心だ!あの人には今_心が必要なんだッ!!
こころだあのひとにはいまこころがひつようなんだっ
心(こころ)とは―
その他、複数の意味を有している言葉
ジョジョの奇妙な冒険_第1部『ファントムブラッド』に登場するロバート・E・O・スピードワゴンの台詞。
これは人間が泥沼へ落ちたような状況下に遭っても、希望を信じる「心」を持てば、見上げる星に手が届きそうな意志を見出せる人生の道標。
場面は、主人公のジョナサン・ジョースターが人間をやめてしまった親友のディオ・ブランドーを、勇気の選択で決着をつけ、その激闘で彼は意識不明の重体になり病院へ入院した数日後。ジョナサンの見舞いで病院へ来ていた、おせっかいやきの情に熱い友人・スピードワゴンは、患者が重度の大やけどを負いまだ峠を越さない命の瀬戸際である事から、面会謝絶で看護師の女性に冷たく追い出されてしまう。
今は肉体的な手当てが最優先、見舞いに来るべき状態ではないと……
だが違う。
世界中で様々な人間と出会ってきた男・スピードワゴンは、病院側の対応に猛抗議した。確かにジョナサンへ必要不可欠な治療。それはいい。それは医療に携わる人間が全うする義務の手当てだと。
だからこそ、裏表の世界を見てきたスピードワゴンは彼の手を取って伝えなければならない。まだ明確に言葉で言い表せなくとも、未来への希望・道標は他にもあると語りかける精神的な手当てが必要だと、心から訴えた。
「 開けろッ! 看護だとッ! 」
「 技術はまかせる どうでもいいんだ!! 」
『 心だ! あの人には今 心が必要なんだッ!! 』
たとえ意識のない人間だろうと、チョッピリだけでも今の彼には「心の支えが必要なんだ」と、そんな真実に向かおうとする意志をみせるスピードワゴン。
補足
本稿「心だ!あの人には今_心が必要なんだッ!!」の台詞は、原作だとジョナサンの病室前でスピードワゴンが声を荒げて発する場面。アニメ版では、スピードワゴンが真夜中遅くにジョナサンの病室へ訪れる病院内の道中、心の声で発する表現となっている。それは決意を固めた表情であり、チョッピリだけスピードワゴンのクールな姿を垣間見れる場面が増えた。
思い出が細胞に勇気を与えてくれる:JO☆JO「ストーンオーシャン」にて、生きるとは誰かと「思い出」をつくることであり、特に心を通わした「いい思い出」は人生の活力になると描写されている。
モンキー・D・ルフィ:ある出来事で、人生の辛苦ともいえる黒い「心の何か」で押し潰されそうになっていた青年。だが希望はある、と運命的に居合わせた仁義に熱い男から𠮟咤激励され、その言葉に著しい「心」の回復をみせた。