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ゲーム&ウォッチ

げーむあんどうぉっち

『ゲーム&ウォッチ』とは、任天堂最古の携帯型液晶ゲーム機である。
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概要

 任天堂開発による国内初の携帯ゲーム機
 なお、正式名称は「ゲーム&ウッチ」であるが、昨今ではウオッチと言う表記をほとんど使わない為か、本タグのように「ゲーム&ウッチ」と呼ぶ事の方が圧倒的に多い。大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに登場するキャラクターもMr.ゲーム&ウォッチ(こちらはが正式名称)である。

 ゲームは本体内のROMに書き込まれた「1ハード1ソフト」であり、後のゲーム機のようにカートリッジ交換で様々なソフトを実行することはできない。
 タイトルの多くは、難易度が低めのGAME Aと高めのGAME Bの内どちらで遊ぶかを選択できる(一部例外あり)。この選択方法はファミリーコンピュータの初期タイトルにも使用されている。ゲームをしない間は時計として使えるため商品名「ゲーム&ウオッチ」の由来である。後に、アラーム機能も付くようになった。
 操作系はゲームによって異なるが、後のファミコンに採用され、他社のコントローラーでもスタンダードとなった十字キーが初めて登場したハードでもある。
 ファミリーが多く、後にはコンパクトのように畳める二画面の『マルチスクリーン』、透明で裏まで見通せる『クリスタル』、カラー液晶を採用した大型の『テーブルトップ』などバリエーションに富み、アメリカだけで小数販売された特別バージョンも存在する。
 この商品の大ヒットにより、当時、多角化経営とオイルショックで経営難に苦しんでいた任天堂を救い、のちのファミリーコンピュータから、ハードホルダー・ソフトメーカーとしての任天堂につづく道筋をつけた。
 当商品は国内でも大ヒット、大ブームを巻き起こしたが、実は海外のほうが良く売れており、任天堂の海外進出もこのゲーム&ウォッチから始まったといっても過言ではない。

ゲーム&ウォッチのシリーズ紹介

シルバー

【イメレス】 ゲームウォッチ 【素材】


1980年に発売されたG&W初期のタイプで、本体の前面パネルが銀色となっている。
この区分はのちにゲーム&ウォッチシリーズが増えたことで、他と区別するためにつけられた俗称で、正式なものではない。

ゴールド

メビウスゲーム


1981年に発売されたタイプで、本体の前面パネルが金色となっている。
このシリーズから、画面にカラーフィルタによる色鮮やかな背景がついた。本体裏にはスタンドも追加され、さらにキャラクターが時刻を知らせるアラーム機能も追加されるなど、時計としての側面も強化された。
ゲーム面では得点により、それまでのミスがクリアされる機能も取り入れられ、以後のG&Wにも継承されている。

ワイドスクリーン

G&W ワイドスクリーン「スプラトゥーン」


ゲーム&ウォッチの大ブームをうけて、より消費者(とくに子供たち)に応えるべく画面を従来の1.7倍に拡大し、よりカラフルで細かな表現が可能となった。
版権ものゲームも登場し、アメリカの人気キャラクター、ポパイミッキーマウススヌーピーのゲームが発売された。

マルチスクリーン

1980年発売


コンパクトに折りたためる二つの液晶画面が搭載された、G&Wを代表するシリーズ。
山内社長(当時)の「二つのゲームを同時に遊べないか」という提案をうけて、横井軍平氏が開発した。第一弾はオイルパニック。横井氏をして「自分でも素晴らしいアイデアだと惚れた(笑)」と言わしめた良デザイン。上下の画面が連動する他にはないゲーム性が受けて大ヒットした。
第二弾のドンキーコングで初めて十字キーが登場した。
縦に開くタイプと、本のように横に開いて遊ぶタイプがある。
このシリーズの子孫がニンテンドーDSニンテンドー3DSである。

