概要
1983年7月14日にアーケード版として登場した。
その4か月前の1983年3月14日にゲーム&ウオッチにて同名の作品が登場しているがこちらは大きく内容が異なる。そちらについては「マリオブラザーズ(G&W)」の記事を参照のこと。
土管から出てくる敵(カメ、カニ、ハエ)を全滅させればフェイズ(面)クリアとなる。
当時珍しかった2人同時プレイが可能で、アーケード版の基本設定では1人でも2人でも同じ1コインだった。
協力プレイ以外にも、お互いを妨害して先にゲームオーバーになったら負けという対戦ゲームのような遊びかたも広く行われている。
ファミリーコンピュータではミリオンヒットを記録しているが、今では後の超ヒット作 『スーパーマリオブラザーズ』の陰に隠れ、『スーパーマリオブラザーズ』のほうが「初代マリオ」と呼ばれることも少なくない。
実はファミリーコンピュータ以外で『ドンキーコング』と共に他社ゲーム機のソフトとして出た事があったりする。
カメや土管、コイン、敵を床の下から突き上げ、動けなくして蹴る攻撃法など、「スーパー~」にもルールやギミックの一部は受け継がれている。
さらにファイアボールは永久パターン防止キャラとして登場する(『レッキングクルー』でも登場)。
ディスクシステムでは『帰ってきたマリオブラザーズ』がリリースされ、永谷園がスポンサーとなった特別仕様となっている。ちなみにこちらは氷が再現されており、アーケードゲーム版に近くなっている。
こちらは書き換えサービスを行っていた頃は任天堂にディスクを送れば入手できたが、現在は終了している為入手は困難。スポンサー契約の関係上、バーチャルコンソール化も困難と思われる。
尚、これまで移植・リメイクは何度も行われているが全てファミリーコンピュータ版がベースである。現時点でのアーケードゲーム版の完全移植は2017年9月14日にアーケードアーカイブスで配信開始されたNintendo Switch版が唯一となる。
誕生の経緯は異なるが、後の大乱闘スマッシュブラザーズシリーズの源流の一つともいえる。特にストック制乱闘をルールに設定するとマリオブラザーズ同様の対戦が可能。
ゲームスタート時にはモーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』のイントロが流れる。
敵の種類
下からブロックごしに当てるとひっくり返る。それを体当たりすれば蹴落とせるが、一定時間が経つと起き上がって色が変化してスピードアップする。また土管から出てくる敵が残り1体になると、その敵は自動的にスピードアップ。
カメ(ShellCreeper)
基本のキャラクター。ノコノコのイメージが強いためか、リメイク版では踏んでも倒せないトゲゾーに変更されている。細かいことはこちら→シェルクリーパー
カニ(SideStepper)
一度当てると怒ってスピードアップ、もう一度当てるとひっくり返る。細かいことはこちら→サイドステッパー
ハエ(FighterFly)
飛び跳ねるようにして移動するため、地面に着地したときを狙おう。細かいことはこちら→ファイターフライ
氷
通常の足場を滑りやすい足場に変える。下から当てると消える。細かいことはこちら→フリーザー(マリオシリーズ)
炎
一定時間経過で現れる。緑は横にほぼ一直線で飛んできて、赤はフィールド内をピンボールのように跳ね返りながら斜めに進む。
その後
『スーパーマリオブラザーズ3』では、二人プレイの際にマップ上でマリオとルイージが重なった時に対戦プレイとしてゴールパネルの争奪とかができるようになっている。後に『スーパーマリオコレクション』ではタイトル画面にBATTLE MODEが追加され相手を倒すと勝ちというルールが設けられて対戦専用に発展した。
スーパーマリオアドバンスシリーズと『マリオ&ルイージRPG』でも遊ぶことが出来る。
少し手が加えられ、バトルモードでは最大4人でのプレイも出来るようになった。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズX』では、隠しステージとして登場している。
マップの構造は原作と同じで、シェルクリーパー(カメさん)とサイドステッパー(カニさん)がお邪魔キャラとして登場。これらの敵はひっくり返した状態だと持つことができ、強力な投てきアイテムとして使うことができる。
ハドソンが任天堂の許諾を得てパソコン向けソフトとして発売していた『パンチボール マリオブラザーズ』におけるパンチボールを掴んで投げるシステムに類似している。
楽曲
ファミリーコンピュータ版の効果音・BGM
関連イラスト
関連タグ
任天堂 アクションゲーム レトロゲーム マリオシリーズ スーパーマリオブラザーズ
バルーンファイト - 同じ任天堂のゲームであり、二人同時プレイが可能という事で同じく協力プレイと対戦プレイの両方の性質を持っている。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ - 対戦の意味では『マリオブラザーズ』の実質的な後継者といえる。