全ては人類の福利厚生のため
概要
ジョナサン・ジョースターの死後、アメリカ大陸に渡ったロバート・E・O・スピードワゴンはそこで石油を掘り当て、世界有数の大富豪になった。彼はそれで得た莫大な個人資産全額を、全世界の医療や自然動植物保護のために使うことを決意し設立した組織。
本部はアメリカ合衆国のテキサス州ダラス。経済において世界規模の影響力を有する巨大な組織で、世界中に支部が存在する(日本の東京都目黒区にも支部がある)。
基本的に医療分野の事業を主軸にしている企業(『恥知らずのパープルヘイズ』では世界有数の総合研究機関と称された)と言われているが、その中に「超自然現象」を扱う部門があり、スピードワゴン自身とジョースター一族の運命を狂わせた石仮面を含む古代文明に関する考古学的研究や、スタンド使いについての調査も進めていた。
総帥たるスピードワゴンの死後も彼の遺言に従い、登場した第2~6部まで全編を通してジョースター一族とその関係者を全面的にバックアップし続けた。
作中での活躍
第2部
中南米での考古学調査の末、ある遺跡で大量の石仮面と後にサンタナと名づけられる謎の異人類を発見、スピードワゴン本人とストレイツォを呼んで実地調査を行うが、しかしストレイツォの裏切りによりスピードワゴンは重傷を負い、その隙にサンタナをナチス(TVアニメ版ではドイツ軍)に強奪される。
ジョセフがサンタナを倒した後(サンタナは財団の下に戻っている)はナチスと協力して対吸血鬼用の紫外線照射装置などを作るなどしてジョセフのサポートを行っている。
第3部
スピードワゴンの死後もジョースター家への支援を続けており、ジョセフの娘ホリィがDIOのスタンド発現の影響で倒れた際には在宅医療班を派遣した。
その後は何度か空条承太郎一行がエジプトへ向かうための乗り物をチャーターしているが、その都度DIOの配下による妨害工作を受けている。
その他には追加要員としてイギーをエジプトまで移送したり、またンドゥールの攻撃で負傷した花京院典明の目の治療とペット・ショップ戦で左前足を失ったイギーの応急処置も行った。
アニメでは敵スタンド使いの監視も行っている。
第4部
ジョセフを船に乗せ杜王港まで移送した。その後も承太郎に様々な情報を提供する。
音石明に自白剤を使い弓と矢を何に使ったか自白させた他、虹村形兆が所持していた弓と矢を回収した。
第5部
冒頭で、DIOの子孫の情報を探るため広瀬康一がイタリアに行くための費用を負担した。
第6部
プッチ神父に記憶ディスクを抜き取られたことで仮死状態になった承太郎の治療を行った。
また伝書鳩(サヴェジ・ガーデン)で承太郎のスタンドディスクを輸送した。
第7部以降は世界そのものが変わっているため、事実上第6部で出番は終了した。
岸辺露伴は動かない
スタンドや石仮面以外にも岸辺露伴が遭遇した正体不明の現象を研究、調査、場合によっては秘匿等をしている。一部のファンからはSCP財団染みてきたと評判。
スピンオフ小説作品『岸辺露伴は叫ばない』の「Blackstar.」でも登場。“スパゲッティ・マン”と呼ばれる謎の怪人を追っており、その過程でエージェントを派遣して露伴と接触している。
別世界
第7部
スピードワゴン石油株式会社というものが登場する。
この世界のスピードワゴンは石油を掘り当てたのかは不明だが、少なくとも石油を売っているのは確かなようだ。
なおこの会社は第8部以降は登場していないため、一種のファンサービスに過ぎないようだ。
第8部
…と思われたが、第8部99話にてジョニィに差し向けられたと思われる追手が「SPEED WAGO」と書かれたトランクを持っている描写があった。
更にエピローグにおいてルーシー・スティールが財団の職員としてある人物と共に登場している。また、その人物は後にアメリカに渡り、財団の職員であった女性と結婚したという。
少なくとも戦後まもなくまでは活動していたことは確かなようであるが、第8部の物語の開始時点においても存続・活動していたかどうかは不明。
余談
2024年3月より開催されているイベント「JOJO WORLD Quizzes」では、アトラクションの一種として「SPW財団入団試験」が行われた。
一般コースと幹部コースの2つの難易度がある。希望コースを選択し、それぞれクイズに答えて一定数正解すると、めでたくSPW財団に入団できる。
関連タグ
ファントムブラッド 戦闘潮流 スターダストクルセイダース ダイヤモンドは砕けない 黄金の風 ストーンオーシャン
ツェペリ家:こちらも第1部から第2部まで、そして第7部でジョースター家と因縁を持ち、師となり友となり「JOJO」を支え続けた。