テーブルトップ

自然光を利用することで、当時不可能といわれていた省電力フルカラーを実現した卓上型のゲーム&ウォッチ。美しい画面とリズミカルなメロディが魅力のシリーズだが、価格の高さからわずか3か月で終了した。

パノラマスクリーン

テーブルトップの機能はそのままに、折り畳み可能な小型サイズに改良。本体を閉じた時の厚さはわずか2cm。テーブルトップにくらべ価格も引き下げられたが短命に終わった。

ニューワイドスクリーン

ワイドスクリーンの低価格版。メタリックカラーパネルの採用と、全モデルにイラストが入るなど、より子供層を意識したデザインとなっている。
海外のみで発売されたタイトルも多く、マニア垂涎の非売品G&W『スーパーマリオブラザーズ(G&W)』も当シリーズのファミリーである。

スーパーカラー

縦長のちょっとかわった画面をもつG&W。
カラーフィルムを貼ることで疑似カラーを再現。メタリックボディが美しい。
しかし当の任天堂からファミリーコンピュータが発売され人気を博したことで、わずか2機種で終了した。

マイクロVSシステム

国内最後のG&Wシリーズで、本体に収納できる二つのコントローラーをもつ。対戦プレイを重視した横長画面のゲーム&ウォッチ。
もともとは海外で先行発売され、日本に逆輸入された。

クリスタルスクリーン

海外のみで発売されたG&W最後のシリーズ。液晶画面の向こう側がグラスのように透けて見えるお洒落なデザイン。さらに画面はワイドとなったほか、伝統のゲームB廃止されたモデル。
ちなみに超レアアイテム。

開発秘話

 横井軍平氏が、新幹線の中でサラリーマンが暇潰しに電卓のボタンを押して遊んでいる人を見て、「暇つぶしのできる小さなゲーム機」を構想。当時は電卓の数字をキャラクターに見立ててインベーダーを遊ぶ方法などが流行っていた。
 その後、唯一外車を運転できる横井氏が山内溥社長(当時)に、社長車(キャデラック)の代理運転手を頼まれた時、雑談として山内社長に構想を話した。

「小さな電卓のようなゲーム機作ったら面白いとおもうんですけど」
「ふつうオモチャって『大きくして高く売ろう』って発想ですけど、小さくて薄かったら我々のようなサラリーマンでも恥ずかしくないんじゃないですかね」

――山内氏はフンフンとさほど気にした様子もなく聞いていたという。

 そして会合先の大阪プリンスホテルで、山内氏の隣にシャープの佐伯社長が座り、山内氏が佐伯氏に構想を話したことで本格的に「電卓サイズのゲーム機」計画が始動した。
 あるとき突然シャープの重役達が任天堂にやってきて、何かと思ったら山内社長から

「君の言った電卓サイズのゲーム機、シャープさんとはじめるから」

と告げられ、横井氏は仰天したという。

 実はこの時期、電卓の需要が頭打ちとなり、液晶の新たな応用先を探していたこともあり、任天堂とシャープ、両社が意気投合したのだった。
 当時、液晶はせいぜい電卓に使われる程度で、他の使い道など考えるべくもないものだったが、カシオとシャープが小型電卓を発売し、シェア争いの結果、一家に一つから一人一台というレベルまで電卓が普及した。液晶の需要は限界に達していた。
 それゆえゲーム&ウォッチは「渡りに船」どころか救世主であり、今でも「ゲーム&ウォッチがなかったら、シャープの液晶はここまできていなかったろう。縮小するはずだった工場がG&Wでよみがえり、TFT(薄膜トランジスタ)までつながった」と言われるという。

シリーズタイトル一覧


シルバーシリーズ


ゴールドシリーズ


ワイドスクリーン


マルチスクリーン


テーブルトップ


パノラマスクリーン


ニューワイドスクリーン


スーパーカラー


マイクロVSシステム


クリスタルスクリーン


関連タグ

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