーザー・A・ツェペリの合体波紋法によって救われた。
柱の男との戦いを終えたジョセフを介抱し、その後結婚して妻となる。彼女の主人であるリサリサがジョセフの実母だったため、同時に「使用人⇔主人」の関係から「義理の娘⇔義理の母」の間柄となった。
しかしうっかりジョセフの生存を連絡し忘れており、仲間達からはジョセフはカーズ戦で死んだと思われていた。そのせいでジョセフは自分の結婚を自分の葬儀の場で発表する羽目になってしまった(シュトロハイムに至っては、ジョセフが生存していたということを知る事なく、その後勃発した第2次世界大戦で戦死してしまった可能性がある)。
若かりし頃(1939年頃の青年期)はかなり美人。年老いても好奇心は失われていない様子も描かれている。ただし、ジョセフのせいで年老いてから、お家騒動の当事者になってしまうなど、歴代主人公の伴侶でもっとも苦労を強いられてしまうなど、夫同様にジョースター家で異例づくしの存在。また、夫と老齢期まで添い遂げられた唯一の存在となった。
TVアニメ版では第2部・第3部の両方で、腰をくねらせた独特の歩き方をする演出が加えられた。
名前
名前の元ネタは、
- デイル・ホーキンスの楽曲、"Susie-Q"/"Susie Q"。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)によるカバー曲"Suzie Q"が有名。
- アメリカのロックミュージシャン「スージー・クアトロ(クワトロ)」"Suzi Quatro"か、その愛称"Suzi Q"。
と2つの説がある。「スージー・クアトロ」説を取るならば、彼女の父親はイタリア系で、「クアトロ」は彼女の出生時の名前「スーザン・ケイ・クアトロッチオ(Susan Kay Quatrocchio)」に由来するので、イタリア人であるスージーQにぴったり収まる。「楽曲」説を取るならば、「じゃあこの『スージーQ』の意味は何?」ということになるが、「ダンスのステップの一種」と「1952年のボクシングの世界王座戦での右フック」の2種類の可能性がある。
ちなみに日本版漫画のスージーQのスペルは"Suzi Q"だが、北米版漫画では"Suzie Q"と翻訳された。全部ちょっとずつスペルが違う。
その後の動向
第3部
娘のホリィが倒れたことを聞き、執事のローゼスと共に日本を訪れる。
立ち食い蕎麦を食べるなど、高齢にもかかわらず好奇心と行動力が強い。
そのため、ローゼスからはしばしば注意されていた。
その一方で旅に出た夫のジョセフを信じ続け、更にはローゼスがホリィの病状を伝えるか否か苦悩していることも見抜いていたりと、第1部のエリナと同様に芯の強い女性であることを窺わせる一面もあった。娘の病状に関しても事情はわからないながらも命が危ないということは薄々感づいていた様子。
テレビアニメ版では第23話におけるオリジナルシーンで、原作より一足早く登場している。
また、原作では孫の承太郎との会話シーンは描かれなかったが、このアニメオリジナルシーンにおいて電話越しではあるが会話をしている。
第4部
この頃も未だ健在。承太郎の台詞によると、ジョセフの浮気が判明した時、承太郎も青くなるほど激昂したらしい(曰く、怒りの頂点とのこと。また静・ジョースターを連れ帰ってきた時にはまたも隠し子か!?と激昂。ジョースター家の歴史で唯一のお家騒動となった。実娘の空条ホリィはこの事を知っているかは不明。)
これを最後にストーリーには登場していないため、第4部以降の動向は不明だが、夫が設定上で2012年時点でも健在である事を考えると、その時点でも健在であるのは確実だろう。
第8部
東方家に残されていた家系図で、「ジョセフ・ジョースター」の妻に「スージーQ」という名前がある。
最終盤のエピソードで、姿は描かれなかったものの、この世界におけるスピードワゴン財団の職員であり、アメリカでホテルマンの職に就いていたジョセフと結婚し、娘のホリーをもうけていたことが語られた。
なお、第8部は第1~6部までとは異なる世界(パラレルワールド)が舞台となっており、この家系図に記されている「スージーQ」は第2~4部に登場したスージーQとは別人である。
余談
ジョルノの例にも見られるように、イタリア人はジョセフのJも、ホリィのHも発音を苦手としているが、スージーQはイギリス人のリサリサに仕えていたためか違和感なく発音している。(Jはイタリア語では使われない文字で外来語のみに使う、Hは元々発音しない文字である)
担当声優
- 斉藤庄子(第3部ドラマCD)
- 来宮良子(第3部OVA)
- 小島幸子(第2部・第3部TVアニメ版)