概要
日本の市場では、ヒット作の指標となる重要な要素のひとつである。特に音楽作品に置いてはアメリカでのプラチナ認定に置き換わり、日本国内で活躍するアーティスト、特にポップ歌手にとっては目指すべき目標のひとつである。
音楽作品に於けるミリオンセラー
日本ではオリコンによる集計で認定されるものと、日本レコード協会による出荷枚数で認定されるものの二種類がある。
これにより、オリコン集計では非ミリオンだが、レコード協会による出荷枚数による集計ではミリオンという作品も多々あり(例としてシングルでは椎名林檎の『本能』、ORANGE RANGEの『花』、アルバムでは宇多田ヒカルの『ULTRA BLUE』、JUDY AND MARYの『WARP』など)、ややこしい事態を避けるためにメディアでは「オリコン集計によるミリオン」と「出荷ベースでのミリオン」と呼び分けているのがほとんど。
これにより、オリコン集計でのミリオンセラーと、出荷ベースでのミリオンセラーでのカウント方法だと、ミリオンセラー作品の数が大きく変動するアーティストもある(例として宇多田ヒカルはオリコン集計によるミリオンセラーシングルは5作品だが、出荷ベースでのミリオンセラーシングルは8作品)。
また、売上枚数が200万枚以上になるとダブルミリオン、300万枚以上になるとトリプルミリオンと呼ばれるようになる。宇多田ヒカルの『First Love』は日本で最も大きくミリオン認定されたアルバムであり、日本レコード協会によりエイトミリオン(800万枚以上出荷)に認定されている。
オリコン、日本レコード協会発足前に最も多くミリオンセラーを記録した歌手は演歌歌手の三橋美智也とされている。そのミリオンセラー数は30曲。日本人で唯一音楽作品の売上枚数が1億枚を突破した歌手とされている。
オリコン集計開始後、初のミリオンセラーを記録した作品は、シングルでは1967年発売のザ・フォーク・クルセダーズの『帰ってきたヨッパライ』であり、アルバムでは1973年発売の井上陽水の『氷の世界』。初週ミリオンセラーを記録した作品は、シングルでは1996年発売のMr.Childrenの『名もなき詩』、アルバムでは松任谷由実の『DAWN PURPLE』。
集計開始後初のダブルミリオン突破シングルは1968年発売のピンキーとキラーズの『恋の季節』、アルバムでは松任谷由実の『天国のドア』。